どんな性格同士の姉妹だと、不仲になりやすいのか。母娘関係改善カウンセラーの横山真香さんは大きく分けて2つのパターンがあるという。
パターン1. 片方がネガティブでコミュニケーションが得意でないタイプで、もう片方が社交的で明るく、友だちが多いタイプ
「簡単にいえば、『陰と陽』の関係性です。こうした組み合わせでうまくいく場合もありますが、そうでない場合、ネガティブなほうが明るい姉妹に対して『なんでいつもそんなに楽しそうなの?』『許せない』という思いを一方的に抱きます」(横山さん 以下同)
また、一方が恨みを抱いていても、恨まれる側は「大丈夫かな」と相手を心配したり、できればうまくやっていきたいと思い、歩み寄ったりすることも多いそう。
「正反対のタイプの場合、嫉妬される側が相手の気持ちに配慮するのがうまくやるコツです。例えば、仕事がうまくいっているときなど、母親には伝えても『わざわざお姉ちゃん(妹)に言わなくて良いからね』というなど、相手の耳に入れないようにしましょう」
また、逆に自分の弱い部分を見せたり、相談したりすると、「こんなに幸せそうなのに、意外と大変なこともあるんだ」と思い、相手の嫉妬心がやわらぐそう。
●譲ること=負けではない。姉妹の関係改善のコツは先を読んで衝突を避けること
そしてもうひとつが、パターン2.「どちらも強気」という組み合わせ。
「どちらも『私が、私が』と前に出るタイプ。長女は『私が年上だから』と権力を握りたがり、妹は『自分のほうがデキるのに、年上だというだけで威張らないで』と思うパターン。三姉妹の場合、上二人の間で三女がうまく立ち回ることもあります」
強気同士の組み合わせの場合、家族のイベントなどで、どちらがイニシアティブを握るかによって、一方が面白くない思いをしたり、突っかかったりすることが不仲の引き金になるそう。
「強気同士の場合に考えてほしいのは、相手に譲ることが『負ける』ことではないこと。先を読み、相手が打つ手を想定しておくことで、衝突せずに折り合いをつけましょう。『こんなに難しい人とうまくやれる自分のマネジメント力はすごい』と思えば良いのです」
「陰と陽」のタイプ差はあっても、長い人生では、それが逆転するときだってある。姉妹に対する嫉妬心が抑えられない人は、今がうまくいかないときだと考え、うまくいっている人は、姉妹を刺激する無神経な言動がないか振り返ってみても良いかも。
(田幸和歌子+ノオト)