【郷土丼】え、これがご馳走⁉広島県・福山の「うずみ」を作ってみた!コレ、ただの白飯じゃないんです…

【郷土丼】え、これがご馳走⁉広島県・福山の「うずみ」を作ってみた!コレ、ただの白飯じゃないんです…

日本各地に伝わる郷土料理を作ると、お腹も心も旅気分を味わえるので作り甲斐があります♪9月11日放送のバラエティ番組『あなたの代わりに見てきます!リア突WEST 』では、広島県福山市を取り上げて、次に話題になりそうな名物グルメを紹介していました。地元の方のおすすめは、江戸時代から食べられている郷土の丼「うずみ」。インパクトのある見栄えだそう。初めて聞く料理!一体どんな丼なの~?

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「うずみ」は江戸時代の倹約令に端を発するアイデア料理

番組によれば、「うずみ」が誕生したのは江戸時代と言われているそう。江戸幕府は財政建て直しと身分相応な生活の確立のため、庶民のぜいたくを禁止する倹約令を発令しました。

しかし福山の人々は知恵を絞り、ぜいたくとされていた鯛やエビなどの具をご飯の下にうずめる工夫を施し、こっそりとおいしい食事を楽しんでいたそうです。これが「うずみ」の起源。「うずみ」という名前は、「埋める(うずめる)が語源」とする説があるんですって。

埋める具材は魚介と根菜類!だしをかけるのが特徴

「うずみ」のレシピは特に決まっているものはなく、海の幸と季節の根菜類を使う丼だと『あなたの代わりに見てきます! リア突WEST 』で、地元の方が答えていました。

筆者もレシピを検索してみましたが、具材や味付けが少しずつ違っていました。ただ、どれもご飯の下に具を隠し、だしをかけるというのは共通していました。さまざまな「うずみ」レシピを参考に、筆者も作ってみたいと思います。

福山市の郷土丼「うずみ」を作ってみた!

【材料】(1人分)
ご飯…どんぶり茶碗に1膳
鯛の刺身…30~40g
小エビ(むき身)…30~40g
にんじん…1/4本
里芋(小)…1個
しめじ…3本
絹ごし豆腐…30g
冷凍枝豆(むき実)…10粒 ※茹でてさやから出したもの
刻みのり…適量
かつおだし…25ml
みりん…小さじ1
しょうゆ…小さじ1

(ご飯用だし)
かつおだし…125ml
酒…大さじ1
みりん…小さじ1
しょうゆ…小さじ1

1.  鯛は食べやすい大きさに切り、熱湯をかけて霜降りにします。

霜降りにすることで、臭みが取れますね。

2.  エビは塩(分量外)を入れた熱湯でサッと茹でます。

エビの表面の色が変わるくらいで茹で終えました。

3.  にんじん、里芋は皮をむいて5㎜厚さ程度のいちょう切りにし、しめじは小さく切ります。

火が通りやすいように薄く切るのがポイントです。

4.  鍋にだし、みりん、しょうゆを入れて温め、切った野菜を入れて中火で10分程度煮ます。

調味料の量が少ないので、中火だと野菜がやわらかくなる前に調味料がなくなりそうでした。そのため弱火で5分煮ました。

5.  別の鍋にご飯用だしの調味料をすべて入れて温め、急須などに入れておきます。

普通のしょうゆを使ったので、だしの色が濃く見えますね。淡口しょうゆだと色が付きにくく上品な見た目に仕上がると思います。

6.  器に煮た野菜、鯛、エビ、さいの目切りにした豆腐を入れ、ご飯と刻みのりをのせます。

器の底にたっぷりの具材が入りました。

ご飯を入れると完全に白ご飯になってしまいましたね。

どんぶり茶碗にたっぷりの白ご飯!具が入っているなんてわかりません!

「うずみ」が完成しました!どう見ても白ご飯です。彩りのため刻みのりをトッピングしましたが、もちろんなくても問題ありません。

これだけ出されたら、おかずはないの?と寂しくなってしまいますね。いや、これが「うずみ」の狙い。元々、倹約令をすり抜けるために考え出された料理なので、この質素なビジュアルが正解なのです。

だしをかけて、いただきます!

「うずみ」はだしをかけて食べる料理。温かいご飯に温かいだし。おいしそうです♪

だしを全部かけました。ご飯の8割がだしに浸るような感じです。

白ご飯からの…衝撃の変貌!カラフルなお茶漬け風に大変身!

ご飯を混ぜて底に埋めた具を掘り出すと、具がたっぷり!そしてカラフル!エビとにんじん、枝豆の色がご飯に映えますね♪

お箸では食べづらいのでスプーンでいただきます。鯛、エビ、枝豆、にんじん。ひとすくいしただけで多くの具材が乗りました。

食べてみると鯛の風味が強く、ぜいたくな味わい!鯛はホロッ、エビはプリッ、にんじんと枝豆はほどよい歯ごたえ。いろんな味と食感を一度に楽しめます♪ だしがかかっているのでお茶漬け気分なのですが、具だくさんなのでお茶漬けとは一線を画しています。これはぜいたくな気分を楽しめますよ!

初めて作った「うずみ」は、見た目のギャップがものすごく大きく、驚きを楽しめる料理でした。「うずみ」を考え出した昔の人々の、おいしい物への強い思いを感じずにはいられません。

魚介にサッと火を通し、根菜を軽く煮込んだら、あとはご飯を盛ってだしをかけるだけ。細かい決まりはないので、お好きな具材でぜひお試しくださいね。

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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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