おせちの詰め方にはルールがある?必要な食材やきれいに見せるコツを紹介

おせちの詰め方のルール

おせちはさまざまな料理を重箱に詰めて、目でも楽しむものです。何段の重箱を使うのか、上から数えて何段目の重には何を詰めるのかなどが決まっています。ここで、おせちの詰め方のルールを確認しておきましょう。

一の重の場合

一の重とは一番上の重箱を言い、前菜にあたる料理を詰める場所です。

 

<一の重に詰める物>

・祝い肴:黒豆・数の子・田作りまたはたたきごぼう
・口取り:紅白かまぼこ・伊達巻き・昆布巻き・栗きんとん・魚の甘露煮・錦卵など

二の重の場合

二の重とは上から二番目の重箱を言い、メインにあたる料理を詰める場所です。

 

<二の重に詰める物>

■三段重を使う場合
・焼き物と酢の物
■五・四段重を使う場合
・焼き物:鯛・鰤・海老・あわび・はまぐり・とこぶしなど

三の重の場合

三の重とは上から三番目の重箱を言い、箸休めの酢の物料理を詰める場所です。

 

<三の重に詰める物>
■三段重を使う場合
・煮物:筑前煮・煮しめなど
■五・四段重を使う場合
・酢の物:紅白なます・コハダ粟漬け・菊花かぶなど

四の重の場合

四の重とは上から四番目の重箱を言い、煮物料理を詰める場所です。

 

<四の重に詰める場所>

・煮物:筑前煮・煮しめなど

五の重の場合

五の重とは上から五番目の重箱を言い、控えとしての役割があります。好きな料理を入れるか、年神様からの福が入るように空にしておいても良いとされています。

おせち料理の詰め方のコツ

実際におせち料理を重箱に詰めようとすると、たくさんの食材があるため、バランス良く入れるのが難しく感じるかもしれません。仕切り方から見た目のバランスなど、上手に詰めるコツを紹介します。

おせちの伝統的な仕切り方を参考にする

おせちには伝統的な詰め方があります。難しく考える必要はありませんが、素敵に詰められるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

<伝統的な詰め方>

・市松型:九マスに区切る
・段詰め:三段or五段に横一列に区切る
・升掛け:斜めに三段or五段に区切る
・七宝詰め:中央に一種類、周りを六種類に区切る
・隈取り:中央を菱形、四隅を三角に区切る

仕切りを上手に使って崩れにくいものから詰める

バラバラになりやすい料理や、やわらかい料理、水気の多い料理は仕切りを使うときれいに詰められます。 仕切り用カップや、竹筒や柚子窯を使ったり、笹の葉を仕切りとして使ったりするのも素敵です。

色合いが似ているものは離して詰める

伊達巻きと栗きんとん、数の子や、昆布巻きと黒豆など、同じような色の料理は離して詰めることで色合いのバランスが良くなります。似た色の料理が隣合う場合は、飾りを上手く利用して色を足すなど工夫すると華やかに見えますよ。

飾り葉や飾り串などの小物をアクセントに使う

飾り葉や飾り串などを活用することで、料理の中に彩りが加わります。薬味となるレモンやすだちなども重箱内にアクセントと華やかさを与えてくれます。

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