先日の情報番組『あしたが変わるトリセツショー』はブロッコリー特集でした。番組独自でアンケートをとったところ、約50%の人がブロッコリーの「茎」を捨てているという結果が出たそうです。知らないなんて罪!もったいない!実は、茎は房の2.5倍もの甘さがあるのだと、番組では声高に訴えていました。というわけで今回は、茎が立派な一品になるレシピを再現してみようと思います。
【生産者が教える】おいしいブロッコリーの選び方と保存法「え、野菜室ダメ⁉」無限レシピも紹介!
ブロッコリーの茎の甘さは房の2.5倍!
ブロッコリーは野菜の中でもビタミンCの含有量が多く、それはレモンの約2倍。ブロッコリーを半株食べれば1日のビタミンCが摂取できると言われています。ビタミンCの他にもベータカロテンやカリウム、鉄分、葉酸も豊富なんだそう。これは房に限ったことではなく茎も同じ。茎には食物繊維も多く含まれているので、食べるべき部分なのです。わたしはいつも房と一緒に茹でてサラダにしていますが、他のレシピは浮かびません。残念過ぎる!
フレンチシェフ直伝、「茎のグリル」にチャレンジ
「茎のグリル」を教えてくれたのは、福島県いわき市にあるフレンチレストラン「HAGI」のオーナーシェフ・萩春朋さん。お店で薪料理を提供していて、高温加熱が生み出すおいしさを熟知されています。家庭用にトースターを使ったレシピを『明日が変わるトリセツショー』で紹介していたので、手軽に作れそうです!
【材料・2人分】
ブロッコリーの茎…1本分(70~80g)
オリーブオイル…大さじ1
塩…ひとつまみ
1. 茎を約7㎜厚さにスライスします。
皮は剥いても剥かなくても良いとのこと。無駄は出さないよう皮付きのまま焼いてみます。1株の茎からは7枚しか取れませんでした。
2. オリーブオイルと塩を和えます。
オリーブオイルを使うのでイタリアンのような風味がします。
3. 耐熱皿に茎を並べて、250℃のオーブントースターで約10分焼きます。
10分後が楽しみです!トースターが無い場合は、魚焼きグリルにアルミホイルを敷いて強火で約7分焼いても作れるそうです。
地味な見た目なんですが…でも甘い香りがしています♡
高温で加熱したため、茎の水分が抜けて密度が高くなったような質感です。
アップで見るとこんな感じです。オリーブオイルを絡めたのでツヤッとしています。甘い香りがしておいしそう♡
とろっと感がたまらない!皮付きの方が食感にメリハリあり
ブロッコリーの茎ってこんなにトロッとして甘くなるものなの!という驚きがありました。外側の皮もやわらかくてほどよく食感が残っていて、芯のなめらかさとのメリハリが効いていました。今まで茎は茹でていたので味は薄く、房よりもコリコリとした食感があるなという程度の認識でしたが、250℃のトースターで焼くと別物のように変わりました。
ただ1株から取れる茎の量が少ないので、1人分にも満たない量だったのがとても残念でした。もっと長い茎が付いたブロッコリーを売ってくださいと、スーパーにお願いしたいくらいです。ブロッコリーを育てている方はぜひ、ふんだんに茎を使ってくださいね!
それと見た目が地味なので、茎、チーズ、ハムを重ねてピンチョス風にアレンジ。茎のトロッと感とチーズとの相性はばっちり。食べ応えもあっておいしいのですが、とにかく「茎のグリル」が足りません!もっと食べたいというおいしさでした。茎を捨てるなんてもったいないですよ!ぜひ作ってみてくださいね。
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配信: あたらしい日日