【看護師が解説】“第7派”の夏休み…旅先で発症したらどうする?子供の症状で気を付けるポイントは?「BA.5」対策

【看護師が解説】“第7派”の夏休み…旅先で発症したらどうする?子供の症状で気を付けるポイントは?「BA.5」対策

看護師のmocaです。コロナウイルス感染症、第7波の感染拡大の勢いが衰えません。現在猛威を振るっているオミクロン株 BA.5は感染力が非常に強いことが特徴で、子どもの感染者も急増しています。コロナウイルスの流行から3度目を迎えた今年の夏休みは去年までとは違い、旅行をするかどうかの判断が個人に委ねられています。そこで今回は、もしも旅先でコロナ感染を発症したときの対応や、子どもが感染してしまったときの留意点について解説していきます。

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旅先で発症したらどうする?

7月29日放送の『news every.』では、旅先でのコロナ対応について解説していました。
旅先でコロナ感染を疑う症状が現れた場合、滞在中の宿泊施設と現地の受診相談センターに連絡し、医療機関を受診することが原則となっており、医療機関が決まるまでは宿泊施設の客室で待機しなければなりません。

出典:イラストAC

観光シーズン真っただ中の沖縄県では、旅行者専用相談センター『TACO(タコ)』を設置しているので、こちらに連絡すればPCR検査センターや医療機関を案内してもらえるそうです。

PCR検査の結果が出るまでは宿泊施設で待機し、陽性となった場合は保健所に連絡をして、医療機関にかかるか自宅療養扱いで客室にとどまるかの指示を仰ぐことになっており、同行者も濃厚接触者扱いとなるので客室で待機しなければなりません。

なお最近は感染者が急増しているため、保健所の対応が追い付かなくなっており、陽性者への対応方法が各地域で異なっているようです。
各地域の対応状況を自治体の”コロナ対策ホームページ”でよく確認するようにしてください。


ホテルで待機・療養する際の延泊料金は?

旅先での療養となると、発症日から最低でも10日間の延泊が必要となりますが、そうなった場合の費用についてはどうなるのでしょう。

沖縄県では、待機・療養中の延泊料金は自己負担となるそうです。
一方、北海道では市町村ごとに対応が異なり、例えば函館市では陽性者は基本的に宿泊療養施設に移るようになっています。

このように自治体によって対応が異なるので、こちらについても事前に確認をしておくと良いでしょう。


子どもが発症…気をつける症状は?

オミクロン株 BA.5は高熱がでやすいこと、咳や痰などの呼吸器症状が特徴です。

出典:イラストAC

多くの場合は、解熱剤を使用し3日ほどで症状は改善しますが、6歳以下の子どもは高熱が出ると”熱性けいれん”を起こす心配があります。

けいれんは5~10分で治まります。
もしもけいれんが起きた場合、命にかかわることはないので落ち着いて対応することが大切です。

けいれん発作の継続時間を観察し、衣服を緩め、嘔吐した際にのどに詰まらないように顔を横に向けます。
けいれん発作が5分以上持続する場合や、発作を繰り返す場合は救急車を呼んでください。

そのほかにも、以下のような症状が現れた際はすぐに受診が必要なので、医療機関に連絡するようにしましょう。
・息が苦しそうで呼吸が早い
・顔色が悪く、唇のチアノーゼがある
・鼻の穴がぴくぴく動く(鼻翼呼吸)
・呼びかけに反応せず、意識が混濁している
・水分摂取ができない
など…

この夏、子どもの間ではコロナウイルス以外にも、RSウイルス、手足口病、感染性胃腸炎などが流行中であり、どのように対応すべきか判断が難しいことがあります。
お子さんに体調の異変が現れた際は、早めに受診し適切な対応について医師に相談するのが望ましいです。

平日の夜間や休日に子どもが体調を崩してしまった時に役立つ無料アプリ『キッズドクター』についても以前の記事でまとめています。

(8月13日配信記事:【無料アプリ】夜間や休日の「子供の体調異変」…無料相談やオンライン診療が受けられるサービスとは?)

無料の医療相談や、保険適応のオンライン診療を全国を対象に行っているサービスなので旅先でも利用しやすいと思います。


旅行前の備えが大切

現在、全国各地で医療現場はひっ迫しており、見知らぬ土地で受診や療養するとなると大変な思いをすることになるでしょう。
旅行前には十分な健康観察を行い、少しでも体調の悪い場合は思いきってキャンセルすることも大切です。

また沖縄県は感染対策防止サイトで、来県前に3回目のワクチン接種を完了するか、PCR検査で陰性を確認するよう呼びかけています。

旅先で発熱などの症状が現れても、すぐに医療機関を受診することが難しい場合があるので、市販の解熱鎮痛剤や風邪薬を持参したり、簡易検査のできる抗原検査キットを用意したりしておくと少し安心ですね。

出典:イラストAC

いかがでしたか? 夏休みの旅行を検討するときの参考にしてみてくださいね。
また旅先でも混み合う場所を避ける、手洗い・消毒の励行など、感染対策を徹底するようにしましょう。

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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