カルビーの菓子袋そっくりな“ポテトバッグ“で「じゃがいも」は栽培できた⁉自家製ポテチは作れたのか⁉【ベランダ菜園・収穫編】

カルビーの菓子袋そっくりな“ポテトバッグ“で「じゃがいも」は栽培できた⁉自家製ポテチは作れたのか⁉【ベランダ菜園・収穫編】

カルビーから発売された、ポテトチップスにそっくりな『ポテトバッグ』。実はこれ、中にじゃがいも専用の栽培土が入っていて、別売りの種イモ『ぽろしり』を植えるとじゃがいもが栽培できるという優れものです。わたしが実際に『ポテトバッグ』に『ぽろしり』を植えた記事をお届けしたのは、今年4月下旬。つい先日、とうとう収穫できましたので、その様子やお味などを報告したいと思います!


ポテトチップスならぬ「ポテトバッグ」⁉何と袋でじゃがいもを育てる栽培セットです…実際に植えてみた!

『ポテトバッグ』と『ぽろしり』のおさらい

『ポテトバッグ』と『ぽろしり』は、2021年12月15日に発売された、じゃがいも栽培用の土と種イモです。「未来を担う次世代の子どもたちに、じゃがいもや土に触れる機会をつくりたい」という想いから、カルビーポテト株式会社と株式会社プロトリーフが協力開発しました。
『ぽろしり』はカルビーのポテトチップスのために開発されたじゃがいもの品種で、日高山脈の「幌尻岳」が名前の由来です。アイヌ語で「大きな山」という意味があるのだそう。

「ポテトチップス用の品種ということは、自宅でカルビーのポテトチップスが作れちゃう…!?」と、山盛りのポテトチップスを夢見たわたし。さっそく最寄りのドン・キホーテで購入し、栽培を始めたのでした。

実際に購入した『ポテトバッグ』(1078円)と『ぽろしり』(250円)

前回の『ぽろしり』栽培日記

前回は、植え付けの前段階である種イモの芽出しから、植え付けまでを実際に行いました。
芽出しは、パッケージから出した『ぽろしり』を2週間ほど日なたに置くだけ。この時、雨が当たらないようにするのがポイントです。

芽出し開始から2週間の『ぽろしり』です。

穴を開けた『ポテトバッグ』に、芽出しした『ぽろしり』を植えたら完成です。
『ぽろしり』を2袋購入していたため、1袋は深めのプランターに植えてみました。

『ぽろしり』栽培日記(収穫編)

さて、ここからが今回の栽培日記です。

【植え付けから4週間】
じゃがいもの芽が出たのは、植え付けから4週間後でした。ゴールデンウィークが始まる少し前です。
発芽まではゆっくりとしたスピードでしたが、芽がでるとニョキニョキと成長しました。

小さな芽がかわいい『ぽろしり』の深い緑色にうっとり♪

【植え付けから5~6週間】
本来はこの時期に、元気のよい茎だけを残す芽かき(間引き)をしなくてはなりません。
ところが、ゴールデンウィークは風邪で寝込んでいたため作業できず…。

発芽から1週間でニョッキニョキです。

【植え付けから7週間】
じゃがいもの花が咲きました。薄紫できれいです。

【植え付けから10週間】
芽かきを行わなかったじゃがいもは、まるで森のよう。日日編集部に相談したところ、今からでも芽かきをしたほうがいいとのことでした。
そこで、大きな茎だけを残し、ハサミで切ることに。

下の画像は、芽かきの途中。少しさっぱりしました。


【植え付けから12週間】
葉が黄色くなり、なんだか元気がない様子。実はこれ、収穫の目安なのです!
じゃがいもの花が咲いたのは、植え付けから7週間経ったころ。開花から1か月後(約4週間)が収穫の目安だとも言われているため、どちらにしてもちょうどいいタイミングのようです。
ドキドキしながら、収穫作業に入ります。

収穫するときに悩んだのが、土の処理でした。
わが家のベランダは狭いうえ、栽培しているのは3階部分。土がこぼれて排水管が詰まってしまったら困ります。

そこで下の画像のように、茎を切った『ポテトバッグ』をゴミ袋に入れて…。

そのままひっくり返します!

プランターで栽培した分はひっくり返せなかったので、慎重に収穫しました。

宝探しのように、手を突っ込んでじゃがいもを探します。土がふわふわで気持ちいい!

実際に収穫したじゃがいもがこちらです。「大収穫!」とはなりませんでしたが、小ぶりなじゃがいもがコロコロ収穫できました。
少し収穫のタイミングが早かったかな…?

実は、『ポテトバッグ』は環境に配慮した商品。自治体にもよりますが、燃えるゴミとして出すことができます。
わたしは収穫時に使用したゴミ袋のまま、ゴミに出しました。最初から最後まで、開発者さんたちのやさしい心遣いが光ります。

収穫した『ぽろしり』でポテトチップス作りにチャレンジ!

先ほどもお伝えしたとおり、『ぽろしり』はカルビーのポテトチップス用に開発された品種です。せっかくなので、自家製ポテトチップスを作ってみることにしました。
用意したのは、ダイソーで販売されている「電子レンジチップスメーカー」。詳しい使い方は、文末に貼り付けた、まちゃみ♪ママさんの記事をご確認くださいね ♪ →【ダイソー】「電子レンジチップスメーカー」で作ったポテチは、本物みたいにパリパリになるの?【比較検証】

まずは収穫したじゃがいもを薄く切って、ポテトチップスメーカーに並べます。

電子レンジで加熱したら完成です。

収穫したてで水分が多いせいか、「電子レンジチップスメーカー」の規定の加熱時間ではパリパリになりません。
何度も加熱時間の延長を重ね、完成したのは30分後でした。ふ~っ。

今回、自宅で収穫したから皮を剥かなくてもいいや!と思ったのですが、本来は、自宅で収穫したものほど皮を剥く必要があるそうです。
食中毒の可能性がありますので、ポテトチップスを作る際は、かならず皮を剥いてくださいね!

じゃがいもから作ったポテトチップスのお味は…?

『ぽろしり』で作ったポテトチップスは、本当にカルビーのポテトチップスの味でした! 
塩も油も不使用なので、まったく同じ味ではないのですが、薄味のカルビーのポテトチップスといった感じです。噛めば噛むほどうま味が広がって、手が止まらないおいしさ。まだ市販のポテトチップスを食べさせていない3歳の娘も、気に入ったようでした。

自家製ポテトチップスの味ももちろんよかったのですが、自分で収穫した『ぽろしり』を切った時の、シャクシャクというみずみずしい音と、透けるような白色は忘れることができません。芸術作品に触れたとき、言葉にできない感動を覚えることがありますよね。あの感覚と全く同じ、背中に雷が落ちたような衝撃を受けました。大げさかもしれませんが、シワシワだった種イモがいつの間にか新しいじゃがいもになって、それを調理して、食べて…と考えると、思わず涙ぐむような自然の偉大さを感じました。

お手軽に始めたじゃがいも栽培。『ポテトバッグ』との付き合いは3か月程度でしたが、ベランダの『ポテトバッグ』の跡地が寂しく感じます。
じゃがいもは春植えだけでなく、秋植えもできるのだそう。東京の秋植えの目安は、8月下旬から9月です。
ホームセンターなどの店頭で『ポテトバッグ』を見かけたら、みなさんもぜひ栽培してみてくださいね。じゃがいもの一生と、自家製ポテトチップスの味に感激すること間違いなしです。

じゃがいもを皮ごと使う時の注意点

じゃがいもは、炭水化物やビタミンなどの栄養が豊富な反面、微量の天然毒素が含まれるからです。食中毒を防ぐために以下の点に注意してください。

1. 緑色に変色していたり、芽が出ていたりするじゃがいもはその部分を含めて大きめに取り除きます。全体に緑色だったりあちこち芽が出ていたりする場合は、食べないようにしましょう。

2.体の小さな子どもは、大人より食中毒になりやすいので、皮つきのじゃがいもを食べさせないようにしましょう。

3.皮つきのじゃがいもを大量に食べないように注意しましょう。

4.じゃがいもを買ったら長期保存せず、できるだけ早く食べるようにしましょう。

5. 家庭菜園や学校などで栽培したじゃがいもは、かならず皮を剥いてから食べましょう。

<参考文献>
WEB
・じゃがいもDiary|カルビー (calbee.co.jp)

※記事中で登場した商品は、掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合があります。


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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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