必死に犯人と戦うオキエイコさん
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そしてまだつながっていた電話を切るために犯人が離れた隙に、キッチンばさみを手にして犯人と戦おうとしたオキエイコさん。本来は身を守るために逃げることを選択したいところですが、状況によっては応戦するしかない場合もあるのかもしれません。
「殺されるか、殺人者になるか、帰るか、どれが賢いか」「彼氏が通報したら逮捕」という言葉に、犯人はそのまま窓から逃げていったそうです。
オキエイコさんは必死の抵抗により助かりましたが、本当は戦うことより命を守ることの方が大切です。オキエイコさんも漫画の中で「後から考えれば、この時の隙に玄関から逃げればよかったのかなーとも思うのですが」と振り返っています。
たとえ護身術を習っている女性だったとしても、本気で攻撃してくる男性の力にはかなわないことも。ないに越したことはありませんが、もしオキエイコさんのような状況になったときは、反撃よりも逃げて身を守ることを最優先に考えましょう。
女性の犯罪被害について考えさせられる作品でした。
『知らない人が家に入ってきた話』の著者であるオキエイコさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。
「お恥ずかしながらあの事件の1秒前までは、自分がこんな事件に巻き込まれるなんて考えた事もありませんでした。
でもそれはきっと、この文を読んでくださっている皆さんの多くにとってもそうだと思います。まさに1秒後、あなたのその後ろの窓から変質者が入ってくるなんて、想像できますか?そのくらい『事件』は突然やってきました。
性被害は人に相談しにくく、相談された側もどう応えていいのか回答が難しい。『なかったこと』にされることも少なくないと思います。
だからこそ、声をあげてもいいことを伝えたくてこの漫画を描きました。人に伝えたい、というより、自分自身に言い聞かせたいという側面が強かったです。
老若男女関係なく、被害者にも加害者にもなってしまう可能性がある性被害。なので誰が読んでも読みやすく重くなりすぎず、でも伝えたいことが伝わる漫画を心がけました。性被害に興味のない層の方にも読んでいただき、社会全体でアンテナを張っていただけたらと思い描かせていただきました。」
この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。
自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。
記事作成: シンクアフェーズ
(配信元: ママリ)
配信: ママリ
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