色鮮やかに料理を彩ってくれるパプリカ。炒め物や煮物に使われることが多いですが、サラダに生で入っていることも。そもそもパプリカは生で食べても危険はないのでしょうか?また生と加熱したもの、栄養面ではどちらが優秀なのかも気になりますよね。今回はパプリカの生食や栄養について、またおいしい食べ方を管理栄養士が解説します。
パプリカは生で食べても危険はなし
パプリカを生で食べることに関して、危険であるという根拠はとくになく、安心して食べて大丈夫です。パプリカは、生で食べることも想定して栽培されています。
パプリカは韓国産やオランダ産の輸入物が主流のため、国産でない野菜の生食を不安に思う方もいるかもしれません。ですが、輸入農産物に対するポストハーベスト問題や残留農薬に関しては、基準が設けられており安全性が保たれています。
気になる方はよく洗って調理するようにすると心配を減らせるでしょう。
そもそもパプリカって何?
パプリカはピーマンと同じ、とうがらしの仲間です。とうがらしの仲間といっても、辛みはなく甘味があるのが特徴です。ピーマンに比べ肉厚で、ジューシーさも味わえます。
ピーマンは未熟な状態で収穫されるのに対し、パプリカは完熟し色づいた状態で収穫されます。赤や黄をよく見かけますが、オレンジや白、紫など、色とりどりのパプリカがあります。
パプリカを生で食べると下痢になる?
「パプリカを生で食べると下痢になるのでは」と心配する方もいるかもしれません。
パプリカに限らず、通常考えられる量以上の野菜を食べた場合は、消化不良を起こし下痢を引き起こす可能性があります。大量でない場合は心配不要でしょう。
またパプリカはとうがらしの仲間ということもあり、刺激がありお腹を壊すというイメージがあるのかもしれません。ですがパプリカは、とうがらしの辛み成分であるカプサイシンをほとんど含まず、胃腸へ刺激を与えることは考えにくいものです。
ただし、まれに食物アレルギーの症状として、下痢を引き起こす可能性もあります。もしパプリカを食べて下痢などの体調の異変が続く場合は、一度医療機関を受診しましょう。
※参照:独立行政法人農畜産業振興機構「世界のトウガラシ類とその機能性」
パプリカを生で食べるメリット
パプリカは生で食べると、シャキシャキとしたジューシーな味わいを楽しむことができます。よく噛んで食べられるため、満足感が生まれ食べすぎ防止にもなるうれしいメリットも。
生で調理すると色味が悪くなりにくいため、サラダやマリネなどにすると食卓をきれいに彩ってくれるでしょう。
配信: トクバイニュース