寝返り防止クッションは必要?注意点と種類別のおすすめ商品10選

第52回 どれがいいの?子育てグッズ
仰向けに寝かせたはずの赤ちゃんがうつぶせになっているのは、寝返りを覚えたサインです。寝返り防止クッションの使い方や選ぶポイントを確認し、赤ちゃんの安全対策に活かしましょう。ベッド型・コンパクト設計など、寝返り防止に役立つ商品も紹介します。

寝返り防止クッションはどんなもの?

寝返り防止クッションとは、どのようなものなのでしょうか?まずは、寝返り防止クッションの特徴や使う際の注意点を紹介します。

赤ちゃんの窒息や転落を防ぐ

寝返り防止クッションとはその名の通り、赤ちゃんの寝返りを防止するための道具です。生まれたばかりの赤ちゃんの多くは、寝返り・寝返り返り・ハイハイ・つかまり立ちをして自立歩行ができるようになります。

「寝返り返り」は、寝返りをしてうつぶせになった赤ちゃんが再度寝返りをし、仰向けに戻ることです。寝返りができるようになった赤ちゃんは、1〜2カ月ほどで寝返り返りを覚えるといわれています。

寝返りをするようになると落下はもちろん、うつぶせになって戻れなかったり、吐き戻した母乳・ミルクが喉につまったりして窒息する恐れがあります。

とくにうつぶせは「乳幼児突然死症候群(SIDS)」にもつながると考えられており、厚生労働省が「1歳になるまでの赤ちゃんは仰向けで寝かせるように」と注意喚起しているほどです。

そのため、寝返り防止クッションを使って、赤ちゃんが落下・窒息するのを防ぐ必要があるのです。

参考:乳幼児突然死症候群(SIDS)について|厚生労働省

長時間の使用・代用は事故につながる恐れも

赤ちゃんの安全を守るための寝返り防止クッションは、正しい使い方をしないと思わぬ事故を招く可能性があります。

寝返り防止クッションは、赤ちゃんの鼻・口をふさがないように胴体部分に合わせて使用するのが基本です。しかし、胴体部分に合わせていても長時間使用すると、赤ちゃんの動きでクッションがずれてしまう場合があります。

また、タオル・ぬいぐるみなどを寝返り防止クッションとして使うのも避けましょう。赤ちゃんの寝返りを防止するために考えられた道具ではないため、反対に赤ちゃんの鼻・口をふさいでしまって窒息につながる恐れがあります。

寝返り防止クッションの選び方

店舗やオンラインストアなどでは、様々な形・機能が付いた寝返り防止クッションがたくさん販売されています。寝返り防止クッションを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

素材・固さ・サイズなどの「安全性」

寝返り防止クッションを選ぶ際には、素材・固さ・サイズなどの安全性を確認するのが大切です。おすすめなのは、綿100%やガーゼのような、デリケートな赤ちゃんの肌にやさしい素材です。

また、固さがある商品は、赤ちゃんの寝返りをしっかりと防止でき、顔が埋もれにくいので窒息も防げます。

サイズも忘れずに確認しましょう。サイズが合わない寝返り防止クッションでは、赤ちゃんをしっかりと固定しきれません。対象年齢・体重・身長などの表記を確認し、赤ちゃんの大きさに合った商品を選ぶのがポイントです。

手入れ・持ち運びが簡単な「使いやすさ」

使いやすさも重要なポイントです。赤ちゃんの肌に触れる寝返り防止クッションは、こまめに手入れをして清潔な状態で使う必要があります。

忙しい育児の合間に、毎日クッションを手洗いして乾かすのはなかなかの労力です。カバーを取り外して洗濯機で丸洗いできるものだと、それほど手間をかけなくても清潔さを保てます。

また、持ち運びが簡単なタイプを選ぶと、別の部屋への移動はもちろん、帰省・旅行の間にも使えるでしょう。

添い寝もできる「ベッドタイプ」

寝かせて使用するベッドタイプは、赤ちゃんとの添い寝にも役立ちます。寝返り防止に使えるベッドタイプのうち、デザイン性・機能性のある商品を2つ紹介します。

ファルスカ「ベッドインベッド フレックス」

高反発マットレスで体が安定するので、新生児の赤ちゃんへの使用が可能です。フレームが頑丈に作られており、赤ちゃんの寝返りをしっかりと阻止します。

「傾斜クッション」が付属しているため、母乳・ミルクを飲んでから間もなく寝かせても、吐き戻しの心配がありません。

赤ちゃんの成長とともに使用する機会が減る寝返り防止クッションには珍しく、腰がすわった赤ちゃんのおすわり練習用や食事を手助けするシートとしても使用できます。

・商品名:ファルスカ「ベッドインベッド フレックス」

・Amazon:商品はこちら

ネオママイズム「ベッドインベッド」

PPプラスチック100%の頑丈なベッドフレームは、赤ちゃんの寝返りはもちろん、親の寝返り防止も可能です。眠っている間に赤ちゃんを押しつぶしてしまう心配がないので、添い寝にも使えます。

折りたたみ式で、使わないときには場所をとらずに収納できるのもポイントです。クッション性があるものの、柔らかすぎないので赤ちゃんの寝返り防止用にぴったりです。

さらに傾斜の調節機能が付いているので、新生児から1歳半まで幅広く使用できます。クッションパッド・カバーともに洗濯機で洗えるところもメリットです。

・商品名:ネオママイズム「ベッドインベッド」

・Amazon:商品はこちら

成長に合わせて使える「サイズ調整タイプ」

サイズが調整できる商品は、赤ちゃんが寝返り返りを覚えてからも使えます。シンプルからおしゃれな商品まで、3つの商品を見ていきましょう。

ファルスカ「ベッドインベッド エイド」

木目調のおしゃれなベビーベッドが人気の「ファルスカ」は、赤ちゃんの安全を守る寝具にも力を入れています。

「ベッドインベッド エイド」は、ベビーベッドはもちろん、大人のベッドの上に置いて赤ちゃんと一緒に寝ることも可能です。

両端には「エイド」と呼ばれるクッションがあり、赤ちゃんの体に合わせて調節できます。エイドの形を三角形にすることにより、赤ちゃんが窮屈さを感じにくいのもポイントです。

・商品名:ファルスカ「ベッドインベッド エイド」

・楽天:商品はこちら

PUPPAPUPO(プッパプーポ)「洗える寝返り防止クッション」

左右にある大きな雲形クッションが、赤ちゃんの胴体部分をしっかりと支えて寝返りを防止します。

雲形のデザインとパステルカラーのやさしい色合いが特徴で、「おしゃれでかわいい寝返り防止クッションがほしい」という人にぴったりの商品です。

綿100%のパイル地を使用していて吸水性・通気性があり、カバーは取り外して洗濯機で洗えます。面テープ付きで、クッションを19~25cmの幅で調節できるのもポイントです。

・商品名:PUPPAPUPO(プッパプーポ)「洗える寝返り防止クッション」

・楽天:商品はこちら

西松屋「寝返り防止クッション(無地)」

赤ちゃん・子ども用品を幅広く販売している「西松屋」にも、シンプルな寝返り防止クッションがあります。

綿100%のパイル地で赤ちゃんの肌にやさしく、面テープでクッションの幅を調節できます。クッションはシンプルな無地なので、部屋のインテリアを邪魔しません。手洗い可能で清潔に使えます。

ただし、赤ちゃんの胴体を挟んで寝返りを防止するクッションのため、枕としては使えない点に注意しましょう。

・商品名:西松屋「寝返り防止クッション(無地)」

・楽天:商品はこちら

帰省・旅行にも便利な「コンパクトタイプ」

帰省・旅行を予定している人には、コンパクトに設計されている商品がおすすめです。帰省・旅行中はもちろん、普段使いもできるコンパクトタイプの商品を3つ紹介します。

GUUSII HOME「ベッドインベッド」

持ち手が付いた専用バッグが付属しており、携帯に便利な商品です。本体の素材は綿100%で、デザインの種類が豊富なため部屋の雰囲気に合わせて選べます。

カバーは取り外して洗濯機で洗えるので、よだれ・吐き戻しが多い赤ちゃんでも清潔な状態を保てます。同系色の専用バッグにベッドインベッドがきれいにおさまるため、荷物がかさばりがちな赤ちゃん連れの帰省・旅行にぴったりです。

・商品名:GUUSII HOME「ベッドインベッド」

・Amazon:商品はこちら

&COCO(アンドココ)「ベッドインベッド」

ベッドの側面に持ち手が付いているので、帰省・旅行はもちろん、自宅の中での移動が多い人にもおすすめです。

赤ちゃんの肌に負担をかけにくい、綿100%の素材を使用した高反発クッションで、カバーは洗濯可能と機能性に優れています。

また、下側で結んでいるリボンを外すとベッドが広がるため、赤ちゃんを寝かせたままおむつを替えられます。さらに、リボンを外してひっくり返すと違うデザインに変化するリバーシプルタイプの商品です。

・商品名:&COCO(アンドココ)「ベッドインベッド」

・Amazon:商品はこちら

Smart Start「snoozzz うつぶせ寝防止ベルト」

専用の薄手マットに付いたベルトで赤ちゃんの寝返りを防ぎ、うつぶせ寝による窒息から守ります。素材には綿・麻が使われており、折りたたんでコンパクトに持ち運びできるのが特徴です。

ベビーベッドはもちろん、布団にも使えるマットなので、帰省・旅行中の寝返り防止グッズにも適しています。

洗濯機で丸洗いができるため、シーツが汚れやすい新生児から9カ月ごろの赤ちゃんまで、幅広く使用できます。

・商品名:Smart Start「snoozzz うつぶせ寝防止ベルト」

・Amazon:商品はこちら

向き癖の防止にも役立つ「枕タイプ」

気付くと同じ向きで寝ている赤ちゃんに、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

寝返りと一緒に赤ちゃんの向き癖を防止したい人には、枕タイプがおすすめです。素材・デザインにこだわった、枕タイプの寝返り防止クッションを2つ紹介します。

ドリームチーム「天使のねむり」

ほどよい硬さと快適さを兼ね備えた、低反発素材の寝返り防止クッションです。赤ちゃんの身長を大幅に超える抱き枕のような縦長のクッションが、専用のマットに付いています。

さらにクッションとは反対側の中央にある「サポートクッション」が、赤ちゃんの体をやさしく支えます。サポートクッションはマットレスと一体で、カバーに覆われているので赤ちゃんが動いてもずれない設計です。

もちろん、サポートクッションの位置は赤ちゃんの成長に合わせて調節できます。寝心地と安全性にこだわった日本製の商品です。

・商品名:ドリームチーム「天使のねむり」

・楽天:商品はこちら

フェニックス「ベビー寝返りクッション」

薄い水色・ピンクの2色から選べる寝返り防止クッションは、付属しているかわいい動物のぬいぐるみがポイントです。

水色はくま、ピンクはうさぎのぬいぐるみを、枕と反対側に面テープで付けられます。赤ちゃんと添い寝をしているようなぬいぐるみは、寝返りを防止しながら心地よい睡眠をサポートします。

柔らかくて吸水性・通気性の高い「高級ベルベットコットン」を使用し、クッションカバーは取り外して洗濯できるなど、機能性があるのも特徴です。

・商品名:フェニックス「ベビー寝返りクッション」

・楽天:商品はこちら

まとめ

寝返りを始めた赤ちゃんの窒息・落下を防ぐための寝返り防止クッションには、様々な種類があります。

選ぶポイントは、安全性と使いやすさです。赤ちゃんの肌にもやさしい綿やガーゼ素材を使用した、赤ちゃんの体が沈まない程度に固さがある商品がおすすめです。

また、日常的に使うからこそ、清潔さを保ちやすい手入れが簡単なものを選びましょう。カバーの取り外しや、洗濯機の使用が可能かを確認しておくと、洗う手間がかかりません。

添い寝をしたり、帰省・旅行の機会があったりと、人によって生活スタイルは異なります。生活スタイルに合わせて、安全で使いやすい寝返り防止クッションを選びましょう。

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