暑いせいか、野菜室でどんどん熟していくトマト。「早く食べなきゃ…」と焦りますが、そんなときに試してほしいスイーツレシピが「トマト二層ゼリー」です。しっかり加熱することで青臭さは消えて、甘みがギュッと凝縮!見た目も、泡が固まって、きれいな二層を成してエレガント~。食ロス対策にもなりそうな新感覚の野菜ゼリー、張り切って作っていきますよ~!
【夏野菜クイズ】トマトの冷蔵保存で正しい置き方は…「ヘタを上に」「ヘタを下に」「ヘタを横に」のどれ?
「熟して軟らかくなったトマトは、ゼリーにするのがオススメです」と、愛知県設楽町のトマト農家・金田くみ子さんがレシピを教えてくれました。聞くと、金田さんが友人と開発したとっておきのゼリーだとか。
「言わなければトマトとは気づかないんじゃないかな。トマトが苦手な子も喜んで食べてくれましたよ」(金田さん)
トマト嫌いっ子も気づかないトマトゼリーとは…一体どんなお味でしょう?さっそく作ってみましょう!
泡とゼリーのツートーンが映え~♡「トマト二層ゼリー」
材料(4人分)
トマトジュース…250ml
粉ゼラチン…5g
レモン汁…小さじ1/2
砂糖…大さじ3
ホイップクリーム…適量
ミントの葉…適量
今回は、金田さんの自家製「あえて加熱!トマトジュース」を使いました。レシピは別記事で紹介しているので、参考にしてみてください。もちろん、市販のトマトジュース(無塩)でも作れますよ。
作り方
1.鍋に水50ml(分量外)と粉ゼラチンを入れて火にかけ、沸騰したら火を止めて1分ほどかき混ぜる。
2.ボウルにトマトジュース、レモン汁、砂糖を入れ、泡立て器でよく混ぜる。
3.2に溶かしたゼラチンを少しずつ加えながら、よく混ぜる。
ゼラチンを使うと泡が立ち、器に注いだときに二層になります。
「これが、おいしさの決め手なんです」(金田さん)
4.3を器に注ぎ分け、冷蔵庫で1時間ほど冷やしかためる。
5.食べるときにホイップクリームをしぼり、ミントの葉を飾る。
おしゃれな二層のゼリーが出来上がりました!
食べてみると、まるでフルーツパーラーのゼリーのような上品な甘み。泡がふんわりやわらかく、ゼリーは自然な甘みで弾力があります。また、ほどよい酸味があり、ホイップクリームがよく合います。
青臭さはまったくなく、トマトの香りは後味にほんのり漂う程度。確かに、言われないとトマトだとはわからない!
このビジュアルならおもてなしのデザートとしても申し分なし!ゲストに一口味わってもらったあと、「実はトマトで作ったの!」と種明かしをすれば、盛り上がること請け合いです♪
秋からトマトはもっとおいしくなる!
トマトは、朝夕の気温差の大きい時期に、日数をかけて徐々に甘くなります。
だから「高温で一気に色づく真夏より、1日の気温差がある6月ごろや9月以降に出回るトマトのほうが、糖度が高いんです」と、金田さん。
つまり、これからトマトはもっとおいしくなっていくということですね!
時期による微妙な味の違いも楽しみながら、トマトをた~くさん味わいましょう!
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金田(かなだ)くみ子さん
愛知県設楽町で、夫の金田百人(ももと)さんとともに、トマト栽培に従事する専業農家。栽培品種は、桃太郎の系統「りんか」。農作業を始める前と終えた後は、お手製のトマトジュースで水分と栄養補給を欠かさないほか、農作業中は、その場でもいだトマトに塩味をつけて、水分と塩分を補給。トマトの恵みを存分に受け取りながら、栽培と出荷、トマトレシピの考案にも励んでいる。
配信: あたらしい日日
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