「離乳食調理セット」ってどんなもの?
離乳食の調理セットはどのようなもので、何のために使うのでしょうか?まずは、離乳食の調理セットに入っている内容・簡単な使い方を解説します。
離乳食で使う調理器具をまとめたアイテム
離乳食調理セットは、赤ちゃんの離乳食の進み具合に応じて食材の硬さ・形を調節するための調理器具をまとめたアイテムです。
スプーンでひとさじ程度の離乳食を作る際に発生する食材をペースト状にしたり、細かく刻んだりするなど、調理の手間を軽減できるものも多くあります。
また離乳食の進み具合に応じて食材の硬さ・形を調節する必要があるため、その都度個別に調理器具を買い足していくのは大変だと感じる人にもおすすめのアイテムです。
離乳食調理セットを選ぶポイント
離乳食調理セットとひと口にいっても、種類・大きさ・デザインなどは商品によって違います。使いやすい離乳食調理セットの選び方を解説します。
セット内容と使える時期をチェック
「調理セットを購入したとしても、離乳食が終わったら使わなくなりそう」と思っている人は多いのではないでしょうか?
約1年間の離乳食期のために、調理セットを購入するのをもったいなく感じるのも無理はありません。そのため、離乳食セットを選ぶ際には、入っている調理器具の種類とともに、使える時期を確認することが大切です。
一般的な離乳食セットに入っている調理器具は、以下の通りです。
・おろし器
・蒸し器
・こし網
・すり鉢
・すり棒
おろし器は、子どもが風邪をひいたときなどに、にんじん・りんごなどをすりつぶすのに使えます。
蒸し器なら温野菜はもちろん、蒸しパンを作るのにも便利です。離乳食が終わってからも使えそうな調理器具が入っているセットを選ぶと、より長く使えます。
使いやすい素材を選ぶ
手間がかかる離乳食づくりには「どれだけ時間を短縮できるか」という視点も大切です。とくに初期のうちは複数の器具を使う傾向にあるため、調理はもちろん、洗う手間がかからない素材で作られている商品をおすすめします。
プラスチック製の離乳食調理セットは、汚れがとれやすいだけではなく、落としたときに割れる心配もありません。
食器洗い乾燥機に対応している商品を選んでおくと、洗う手間が省けて時短につながります。さらに、電子レンジが使えると、野菜をやわらかくしたり、冷えた食材を温め直したりできるので便利です。
定番・使いやすい「シンプルタイプ」
長く使える離乳食調理セットを探している人には、使いやすさを重視したシンプルな商品がおすすめです。時短・収納など、使いやすさが人気の離乳食調理セットを2つ紹介します。
エジソン「ママごはんつくって 長く使える離乳食調理セット」
使いやすさから人気のあるエジソンの離乳食調理セットは、ひとつ持っておけば以下の6通りの調理ができます。
・つぶす
・こす
・切る
・おろす
・ゆでる
・蒸す
調理器具ごとに色を変え、道具を間違えにくいように配慮されています。また、調理器具同士が重ねられ、コンパクトに収納できるのが特長です。大きいサイズなので、離乳食の作り置きにも向いています。
さらに赤ちゃんの月齢に合わせて使えるレシピブックも付いているので、初めて離乳食を作る人にもおすすめです。
・商品名:エジソン「ママごはんつくって 長く使える離乳食調理セット」
コンビ「ベビーレーベル 離乳食ナビゲート調理セット C」
赤ちゃんグッズを多く手がけるコンビの離乳食調理セットは、適度にカラフルな見た目が特長です。すりつぶし・角切り・すりおろし・裏ごしなど、赤ちゃんの成長に合わせた使い方ができます。
セットに入っている電子レンジ用のふたは、食材を加熱・解凍する際に便利です。すり鉢機能が付いたボウルや、すりつぶしにも使えるスプーン・ヘラなどは、赤ちゃんのお出かけシーンにも役立ちます。
食材をすりつぶす用のボウルをひっくり返すとふたになり、調理セットをまとめて収納できます。
・商品名:コンビ「ベビーレーベル 離乳食ナビゲート調理セット C」
初めての離乳食にうれしい「ベビー食器付き」
初めての離乳食をスタートさせる際には、赤ちゃんが使う食器が入っている商品を選ぶと便利です。赤ちゃんの興味をひくような、かわいいデザインの離乳食セットを4種類紹介します。
ミキハウス「ダブルB テーブルウェアセット(ベビー食器セット)」
ベビー・子ども服のブランドとして知られるミキハウスの離乳食調理セットには、くまが描かれた食器・エプロン・ストローマグなどが付いています。
赤ちゃんがランチプレート・ボウルなどは食器洗い乾燥機に対応しており、洗う手間を減らせるのがポイントです。また、すり棒・おろし器・しぼり器などの調理器具は、離乳食づくりに役立ちます。
セットに入っている赤・緑などのフードコンテナは、離乳食を保管するのに便利です。日本製の離乳食調理セットは、プレゼントにもぴったりの商品です。
・商品名:ミキハウス「ダブルB テーブルウェアセット(ベビー食器セット)」
レック「アンパンマン 離乳食調理&食器セット」
アンパンマンの絵柄が特長のセットには、調理器具からランチプレート・スプーン・保存容器などが入っています。
蒸し器やおろし器などの調理器具を、すり鉢に付けて使えるのがポイントです。電子レンジに対応しているすり鉢は、赤ちゃんの食器としても使えます。
アンパンマンのイラストが描かれた食器・ストロー付きのコップは、赤ちゃんの食事時間を盛り上げます。そのほか、離乳食の作り置きに便利なフードコンテナや、初心者にうれしいレシピブックが付いた商品です。
・商品名:レック「アンパンマン 離乳食調理&食器セット」
コンビ「ベビーレーベル ステップアップ食器セットC」
黄・紫・黄緑・オレンジなどの色が使われた調理器具・食器は、流行に左右されにくいデザインです。赤ちゃん用のランチプレートはもちろん、深い皿・ミルクを入れるカップ・茶わんなどが入っているので、メニューによって使い分けられます。
また、食材を温めるのに便利なレンジ用のふたや、赤ちゃんの口に入れやすい形状のスプーン・フォークなど、親子の使いやすさに力を入れた商品です。
付属のざる・ヌードルカッター・すり皿・調理ボウルはコンパクトな設計で、外出の際に持ち運ぶことも可能です。
・商品名:コンビ「ベビーレーベル ステップアップ食器セットC」
ピジョン「調理&ベビー食器セット〈ミッキー&フレンズ〉」
妊娠・育児に役立つアイテムを多く生み出しているピジョンからは、ミッキーと仲間たちが描かれた調理器具・ベビー食器のセットが販売されています。
時間がかかる裏ごし・すりつぶしなどの調理が簡単にできるほか、使い終わった調理器具とすり鉢を重ねて収納できるのがポイントです。
赤ちゃんの興味をひくようなかわいい絵柄のエプロン・ランチプレート・ご飯茶わん・コップは、成長してからも使える飽きのこないデザインです。
すり鉢・ご飯茶わんなどは電子レンジ・食器洗い乾燥機の使用はもちろん、煮沸消毒にも対応しています。
・商品名:ピジョン「調理&ベビー食器セット〈ミッキー&フレンズ〉」
電子レンジで簡単に「おかゆが作れるタイプ」
離乳食の初期・中期ごろまでは、赤ちゃんが食べやすいおかゆを用意する必要があります。おかゆのやわらかさを調節できたり、電子レンジで作れたりする機能が付いた離乳食調理セットが便利です。
リッチェル「おかゆが作れる離乳食調理セットe」
付属の「おかゆクッカー」を使うと、炊いたご飯か米のいずれかを入れて電子レンジで加熱するだけで10倍・7倍・5倍のおかゆを作れます。
おかゆクッカーの上にクッキングプレートをのせて加熱できるため、おかゆ・おかずを同時に作ることが可能です。食器洗い乾燥機はもちろん、煮沸消毒にも対応しているため、家庭の状況に合わせて手入れの方法を選べます。
付属のクッキングプレートは製氷皿のような形状で、おかゆ・おかずを小分けして冷凍保存するのに便利です。
・商品名:リッチェル「おかゆが作れる離乳食調理セットe」
ピジョン「こだわりの調理セット」
大きいサイズの調理セットは、離乳食の作り置きにも役立ちます。裏ごしやすりつぶしなどの調理はもちろん、電子レンジを使っておかゆを作れるのが特長です。
さらに、なめらか用・あらごし用と、粗さが異なる2種類のこし網を使うことで、裏ごし調理の負担を軽減できます。
食材の繊維をカットしたい初期・中期にはなめらか用、歯ごたえを出したい後期・完了期にはあらごし用と、こし網を使い分けられるのがポイントです。
シンプルな見た目で部屋の雰囲気を選ばないのはもちろん、調理器具・すり鉢などを重ねて収納できるので場所をとりません。時間をかけずに赤ちゃんの月齢に合わせたおかゆを作れる調理セットは、初めて離乳食を作る人にもおすすめです。
・商品名:ピジョン「こだわりの調理セット」
スケーター「離乳食調理セット しまじろう ボーダー」
赤ちゃんから幼児まで、子どもたちに人気のしまじろうがデザインされた離乳食調理セットです。電子レンジが使用できる大きいサイズの商品は作り置きはもちろん、食欲が旺盛な赤ちゃんの離乳食づくりにも活躍します。
赤ちゃんを待たせながら離乳食を作る場合はとくに、時間をかけない工夫が大切です。スケーターの離乳食調理セットに入っている保冷ジェルは、できたての離乳食を冷ますのに役立ちます。
また、すり鉢ボウル・ふたに付いているハンドルを握って調理をすると、食材がこぼれたり、落下したりするリスクを減らせます。
・商品名:スケーター「離乳食調理セット しまじろう ボーダー」
手間を軽減「すり鉢・すり棒付き」
歯が生えそろっていない赤ちゃんにとって、固形物を食べるのは困難です。すり鉢・すり棒付きの離乳食セットなら、やわらかくした食材をつぶして赤ちゃんに食べさせられます。
モン・スイユ「アナノカフェ ベビー離乳食調理セット」
うさぎ・くまなどの動物たちがやさしいタッチで描かれた、日本製の離乳食調理セットです。すり鉢・すり棒のほか、しぼり器・おろしプレートも入っており、離乳食の調理に役立ちます。
白を基調とした離乳食調理セットにはピンク・水色の2種類があるため、赤ちゃんの雰囲気・好みに合わせて選べます。
すり鉢には持ち手が付いていて、調理中に落とす心配が少ないのもポイントです。使わないときにはふたをしてコンパクトに収納できるので、それほど保管場所をとりません。
・商品名:モン・スイユ「アナノカフェ ベビー離乳食調理セット」
OSK「スヌーピー 離乳調理セット」
キャラクターの食器を多く扱うOSKからは、スヌーピーの調理セットが販売されています。主張しすぎないスヌーピーの絵柄は、子どもが成長してからも使えるデザインです。
おろし器・しぼり器・すり鉢・すり棒のシンプルな離乳食調理セットは、外出の際にも活躍します。すり鉢は電子レンジの使用が可能で、取っ手付きで使いやすいのもポイントです。
透明なふたをかぶせると、ほこり・汚れなどの衛生面にも配慮しながら使えます。コンパクトで場所をとらない調理セットは、使いやすさにこだわった日本製です。
・商品名:OSK「スヌーピー 離乳調理セット」
西松屋「SmartAngel 離乳食調理セット」
ラベンダー色のおろし器がやさしい雰囲気を演出する離乳食調理セットは、ベビー・子ども服を多く扱う西松屋の商品です。
離乳食を作るのに必要な調理器具だけが入っているので、シンプル・コンパクトさを重視する人にも向いています。
すり鉢・すり棒はもちろん、専用のスプーンは、裏ごしをしたり、離乳食を盛り付けたりする際に役立ちます。
茶わん型の離乳食セットにはハンドルが付いており、扱いやすく工夫されています。ふたをしてコンパクトに収納できるため、場所をとらないのもポイントです。
・商品名:西松屋「SmartAngel 離乳食調理セット」
リッチェル「 離乳食らくらく時短調理セット」
多くの育児グッズを扱うリッチェルの商品には、離乳食調理の手間を減らす工夫が詰まっています。電子レンジに対応しているため、お湯を沸かさなくても食材を簡単に温められます。
「さいの目カット」ができる調理器具を使うと、食材を置いて押すだけでサイコロ状に切り分けられるのが特長です。
もちろんすりつぶし・裏ごしなどの調理をサポートする器具も付いているので、手間・負担を減らして離乳食が作れます。シンプルなボトル型の離乳食調理セットは安定しやすく、スペースをとりません。
・商品名:リッチェル「 離乳食らくらく時短調理セット」
帰省・旅行にも使える「コンパクトタイプ」
離乳食期の帰省・旅行をする場合、調理グッズを持ち歩くのは大変です。かさばらないコンパクトな離乳食調理セットは、帰省・旅行を含めた外出シーンで活躍します。
スタンプル「日本製 離乳食 調理器セット」
電子レンジ・食器洗い乾燥機に対応しているセットで、ふたをしてコンパクトに収納できるのが特長です。シンプルなデザインながら、明るい印象の離乳食セットには、こし網・しぼり器・おろし器などの調理器具が付いています。
それぞれの調理器具をすり鉢の上にセットして使えるため、必要なタイミングで少量の離乳食を作れます。電子レンジに対応しているすり鉢は赤ちゃんの食器としても使えるので、調理した離乳食を移す手間がかかりません。
・商品名:スタンプル「日本製 離乳食 調理器セット」
コンビ「くまのプーさん 離乳食じょ~ず」
シンプルな色づかいながら、くまのプーさんのイラストがおしゃれな商品です。1つのアイテムで、裏ごしやすりおろし、みじん切り、すりつぶしなどの調理ができます。
取っ手付きで持ち運びやすい上に、調理器具を重ねて収納できるコンパクトな設計が特長です。
食器洗い乾燥機・電子レンジにも対応しているので、調理・洗う手間をカットして離乳食を作れます。さらに、付属のレンジキャップは、ラップを使わずに食材を温められて便利です。
人気キャラクターが描かれたやさしい色合いの商品なので、流行に左右されずに長く使えるでしょう。
・商品名:コンビ「くまのプーさん 離乳食じょ~ず」
離乳食のストレス軽減アイデア
思い通りに進まないことの方が多い離乳食期は、完璧を目指さないこともポイントです。最後に、ストレスを減らして離乳食づくりをするためのアイデアを2つ紹介します。
まとめて作って冷凍しておく
少量の離乳食を1回ずつ用意するのは、手間と労力がかかります。以下のような食材は、まとめて作って冷凍しておくのが便利です。
・にんじん
・かぼちゃ
・ほうれん草
・小松菜
・さつまいも
・りんご
・バナナ
・おかゆ
・うどん
反対に豆腐・牛乳など、水分を多く含む食材は冷凍すると食感が悪くなったり、成分が分離したりする恐れがあります。なお、牛乳の場合はホワイトソースなどに調理したものであれば、冷凍してもおいしく食べられるでしょう。
下ごしらえをしたら氷を作る製氷皿に入れて冷凍し、ファスナー付きのビニール袋に入れておくだけです。赤ちゃんが口にする食材なので、作った日を記載しておき、1週間ぐらいで使い切るのがおすすめです。
食べないときはベビーフードの活用も考えて
いくら手間をかけて作った離乳食でも、赤ちゃんがまったく口にしない可能性は十分にあります。母乳・ミルクを飲んできた赤ちゃんにとって、食べ慣れていない離乳食を口にするのはひとつの挑戦です。
ただ、愛情をかけて作った離乳食をまったく食べてもらえないとショックを受けるのは当然でしょう。離乳食を嫌がる赤ちゃんには、ベビーフードを食べさせてみるのがおすすめです。
ベビーフードは月齢ごとに種類があり、赤ちゃんが食べやすい硬さ・味付けで作られています。外出の際に持ち歩けるカップタイプのベビーフードもあるため、上手に活用して離乳食を作る負担を減らしましょう。
まとめ
赤ちゃんに与える離乳食は少量な反面、作るのには手間がかかります。食材をやわらかくしたり、細かくしたりする離乳食作りには、必要な道具をまとめた調理セットが便利です。
とはいえ離乳食期は1年ほどで終わるため、離乳食を作る以外の使い方ができる調理器具が入ったセットを選ぶと長く使えます。また、電子レンジ・食器洗い乾燥機に対応していると、調理・手入れの時短につながります。
毎日のように離乳食を用意するのは手間がかかるため、時間があるときにまとめて作って冷凍しておくのもひとつの方法です。
また、離乳食を食べてくれない可能性を考慮し、ベビーフードを取り入れてストレスにならないように工夫することも大切です。使いやすい離乳食調理セットを見つけて、育児の負担をやわらげましょう。