3、アスペルガーの配偶者と離婚してよかったと思えるために大切な3つのこと
アスペルガーの配偶者と離婚しようと考えている人は、離婚してよかったと自分で納得するために以下の3点を確認していきましょう。
(1)離婚するのはベストな選択なのかをよく考える
まず、離婚するのがベストな選択なのかをよく考えましょう。
相手がアスペルガーであったとしても、結婚生活を続ける方が幸せを感じられる人もいます。
離婚するのがベストな選択かは人によって異なりますので、周りの人の意見よりも自分はどう思っているのかをじっくり考えていきましょう。
(2)工夫しながらの共同生活はできないかを考える
相手がアスペルガーだと、結婚生活を続けていく上でストレスを感じる部分があるでしょう。
ですが、一度は結婚した結婚相手ですから、いきなり離婚を考えるのではなく工夫しながらの共同生活を考えてみるのも1つの選択肢です。
離婚してよかったと自分で納得するためには、離婚の決断を急がないことも大切ですので、日々の生活の中で工夫できる点を探していきましょう。
(3)離婚後も問題が発生する可能性を考える
アスペルガーの配偶者と離婚すれば全て解決するかというと、そういうわけではありません。
無事に離婚したと思えば、相手が離婚を受け入れてくれなかったり、新しい家に押しかけてきて「戻ってきて欲しい」と言ってきたりするケースもあります。
また、離婚の際に子供の養育費を取り決めたとしても、養育費を支払ってくれず生活に困窮する可能性もあります。
アスペルガーの配偶者と離婚する場合、離婚後も問題が発生する可能性を考えてから離婚の決断を下しましょう。
4、アスペルガーの配偶者と離婚を考えるときの注意点
アスペルガーの配偶者と離婚の話を進める際は、以下の点に注意しましょう。
(1)話がコロコロ変わるので話し合いが進まない
アスペルガーの人と離婚の話を真剣に進めたいと思っても、アスペルガーの人は相手のペースに合わせて話を進めることができません。
すぐに別の話題に切り替えたり、言っていることがコロコロ変わったりするなど、なかなか話し合いが進まない可能性があります。
(2)自分の希望が通らないと暴言や暴力に発展することがある
アスペルガーの人は、自分の感情や行動をうまくコントロールできないことがあるので、離婚の話を受け入れることができない可能性があります。
自分の希望が通らずに離婚の話が進んでしまうと、暴言や暴力に発展することがあるので注意が必要です。
(3)アスペルガーのみでは離婚理由にならない可能性が高い
上述のとおり、配偶者がアスペルガーというだけでは離婚理由にならない可能性が高いです。
相手が離婚に納得してくれず裁判離婚に進む可能性がある場合は、アスペルガー以外の離婚事由がないと、離婚を成立させることは難しいでしょう。
(4)別居を視野に入れるべき場合がある
アスペルガーというだけでは離婚理由にならない場合、別居も視野に入れた方が良いケースがあります。
アスペルガーだけでは離婚事由にならなくても、何年も夫婦で別居していれば、その別居期間が離婚事由に考慮され離婚が成立する場合があります。
(5)離婚時に取り決めた約束を守ってもらえないことがある
通常、離婚する際は財産分与や養育費などの金銭面や、子供の面会交流などについて取り決めを行います。
取り決めたことについては、約束どおり守ってもらえるかというと、残念ながらこの取り決めを守ってもらえないケースが少なくありません。
特に、アスペルガーの人の場合、自分の希望に沿わないことについては全く関心を示さないこともあります。
離婚時に取り決めた約束を守ってもらえない可能性については、離婚前から覚悟しておく必要があります。
(6)離婚を受け入れてくれない可能性がある
形式上離婚が成立したとしても、アスペルガーの人の場合、離婚したという現実を受け入れてくれない可能性があります。
離婚が成立したにもかかわらず、「早く帰ってきて」等と言ってくることもあるでしょう。
配信: LEGAL MALL