
●スプーンから箸へ 移行のタイミングは?
一般的に、2歳半~3歳くらいの間に、始める家庭が多いようですが、子どもが箸を使い始めるのに、適した年齢というものはないそうです。大切なのは、以下のような「○○できた」というポイントを見極めること。
・ピースサインができた
・スプーンをグーで握らずに食べられた
これらが箸のトレーニングを開始するサイン。子どもにとっては、手全体を使うことができても、それぞれの指を器用に動かすのは至難の業。ピースサインができるというのは、指を上手に動かせるようになってきたという証拠になるのだとか。
また、スプーンの握り方にも注目してください。始めのうちは、グーで握って食べる子どもが多いですが、徐々に鉛筆のように持ち始めるので、このタイミングで箸に切り替えるといいそうです。
●食事の時間に練習しない!
箸の持ち方の練習は、食事の時間にやってしまいがちですが、あまりオススメはしません。できないことを、いきなり本番でやれと言われても、できないのは当然。そればかりか、箸のことを気にしすぎて、食事の時間が楽しくなくなってしまう可能性も…。
練習は食事の時間とは別にして、遊びの一環として教えるのが◎。ベタですが、豆類(硬いと難しいので、火を通したもの)などを皿から皿へ移動させたり、おままごとのついでに練習したりすると、楽しみながらコツが身につきます!
●トレーニング箸を活用!
最初から普通の箸を使うのではなく、トレーニング箸を活用するのがオススメ。トレーニング箸はエジソン箸とも呼ばれている、3カ所に指を通す輪っかがついているもの。キャラクターの絵がついた商品もあるようなので、子どもが喜んで使ってくれるかもしれませんよ。
また、素材によっては滑りやすい箸もありますよね。それが原因で、うまく使えない子どもは少なくないようです。割り箸を短く切って使うというママたちの意見も、散見されました。
最近では、大人になっても、箸を正しく使えない人が増えています。箸の使い方は、日本の基本的なマナー。子どもに、恥ずかしい思いをさせたくないというパパ・ママはたくさんいることでしょう。しかし、焦りは禁物! 子どもの様子をよく観察してから、始めてください。
(文・明日陽樹/考務店)