こんにちは、スーパー青果部歴10年の青髪のテツです。突然ですが、「野菜は鮮度が命」「収穫したてが一番おいしい」と思っていませんか? それ、間違いじゃありません…でも、新鮮だとおいしくない野菜も実はあるんです!今の時期スーパーにたくさん並ぶ「かぼちゃ」もその一つで、新鮮だと水っぽくて甘みもありません。どうしてかって? そのワケをお話ししつつ、ほくほく甘~いかぼちゃの見分け方を伝授します!
【青髪のテツ】なすは傷ついて尖ってる中二病(!?)なヤツほどウマい!?意外な選び方を伝授!【超使える野菜講座】
国産かぼちゃの収穫は真夏に始まります。でも、かぼちゃが「夏野菜」という印象はないですよね。なぜなら、かぼちゃは一定期間熟成させる必要があり、「採れたての鮮度抜群」の状態ではおいしくないからです。
でも、わたしがスーパーで仕事をしていると、たまにお客さんから、「かぼちゃを炊いたら、いつも通り調理したのに、ビチャビチャに水っぽい味気ない料理になってしまった」といったご意見を受けとることがあります。
水っぽかったり甘さが少なかったりするのは、熟成が足りないかぼちゃを選んでしまっている可能性が高いです。
左はやや未熟なかぼちゃ、右は熟成したかぼちゃです。違いは…歴然ですね。
「売り場に並んでいるかぼちゃは全て完熟しているのでおいしいですよ」と自信を持って言いたいところですが、実際はそうでもありません。
たとえば、生産者が次の野菜を植えるために未熟な状態でかぼちゃを収穫したり、収穫後に追熟させる保存場所がなかったりと、様々な事情で一定数未熟なかぼちゃが出回っています。特に収穫時期と重なる今の季節は、出回る可能性が高くなります。
なので今回は、熟成に熟成を重ねたおいしいかぼちゃの選び方を紹介していきましょう!
じっくり熟成したかぼちゃはココが違う!
かぼちゃは、畑でデンプンを十分に蓄えるまで待ってから収穫する必要があります。そして収穫後、しっかりと追熟することでそのデンプンが糖分に変わって甘くなるんです。
収穫時期が適切で、かつ追熟されているかぼちゃの見分け方は以下の通りです。
○「玉売り」のかぼちゃの場合
1. ヘタが乾燥しコルク質になっている
2. 皮の一部分が濃いオレンジ色をしている
3. ずっしりとした重みがある
4. 皮が硬い。
特にヘタが乾燥して、コルク質になっているかどうかは念入りにチェックしましょう。収穫後、時間が経過していないかぼちゃはヘタが乾燥しきっておらず、みずみずしさが多少残っています。
なお、皮の一部分が濃いオレンジ色をしているかぼちゃは、畑でしっかり熟している証拠です。
○カット済みのかぼちゃの場合
カットかぼちゃは、断面が見えるので判断材料が多く、おいしいものを見分ける方法が簡単です。
1. 果肉が濃いオレンジ色。
2. 種がふっくら太っている。
3. 果肉が肉厚。
傷んだものを避けるために、種とワタの部分はよく見てください。稀にカビているものがあるので気をつけましょう。
また、カット済みかぼちゃの場合、鮮度が落ちるのが早いので、買ったら早めに使い切ってくださいね。
やや未熟なかぼちゃ(左)と熟したかぼちゃ(右)、レンチンして味つけせずに食べ比べたら全然違いました!未熟な方は、みずみずしさはあるんですが味がなくて青臭い感じ…。熟した方はこっくり甘くてまるでスイーツでした!(あたらしい日日編集部より)
今が旬のかぼちゃ、食べないなんて損してます…(私見ですが)
かぼちゃは、秋に旬を迎える野菜の中でも特に栄養価が高い野菜です。
ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミン C、βカロテン、カルシウム、鉄分、カリウムなど様々な栄養素を豊富に含んでいます。これらの成分の相乗効果によって、疲労回復効果など様々な効果が期待されます。
おいしいかぼちゃをたくさん食べて、健康パワーをフルチャージしましょう!
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配信: あたらしい日日