【ご当地おむすび】富山県では海苔じゃなく「とろろ昆布」で巻く!ふわっふわなエアリー感とうま味が悶絶級

【ご当地おむすび】富山県では海苔じゃなく「とろろ昆布」で巻く!ふわっふわなエアリー感とうま味が悶絶級

日本のザ・ワンハンドフードの代表格とも言えるのが「おにぎり」。具や形などに各々の好みやこだわりが現れておもしろいですよね。そして全国には、ご当地おむすびもたくさん存在しているそう。9月5日に放送された朝の情報番組『ZIP!』では、視聴者の方が富山県定番の「とろろ昆布おにぎり」を水トアナにおすすめしていました。関西在住の筆者は食べたことがありません。握ってみましょう!


https://nichinichi-magazine.com/articles/gallery/記事番号を入れる/1


『ZIP!』で紹介された「とろろ昆布おにぎり」がこちら

こちらは、番組公式のTwitter。


こちらの「とろろ昆布おにぎり」は視聴者の方が水卜アナにおすすめしていた富山県の定番おにぎり。『ZIP!』では、水トあさみと一緒にあさごはんというコーナーがあり、視聴者おすすめの朝食を水卜アナが実食しているんですよね。

このツイートを見た方からは「このおにぎり、おいしそう」「富山県外に売っていなくてびっくりした」「黒とろろ昆布も絶品ですよ」など、富山県民と思われるコメントが多く寄せられていました。

昆布の生産地ではないのに昆布消費量が多い富山県

富山県民が昆布を好んで食べるのには歴史的背景が2つあると言われています。

ひとつは江戸時代から明治にかけて大阪と北海道を行き来した北前船の影響です。富山県には北前船の寄港地があり、北海道で仕入れた昆布やニシンなどを入手できたそうです。

もうひとつは明治時代に富山から北海道への移住者が増加したことです。昆布を含めた漁業に従事する人が多く、家族や親戚に昆布を送っていたことで、富山県民の食生活に昆布が浸透していったそうです。

富山では「とろろ昆布おにぎり」をはじめ、「昆布巻き」「昆布じめ」「昆布巻きかまぼこ」などの昆布料理が日常的に食べられているそうです。関西人の筆者にとって、昆布はだしで使うか佃煮で食べるかくらい。「とろろ昆布おにぎり」に興味が湧いてきました!

https://shoku-toyama.jp/feature/f_vol19.php

参考にしたHPのアドレスを貼っておきます。

富山のご当地おにぎり、「とろろ昆布おにぎり」を作ってみた!

『ZIP!』ではレシピの紹介がなかったため、農林水産省・うちの郷土料理のサイトに掲載されているレシピ参考にしました。

【材料】(おにぎり2個分)
ご飯…100g
ゆかりふりかけ…1g
とろろ昆布…10g

1.ご飯にゆかりふりかけを混ぜ込みます。

紫色が映えますね。赤じその香りがほんのりとします。

2.おにぎりを握ります。

おにぎりの定番の形、三角形に握りました。

3.皿などにとろろ昆布を広げ、おにぎりを包みます。

『ZIP!』のツイッターで見た「とろろ昆布おにぎり」を参考に、おにぎりに着物を着せるようにとろろ昆布を巻きました。おにぎり全体をとろろ昆布で包むタイプもあるようですよ。

手が濡れているととろろ昆布がくっつくので、乾いた手でそっと包んでくださいね。

とろろ昆布がふわっと軽い!のりを巻いたおにぎりとは全然違うやさしい食感♪

完成しました。とろろ昆布がふわっふわっ。のりを巻いたおにぎりとは全く違う見た目ですね。とても繊細なおにぎりです。

おにぎりは手で食べるのが王道のように思いますが、手にとろろ昆布がくっつくのでお箸でいただきます。ひと口ほおばると、とっても軽い食感。まるで空気を食べているかのようなエアリー感。とろろ昆布のやさしいうまみが先に広がり、後からゆかりご飯の酸味が追いつきます。

「とろろ昆布おにぎり」を初めて食べましたが、これはクセになるおいしさ。これからわが家の定番おにぎりになりそうです♪

具を変えて、うま味の相乗効果を試してみた!

昆布はうま味成分・グルタミン酸を多く含む食品として知られていますね。うま味にはイノシン酸とグアニル酸もあり、これらを組み合わせるとおいしさがアップすると言われています。

おにぎりの定番の具とも言えるイノシン酸を含むかつお節、グアニル酸を含むのりをご飯に混ぜて、とろろ昆布で包んで味わってみたいと思います♪

かつお節はご飯に混ぜて、のりの佃煮はおにぎりの具にして握りました。

【おかかおにぎり】

うま味成分・イノシン酸を含むかつお節。とろろ昆布との相性はどうでしょうか?

かつお節ととろろ昆布の食感が似ていて一体感を感じます。うま味はアップしているのでしょうが、かつお節もとろろ昆布も仲良くなりすぎて、お互いのよさがぼんやりとしてしまった印象。でもとろろ昆布のやさしいうま味に影響はなく、食べやすいおにぎりでした。

【のりの佃煮おにぎり】

うま味成分・グアニル酸を含むのり。佃煮になっているので甘じょっぱい味ですがとろろ昆布との相性は?

こちらは味のメリハリが効いていて、のりの佃煮がやや主役になってしまった印象です。とろろ昆布のやさしい食感とうま味が脇を固めているので、おにぎりとしてのおいしさはありますが、とろろ昆布のよさがやや消えてしまったような気がしました。

3つの味のおにぎりをとろろ昆布で包んでみましたが、「ゆかりご飯のとろろ昆布おにぎり」が一番とろろ昆布の持ち味を感じられたような気がしました。とろろ昆布のやさしいうま味とゆかりの酸味と塩味。味の濃淡のコントラストがよかったです。

とろろ昆布は水分を吸うとふんわり感が無くなってしまうので、ぜひ作りたてを味わってみてくださいね。

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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