筆者は大のトマト好き。夏の日差しをたくさん浴びて真っ赤に実ったトマトを見ると、何を作ろうかと想像してワクワクします。先日の料理番組『ごはんジャパン』でトマトが特集されていて、イタリア料理界の重鎮・片岡護シェフがトマトを使った「ケッカソース」を作っていました。加熱不要、材料を切って混ぜるだけ。あっという間に作れて応用力抜群のソースとのこと。作らねば!
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「ケッカソース」はざく切りトマトを和えただけの簡単ソース♪
「ケッカソース」はトマト、バジル、にんにく、オリーブオイルなどを使った非加熱ソースで、簡単に作れてさまざまな料理にマッチすることから、イタリアの家庭では良く作り置きされているそうです。材料に特に決まりはなく先ほど挙げた4種類に好きな野菜や調味料を加えてアレンジされることが多く、ローマで約40年前に考案された比較的新しいソースだそうです。
本場イタリアのパスタ料理は加熱したソースにパスタを入れ、ソースを吸わせながら仕上げるのが基本で、非加熱ソースをかけたり絡めたりすることはあまりないようです。わたしたちにおなじみの冷製パスタはどうやら日本で考案されたようですね。
先日の『ごはんジャパン』では西麻布にイタリア料理店を構える片岡護シェフがオリジナルの「ケッカソース」を作っていました。レシピが紹介されていたので、さっそく作ってみましょう!
ツナ入りが片岡シェフ流な「ケッカソース」にトライ!
【材料 4~5人分】
トマト…480g(中玉で5個に相当)
にんにく…2かけ
バジル(生)…4枚
ツナ(オイルタイプ)…40g
黒オリーブ…10個
ケッパー…大さじ2
バルサミコ酢…大さじ2
オリーブオイル…大さじ2
レモン果汁…大さじ2
塩・こしょう…各適量
1. トマトを小さめのざく切りにします。
1/8に切ったトマトを3等分にしました。5玉もあったので切るのに時間がかかりました。
2. バジル、オリーブ、ケッパーは粗みじん切りに、にんにくはみじん切りにします。
左上がバジル、右上がケッパー、左下がオリーブ、右下がにんにくです。黒オリーブが入手できなかったので緑オリーブで代用しました。
3. ボウルに1、2と残りの材料をすべて入れて良く混ぜ合わせます。
(ツナはオイルを切ったものを入れています)
バジルの緑、にんにくの白、トマトの赤がイタリアンカラーですね。たっぷりの刻みにんにくとバルサミコ酢が強く香っています。
ざっくりと混ぜました。トマトの水分と調味料の水分で思ったよりも汁気が多いソースです。
「ツナ入りケッカソース」をちょっとお味見♡
バルサミコ酢の芳醇で大人っぽい香りが漂っています。食べてみると、オリーブ独特のほんのりとした苦みが甘いトマトにマッチ。イタリアンな味わいです!ただ、にんにくが生でたっぷりと入っているので口の中ににんにく臭が広がります。にんにく1かけでも良いかな…。ツナを加えているので旨味があり、香りほどバルサミコ酢の酸味は感じません。料理にかけるとどうなるでしょうか。
「鯛の塩焼き」にかけると…レストランのひと皿のよう!
鯛は切り身に塩を振り、魚焼きグリルの中火で10分焼きました。皮がパリッと焼けて香ばしい香りが漂います。そこにケッカソースを大さじ2杯ほどトッピング。バルサミコ酢の色が本格的な雰囲気を醸し出しますね。
それでは実食。鯛の皮の香ばしさとケッカソースのやわらかい酸味が絶妙です。鯛の脂が甘く身がふっくらとしているので口の中でほろっと崩れて、オリーブのクセのある風味がアクセントになっています。ソースは常温ですが焼きたての鯛の塩焼きに違和感なくマッチしました。
そうめんに乗せたら…時短で作れる「冷製カッペリーニ」
そうめんひと束を熱湯で約2分。茹で上がったら冷水で締めて、冷やしたケッカソースをたっぷりトッピング。あっという間にランチにぴったりなひと皿が完成しました!パスタを使うよりも茹で時間が短く、暑いキッチンで長い時間調理しなくて良いのがうれしいです。
食べてみると、そうめん同士がモサモサと絡み付いている…。ケッカソースの水分が足りなかったようです。オリーブオイルを適量まわしかけるとほどよくほぐれて食べやすくなりました。トマトがたっぷりでジューシーな口当たりです。そうめんにかけるときはケッカソースをしっかり冷やしておくのをお忘れなく。
トマトとバニラアイスのコラボが話題⁉「ケッカ添えバニラアイス」
自由な発想で斬新な食材の組み合わせを発想される人気パティシエ・篠直余さんが以前、トマト×バニラアイスを提案していました。バニラアイスにバルサミコ酢をかけるとおいしいというのも聞いたことがあります。トマトとバルサミコ酢を使ったケッカソース、バニラアイスに合うかもしれないと気になったのでトライ!
濃厚なバニラアイスの甘さがトマトの味を包み込んでしまい、ケッカソースの良さがあまり分からなくなりました。バニラアイスの味が勝っていて、口に入れても「冷たくて甘くておいしい。そしてトマトの食感がある」といった印象でした。バニラアイスとトマトは合うと思いますがツナ、オリーブ、ケッパーの食感は余計かなと感じました。でも決してまずくはありませんよ!
今回はケッカソースを魚、そうめん、アイスにかけてみましたが、揚げ物にも合いそうです。片岡シェフのレシピの分量で作るとお玉4杯分くらいのソースになったので一回作るとさまざまな料理に応用出来ます。トマトは夏が旬。甘い完熟トマトで作るとさらにおいしくなるはず。イタリアの家庭のように、わが家も作り置きしたいと思います。
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配信: あたらしい日日