保育園の入園式はいつ行われる?内容・持ち物・服装をチェックしよう

第167回 みんなが共感!ママのお悩み
子どもを預ける保育園が決まり、「入園式の準備を始めたい」と考えている人は多いのではないでしょうか?保育園の入園式には、幼稚園・小学校などとは違った特徴があります。内容の例から持ち物・親子の服装まで、保育園の入園式に関する情報を紹介します。

保育園に入園式はある?時期・雰囲気を確認

そもそも、保育園では入園式が行われるのでしょうか?まずは、保育園が行う入園式の時期・雰囲気などの特徴を解説します。

入園式を行うかは保育園によって異なる

保育園には「入園式を行わなければならない」という決まりはありません。そのため認可・認可外を問わず、入園式を行わない保育園は存在します。

入園式を行わない理由は、仕事をしている親や、年齢の小さい子どもへの配慮がほとんどです。

幼稚園とは違い、保育園に子どもを入れる親の多くは仕事が忙しい傾向にあります。新しい年度がスタートする4月1日から、子どもを預けて社会復帰をする保護者も珍しくありません。

また、集団生活をスタートしたばかりの子どもにとって、入園式への参加は少なからず負担がかかるのも事実です。

入園式を行うかは保育園によって違うので、面談・説明会などの際に質問しておくとよいでしょう。

4月に行われるのが一般的

幼稚園と同じように、保育園の入園式も4月に行われるのがほとんどです。4月1日に行う保育園もあれば、子どもが環境に慣れるのを優先して土日に実施するケースもあります。

また、育児休業からの復帰をきっかけに、子どもを保育園に入園させる保護者は少なくありません。

特に、仕事に復帰したばかりの保護者は、入園式に参加する時間を確保するのも大変です。そのような状況に配慮し、保護者の参加を義務付けていない保育園もあります。

「歓迎会」に近い家庭的な雰囲気

保育園で行われる入園式は、厳粛な雰囲気とはかけ離れています。体育館・ホールに紅白の幕を飾るような式典ではなく、保育室や広い部屋に集まって行う歓迎会のようなイメージです。

そのため、子ども用の小さな椅子や、床に座ったりして園長・保育士たちの話を聞くこともあります。フォーマルとは正反対の、家庭的な雰囲気で行われることが多いので、親子ともにリラックスして参加できるでしょう。

入園式にかかる時間や内容

保育園で入園式が行われる場合、どれぐらいの時間がかかるのでしょうか?次は、入園式にかかる時間の目安・簡単な内容・終了後の注意点などを紹介します。

入園式の時間は30分~1時間ほど

保育園の入園式は、長くても1時間ほどで終了するのが特徴です。幼稚園とは違い、保育園を利用する保護者のほとんどが仕事をしているからです。

また、保育園には月齢を満たした0歳児から入園できます。もちろん、2歳以上の子どもであっても、長時間の入園式に参加するのは大変なことでしょう。

そのため多くの保育園では、短時間で必要な情報を伝えられるように入園式の内容が工夫されています。

園長先生の話や先生たちの紹介が中心

保育園の入園式では、園長のあいさつや、所属する保育士たちの紹介がされるのが一般的です。保護者が自己紹介をしたり、話したりする場面はありません。

そのほか、すでに保育園に通っている子どもたちが、入園のお祝いとして歌・ダンスなどを披露してくれる場合もあります。子どもの先輩ともいえる園児たちの様子は、我が子が保育園に通うとどれぐらい成長するのかを確認する機会にもなるでしょう。

さらに、入園式の最後に先生・保護者・子どもたちで集まって、記念撮影を行う保育園もあります。

終了後に説明会を行う場合もある

入園式が終わってから、保護者を対象にした説明会が行われる保育園もあります。保育園の入園式は、先生たちと保護者の顔合わせの場でもあるからです。

特に規模が大きな保育園では、普段の生活で担任以外の保育士と話をする場面はほとんどありません。

また、仕事の前後に利用することが多いため、じっくりと園長・保育士の話を聞く機会も少ないでしょう。説明会があるかは保育園によって違うので、事前に確認しておくことをおすすめします。

入園式にあると便利な持ち物

入園式に参加する場合には、どのような物を持って行くとよいのでしょうか?保育園から示される持ち物以外に、入園式にあると便利なグッズを紹介します。

スリッパ・筆記用具・カメラ

スリッパと靴を入れる袋を持っておくと、保育園のなかを歩くときに便利です。また、入園式や終了後の説明会で、園長・保育士などの話を聞く機会もあります。重要なことをメモできるよう、筆記用具も忘れずに用意しましょう。

カメラを使った撮影が認められているかは、保育園によって違います。許可されている場合でも、フラッシュをたいたり、シャッター音を出したりする行動は禁物です。

入園式の写真をSNSなどにアップする場合には、ほかの保護者・子どもなどが写っていないかを確認してトラブルを防ぎましょう。

絵本・おむつなどの「お世話セット」

短時間とはいえ、子どもにとって保育園の入園式は日常にはない体験です。緊張から気持ちが不安定になり、泣いたり、ぐずったりする子どもは少なくありません。

入園式に参加する際には、子どもが泣いたらあやせるように、絵本・おもちゃなどを用意しましょう。また、以下のような物をバッグのなかに入れておくと、子どもの世話をするときに便利です。

・おむつとおしりふき
・飲み物
・ビニール袋
・着替え一式
・除菌シート

上下の服・下着・靴下など、子どもが普段着ている洋服をファスナー付きの袋に入れておく方法もあります。また、ビニール袋があると、ティッシュ・ジュースのパックなどのゴミを持ち帰るときに役立ちます。

保育園の入園式に参加するママの服装は?

アットホームな雰囲気で行われる保育園の入園式には、どのような服装で行くとよいのでしょうか?

周囲の親から浮かないポイントや華やかさの出し方を踏まえ、入園式に参加するママに向いている服装を解説します。

「きれいめで動きやすい服装」がおすすめ

会社に着ていくような、ブラウスにパンツ・スカートなどを合わせたきれいめな服装は、保育園の入園式にぴったりです。

保育園から出される入園式の案内は、普段着での参加が認められていることが一般的です。ただ、保育園が許可しているからといって、ジーンズやTシャツなどの普段着で参加すると、ほかの親から浮いてしまう恐れがあります。

入園式の最中には、退屈した子どもが動き回ったり、泣き出したりする可能性も十分に考えられます。子どもを抱っこすることを踏まえ、フォーマルすぎない通勤着がおすすめです。

服の色・コサージュなどで華やかさを心がけて

お祝いの場でもある入園式では、華やかな雰囲気を演出することが大切です。仕事・プライベートなどの事情で黒・紺などの服を着る場合には、コサージュを使っていろどりを添えましょう。

コサージュは胸元にピン・クリップなどで付ける花の飾りで、入園式・入学式などの祝いの席でよく使われるアイテムです。

黒・紺などの服にベージュ・ピンク・水色などの淡い色を選ぶだけでも、華やかな印象に変わります。

年齢別!子どもの服装をチェック

入園式の主役でもある子どもに、どのような格好をさせればよいのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?月齢・年齢の小さな子どもにおすすめな入園式の服装を、乳児期・幼児期に分けて紹介します。

0歳の乳児は動きやすい普段着が無難

「乳児」と呼ばれる0歳の赤ちゃんは、入園式といえども動きやすい普段着で十分です。むしろ、普段と同じような服装をさせることで、赤ちゃんに緊張感を与えずに済むでしょう。

「せっかくの入園式なのだから、おしゃれな服を着せてあげたい!」という人は、赤ちゃんに違和感を与えない程度に、リボン・ネクタイがプリントされたベビー服を着せるのもひとつの方法です。

さらに、茶色・グレー・ベージュなど、落ち着いた色の服を選ぶと、おしゃれな雰囲気が高まります。

1歳以上の幼児にはお出かけ用の服装

1歳以上の幼児も、小学校の入学式のようなフォーマルな服装をする必要はありません。子どもへの負担を考慮し、普段着で参加するのも方法です。

特に2歳ごろからは、好き・嫌いの好みがはっきりとしてくる傾向にあります。子どもの年齢・好みに合わせて、普段着よりもおしゃれなお出かけ用の服を着させるのもよいでしょう。

襟付きのブラウスやワンピースを着るだけでも、きちんとした雰囲気を演出できます。入園式が行われる4月は、日によっては寒く感じる場合もあります。

脱ぎ着がしやすいベスト・カーディガンなどを用意しておくと、子どもが寒さを訴えてきたときに便利です。

保育園の入園式に関する注意点

保育園の入園式には、覚えておきたい注意点があります。入園式当日の預かり保育や、途中入園の対応など、気になる注意点をまとめて紹介します。

入園式後の預かり保育は行われないことが多い

前提として、入園式の日にはほとんどの保育園が預かり保育を行いません。慣らし保育が終わっていない場合でも、入園式の日は例外です。入園式の後に説明会が行われる場合は、説明会の間だけ担当の保育士が子どもを預かるのが一般的です。

そのため、保育園の入園式が終わってから出勤する場合には、子どもの預け先を確保する必要があります。身近な預け先がないときには、ベビーシッター・地域の支援サービスなどを活用し、子どもが1人にならないようにしましょう。

入園式があるのは4月入園だけ

引っ越し・待機児童などで、年度の途中から保育園に入園させる人は少なくありません。ただ、保育園に限らず入園式は、4月に入園した子どもを対象に行われるのが一般的です。

もちろん、歓迎会のような形で、ほかの園児たちに紹介する機会を設けてくれる保育園もあります。また、保育園によっては、翌年度の4月に行われる入園式に参加する場合もあるでしょう。

年度途中の入園には、式が行われないことを踏まえ、面談の際に疑問点はしっかりと質問しておきましょう。

まとめ

一般的に働く親が子どもを預ける保育園では、入園式が実施されないこともあります。入園式がある場合は、保育室・広い部屋などに集まり、家庭的な雰囲気のなかで行われるのが基本です。

保育園の入園式には、スーツ・着物のようなフォーマルな服装は控えるのが無難です。通勤に着るようなきれいめの服装を心がけると、周囲の親から浮く心配がないでしょう。

0歳の子どもは動きやすさを重視し、普段着か、おしゃれなベビー服などがおすすめです。1歳以上の子どもには、お出かけ用の服を着せてお祝いの雰囲気を出す方法もあります。

気になることは入園前の面談などで質問するようにし、念入りな準備をして新生活をスタートさせましょう。

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