さあ、野球とサッカーどっちをやらせてみる?

さあ、野球とサッカーどっちをやらせてみる?

第4回 野球とサッカーどっちをやらせたらいい?

野球とサッカーだけに限らず、100%メリットしかないスポーツなんて、この世の中には存在しません。
「どういう男の子が向いているか?」も、あくまで“目安”であって、たとえば「ウチの子はすぐにくよくよしちゃうから、サッカーをやらせるのはやめよう」ではなく、そういう性格だからこそ「サッカーをやらせて、もっと楽観的になってくれれば……」という発想もあるのです。

仮に「プロになるくらい本格的にやらせたい」と、お考えになっているのだとしても、プロ野球選手は(一軍と二軍を合わせて)日本国内でわずか800人ほど、プロサッカー選手も(J1とJ2を合わせて)1000人ほど……と、いずれにせよ“狭き門”であることに違いはありません。
「じゃあ、我が家のおサイフ事情と照らし合わせて……」と、ソロバンをはじくママもいるかもしれません。ならば、「ボールだけでできるサッカーを」ということになるわけですが、野球でもサッカーでも、ある程度本気でやらせた場合は、消耗品であるユニフォームやスパイク、ソックスにかかるお金、さらにはスクール代や遠征・合宿費……など、総額すると月平均3万円以上もかかってしまうケースも珍しくなく、出費の差はほとんどなくなっていくのが現状です。

そこで結論! あまり深く悩みすぎないで、とりいそぎ、あなたの息子さんが「やりたい!」と言っているほうを素直にやらせてあげてはどうでしょう? 『クレヨンしんちゃん・たのしいお仕事図鑑』のなかで、ある有名な元プロサッカー選手は、こう語っています。

「サッカー以外のスポーツをやるのもオススメ。1つのスポーツにしぼるのは中学校に入ったあとでも遅くない。野球をやれば、フライの落ちてくる予測もできるようになって、それがヘディングがうまくなることにもつながるよ(空間予知能力)」

子どもはママやパパのオモチャじゃない?

あと、プロで活躍している選手は、ほぼ例外なく「野球が好きであること」「サッカーが好きであること」を“上手くなる条件”として挙げています。好きこそ物の上手なれ──極端な話、これが野球でもサッカーでもなく「テニスが好き!」だったとすれば、迷わずテニスをやらせてあげるのが一番だということです。

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