「元夫婦で復縁相談に来る方は、お子さんのことを考えて復縁を希望される方が多いです。元妻の場合は、『一度生活を共にしてお互いのことがわかっているから』と、夫に対して安心感を持っているのは大きいですね。また、経済的、教育的な面で『子どもには父親が必要だ』と痛感したときにも復縁を考えるようです」(浅海さん 以下同)
元夫の場合は、離婚するとほとんどのケースで妻が親権を取るため「子どもと一緒に暮らしたい」と復縁を考え、希望する人が多いのだとか。いずれも、恋愛感情とは少し事情が異なり、子どもとの生活や将来を思い浮かべ、復縁を考えるケースが多いようだ。
「また、結婚生活で後悔があるケースもあります。『相手にもっとこうしてあげたかった』『もっとこうすればうまくいったのに』といった後悔がぬぐえず、やり直したいと思う話をよく伺います」
離婚後、自身の言動を省みて「やっぱりこの人しかいない」と考える元妻・夫が多い模様だ。一度離れてみて、初めてわかることもあるのかもしれない。
●復縁再婚はハードルが高い?
一般的に、離婚は多大なエネルギーを要するといわれる。離婚を経たのちに復縁を望む場合、一般的な結婚と異なるポイントは何なのだろうか。
「まず子どもがいるケースでは、通常の恋愛を経た初婚とは違って2人だけの問題ではないことが挙げられます。子どもの意思や、生活の変化で子どもが戸惑い、不安定になる可能性も。また『世間体』も元夫婦の復縁にあたって大きな課題となります」
家によっては、夫婦が離婚する際、親や親戚などから、離婚の際にあれこれ言われている場合も多い。その上、同じ人と復縁となると「また親戚に非難されたり口を出されたりするかも」と躊躇する人は少なくないよう。ほかにも、勤務先での噂を気にするパターンもあるようだ。
いずれにせよ、離婚した男女が同じ相手とよりを戻す際は、周囲の風当たりが強くなることを覚悟の上で、復縁へのステップを踏む必要があるだろう。
(ノオト+北東由宇)