柔らかな辛みと華やかな香りが特徴のわさび。そんなわさびのおすすめレシピ「わさび冷しゃぶ」を、江戸時代から続くわさびの産地・東京都奥多摩町の農家、角井仁さん・竜也さん兄弟に教わりました!爽やか~な味わいは、一口食べればわさび田の涼しげな風景が浮かんできちゃうかも(笑)。 疲れも吹っ飛ぶおいしさで、今の季節にぴったりですよ~♪
【わさび農家直伝】材料3つでレべチなウマさ「生わさび丼」作ってみた!秘訣はおろし方にアリ◎
”わさびブラザーズ”こと、角井さん兄弟はわさび農家を志し、奥多摩町に移住。わさび料理が楽しめるキッチンカーや、わさび収穫ツアーなども手がけています。
左が竜也さん、右が仁さん。2人で協力しながらわさびを栽培しています。
わさびのことならお任せなわさびブラザーズに、よく食べているレシピとして教わったのが「わさび冷しゃぶ」です。
「わさびの風味を堪能したいなら、冷しゃぶのタレにするのがおすすめ。ポン酢じょうゆと合わせると、簡単だけどぐっとおいしさレベルが上がりますよ。」(仁さん)
では、さっそく作ってみましょう。
すっぱ辛くてサイコー!「わさび冷しゃぶ」
材料(2~3人分)
わさび…適量
しゃぶしゃぶ用豚ロース肉(薄切り)…200g
トマト…1個(約150g)
にんじん…1/2本(約75g)
きゅうり…1本(約100g)
ポン酢じょうゆ…大さじ3
作り方
1.トマトはくし切りに、にんじんときゅうりはピーラーを使って薄切りにする。
にんじんときゅうりは薄~くスライスしましょう!
2.鍋に湯をわかし、酒と塩適量(どちらも分量外)を加えて、豚肉を1枚ずつ入れたら、色が変わるまでさっと茹でる。
3.豚肉をザルにあげて水気を切り、粗熱をとる。
豚の旨味が出ている茹で汁は、スープなどに活用するのがおすすめです♪
4.器にトマト、にんじん、きゅうり、わさびの葉(あれば)、豚肉を盛り付ける。ポン酢じょうゆにわさびを溶き、まわしかければ完成!
ツーンとしたわさびの辛みと、ポン酢じょうゆの酸味が絶妙なバランスで合いまくり!さっぱりしているので、モリモリ食べられます。まだまだ暑さが続く、こんな時期こそ食べたい爽やかな一皿になりました!
今回紹介した野菜のほか、レタスや大根、オクラも合います。風味良くしたいときには、みょうがや青じそも加えるとおいしいとか。旬の野菜をたっぷり合わせていただきましょう~!
わさび田はメンテナンスが欠かせない!
わさびブラザーズの育てるわさび田は、石を積み重ねて作られた伝統的な石垣スタイル。
山奥にあるということもあり、日々の作業はかなりの重労働なのだとか。
「奥多摩のわさび田は、山の斜面にあることがほとんど。かつては2時間、3時間とかけてわさび田まで登り、作業をしてきたそうです」(竜也さん)
わさびブラザーズも、わさびを植えるだけでなく、日々、わさび田の整備のために石を運んで石垣を修繕しています。時にはシカやイノシシ、サルの獣害に遭うことも。
「サルが遊びでわさびを抜いてしまったり、イノシシが掘ってしまったり、クマが横切って石垣を崩したり。カモシカが冬場、食べ物がなくなったときにわさびを食べてしまうこともあります。わ~大変だ!と驚くこともありますが、わさび田のある山は、動物たちの住処でもある。僕らと動物たち、みんなで共存していきたいと考えて作業しています」(竜也さん)
雑草抜きも日々の大切な作業です。
「きれいな水の流れを妨げる枯れ葉や、わさびの栄養をとってしまう雑草を取り除きます」(竜也さん)
雑草を取り除いているとあっという間に両手にいっぱいに。
「ときどき、間違えてわさびを抜いちゃったりして、やばい、これわさびじゃん! みたいなこともありますね(笑)」(仁さん)
「この先もずっと続く、美しい景観を守りたい」と話す、わさびブラザーズでした。
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TOKYO WASABI
角井仁さん・角井竜也さん
兄の仁さん・弟の竜也さんともに神奈川県横須賀生まれ。東京都奥多摩町の山の中にあるわさび田でわさびを栽培し、2020年3月から「わさびブラザーズ」として、「TOKYO WASABI」の活動を本格的に始める。伝統ある奥多摩産のわさび栽培を守りながら、その魅力を世界に広げていくことが夢。1日1組限定のわさび収穫体験、BBQスペースのレンタル、土日祝日を中心にJR青梅線奥多摩駅前でフードトラック「わさび食堂」を出店中。
ホームページ https://tokyowasabi.com/
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