毎日の食卓に欠かせない野菜、玉ねぎ！ところで、おいしい玉ねぎを選ぶとき、どこをチェックしていますか？特に、ビニール袋入りなどでまとめ売りされている場合、直接触ることも出来ないので見た目だけで判断は至難の業…かと思いきや、玉ねぎのある部分を見ればおいしさが丸わかりとか！兵庫県淡路島の玉ねぎ農家・木田朱美さんに教わった農家直伝ワザ、詳しく紹介しますね♪
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それでは問題です！
おいしい玉ねぎを見た目だけで判断するなら…
①玉ねぎの先端を見る！
②玉ねぎの根を見る！
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さて、どーっちだ？
答えは…「玉ねぎの根を見る！」でした！
玉ねぎの根の部分は「尻」と呼ばれ、ここを見るだけでおいしいかどうかが分かります。
「お尻部分がきれいできゅっと引き締まっていれば、中身がしっかり詰まっておいしく育った証拠。その味は間違いありませんよ」（木田さん）
また、お尻が黒くなっている玉ねぎは、保管状態がよくない可能性があるので要注意だそう。
「黒い場合はカビの可能性も。該当部分を切れば使えますが、放っておくと玉ねぎ全体にカビが広がってしまいます！」（木田さん）
お尻は見ただけで分かるので、特売の袋入り玉ねぎでも気軽にチェックできます。しっかりと見極めておいしい玉ねぎをゲットしましょう♪
バラ売りは「首」と「肩」もチェック！
「玉ねぎにはそれぞれの部分で呼び名があります。玉ねぎ上部のキュッとした部分が『首』、丸みを帯びてくるところが『肩』。農産物直売所などで実際に手に取って選べる場合は、尻に加えてこの2点もチェックするのがおすすめです！」（木田さん）
「まず首ですが、つまんで少し柔らかいくらいがちょうどいいですね。芽が生え始めてしまうと、中心部の芯が硬くなり、風味が落ちます」（木田さん）
芽が出ると玉ねぎの栄養分が芽に吸収されてしまいます。首が硬い場合はなるべく早めに食べきりましょう。
続いて肩。
「先ほど紹介した首は柔らかいほうがいいのですが、肩は逆。硬いものがベストです」（木田さん）
しっかり硬ければみずみずしくておいしい玉ねぎです。肩がふにゃふにゃと柔らかいものは、腐っている可能性が！
「首や肩は触らないと分からないので、購入時に確認するのはなかなか難しいかもしれません。バラ売りの際は注目してみてください」（木田さん）
芽が出た玉ねぎは全部食べてOK？
いつのまにか玉ねぎの芯が伸びて芽が出ちゃった…これ、食べても大丈夫ですか？
「毒はありませんが、硬すぎて食べられないと思いますよ！」（木田さん）
芯が伸びて芽が出てしまった玉ねぎは、芯から栄養分が吸収されているため風味が落ちているだけでなく、傷みやすい状態です。
「芽が少しでも出てきたら早めに食べるのが一番。腐っていないかしっかり確認して、硬い部分は取り除いてから食べてくださいね」（木田さん）
玉ねぎにも色々な品種があるんです～！
スーパーに年間通して並ぶ玉ねぎ。全て同じ種類の玉ねぎなのでしょうか？
「いいえ、時期や産地によって品種が変わります。品種が変われば水分量も、形も大きさも、皮の厚みなども異なります」（木田さん）
ちなみに、木田さんが育てているのは、比較的早く収穫できる「スーパーアップ」、しっかりとした甘みが特徴の「春一番」、大玉な「アンサー」、貯蔵性がよく長持ちする「ターザン」、など。複数の種類を育てて安定的に供給できるよう心がけています。
「イチオシは紫色の玉ねぎ『アーリーレッド』！サラダに使うと色味が加わって華やかになりますよ♪」（木田さん）
品種を食べ比べしても楽しそう。みなさんもぜひチェックしてみてください！
きちまる農園
木田朱美さん
兵庫県淡路島の農家に生まれる。小学2年生から淡路島の伝統芸能・人形浄瑠璃に関わり、高校を卒業後、淡路人形座に就職。人間国宝・（故）鶴澤友路に師事し、30年間三味線奏者として勤務する。2020年3月、新型コロナウイルスの影響による人形座の臨時休館に伴い、実家の玉ねぎ農家を手伝い始めたが、農家に転向することを決意し、同年7月に人形座を退職。玉ねぎを中心とした野菜の栽培の他、地域活性化のため地元の農家仲間と無人販売所「小屋まる」を立ち上げボランティアとして運営する傍ら、農協（JAあわじ島）理事としても活躍。また、三味線奏者・指導者として継続的に活動し、国の重要無形文化財保持者に認定された。”芸農人”として淡路島の農業・文化を盛り上げている。
配信： あたらしい日日
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