よく鳴く猫と鳴かない猫の違いって?
本来、猫はあまり鳴かない動物です。というのも、猫同士はボディランゲージやにおいでコミュニケーションを取るため、ケンカ以外で鳴き声をあげる必要はほとんどありません。
一方、人には猫同士のやり取りが通じず、感情や欲求を伝えるためには、鳴き声をあげることがもっとも有効な方法です。
おしゃべりな猫、あまり鳴かない猫など、猫種によっても鳴く頻度は違いますが、「人と共に暮らす猫は鳴きやすい」といえるでしょう。
注意が必要な猫の鳴き声3パターン
要求や心理状態をはじめ、猫の鳴き声から読み取れることはたくさんあります。たとえばケガや病気のサインであったり、ストレスの大きさだったりと、猫の鳴き声にはさまざまなサインが隠れているのです。
「愛猫の鳴き声が普段と違うな?」と感じた場合は、念のため動物病院を受診しましょう。ここでは、注意が必要な猫の鳴き声について解説します。
ギャッと鳴く
猫が「ギャッ」と鳴いたときは、ケガや病気の疑いがあります。見た目にはわからなくても、身体のどこかが炎症を起こしていたり、出血したりしているかもしれません。
なお、猫は泌尿器系の病気になりやすく、排泄時の痛みから「ギャッ」と鳴くことも少なくありません。治療が遅れると命にかかわる病気もあるため、なるべく早く動物病院を受診しましょう。
鳴き声がかすれている
猫の声がかすれているときは、声帯や咽頭、神経などの異常が考えられます。
くしゃみや鼻水などの症状も出ている場合は、猫風邪をひいている可能性があるでしょう。猫風邪の場合、子猫や高齢の猫では重症化することもあるため、早急な治療が必要です。
大声で鳴き続ける
猫はストレスを感じると、大きな声で繰り返し鳴く傾向があります。ストレスの原因として多いのは、来客や家族構成の変化、引っ越し、飼い主の不在など。人への依存心が強すぎるために分離不安を起こし、少しでも飼い主が見えなくなると泣き叫ぶ猫もいます。
命にかかわる状態ではありませんが、食欲不振や元気がなくなるなどの様子が見られた場合は獣医師に相談しましょう。
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