そんな母が愛してやまないのは
母としては、「ママ、ママ」と言って自分を求めてくれる、まだ小さな弟のこともかわいくてしかたないのは言うまでもありません。ただそれ以上に、いくら弟に無下にされてもへこたれず愛をぶつけ続ける兄の姿が、私にはとても愛おしく思えてしまいます。
どうせ弟に嫌がられてしまうとわかっていても、健気に愛をぶつけ続ける兄のそのまっすぐな姿勢に、私は心打たれてしまうのです。兄から弟へ、弟から母へ、母から兄へ、そんな三角関係の矢印が、今のわが家には存在している気がします。
母の願いとは
まだ弟が小さいので、どうしても今は一番近くにいる私への矢印が強くなってしまいがちです。けれどもあと数年すれば、きっと弟も兄のことが好きでしかたなくなるのだと思います。
兄の「弟のことが大好き」という想いが、いつかきっと実を結びますように。そして、今度は兄が弟に「もうついてこないで!」なんて言う日がくるのを、密かに楽しみにしている私なのでした。
年の差があるからこそなのか、今の段階では一方通行になっているわが家の兄弟の愛。きっとこの2人の関係は、これから数年でガラリと変わっていくのだと思います。このかわいい愛の行方を、私はそっと見守り続けたいと思います。
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監修/助産師REIKO
作画/ぐら子
著者:木梨あかり
7歳、1歳の男の子兄弟の母。不妊治療、早産、海外での子育て、年の差育児など、自身の体験をもとに執筆中。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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