「100%言い切ることはできませんが…」突然の医師からの言葉に絶句して…【体験談】

「100%言い切ることはできませんが…」突然の医師からの言葉に絶句して…【体験談】

私は長年に渡る不妊治療をおこない、やっとかわいい命を授かることができました。ですが、息子がおなかにいるときに病気が見つかり、やっとの思いで出産してみると……! 息子の顔を見たときの衝撃エピソードを紹介します。


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突然の医師の言葉に言葉を失い…

妊娠9カヶ月目に入り、いよいよ産休も目前で、ドキドキワクワクの日々でした。「また今日もかわいいお顔が見えるかな」と思って楽しみに行った健診で、先生が「あれ?これはもしかして……」。突然の先生の言葉に、何か悪い予感が働きました。


「口唇裂がありそうです」と言われ、無知だった私たちは、「?」で頭の中がいっぱいになりました。その後、先生から「口唇裂は赤ちゃんの唇が割れて生まれてくる先天性の病気で、先天性の病気の中では比較的発生確率が高い」「原因はいろいろと複雑に絡み合って発生するため、特定ができない」「口唇裂はきれいに治る」ということを言われました。


私たちは口唇裂の知識がまったくなく、先生の話を聞いてもどこか他人事のように聞こえて、呆然と帰宅しました。しかし、帰宅してからインターネット検索し、他の方の写真を見つけてからは検索の嵐に。


「口唇裂」「症状」「術後」「経過」など、あらゆるワードで検索し、情報収集をおこないました。検索をすると、初めて目の当たりにする写真に恐怖を覚えました。インターネット検索で出てくる写真は重症のものばかりに見え、「これからどんな生活が待っているのだろう」という不安に駆られました。


インターネット検索しても、出てくるのは不安になる情報が多いことはわかっていても、やっぱりどういう症状なのかが気になり、少しでも情報を入手して今後のことを検討したいと思っていました。


毎日不安になり泣いて、また調べて……。悪循環ですが、ひたすら毎日同じことを繰り返していました。

「きっと大丈夫」そう信じて…

そんなとき、エコーを見ていた先生から、「口唇裂は高確率であるけど、そんなに深くはなさそう。口蓋裂は生まれてみないとわからないけど、たぶんなさそう」との言葉をいただきました。


「100%言い切ることはできない」ということだったので、先生の言葉をどれほど信じて心の準備をして良いのかわからず、モヤモヤしながらも、「きっと大丈夫。あったとしてもそんなにひどくはないからすぐにきれいに治る」と信じて、むやみに検索するのを控えるようにしました。


でも、「口唇裂がない」と思い込むこともできず、頭の片隅には常に口唇裂のことがあり、状態が気になって仕方がないという気持ちでした。


その後、なかなか陣痛が来なかったため、陣痛促進剤を使用しての分娩を試みたのですがうまくいかず、翌日に帝王切開で出産することになりました。


やっと会える喜びと不安が一気に押し寄せてきて、また泣いてしまいました。すると、助産師さんが「大丈夫だよ、出産後も私がフォローするからね」。本当に素敵な助産師さんの存在に、気持ちが少し落ち着きました。

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