【じゃない食べ方】今年は小ぶりで身も細いから…塩焼きじゃなく「サンマの湯煮」作ってみた!「え、湯煮⁉」

【じゃない食べ方】今年は小ぶりで身も細いから…塩焼きじゃなく「サンマの湯煮」作ってみた!「え、湯煮⁉」

管理栄養士のともゆみです。秋といえば、サンマ!という方が多いと思います。でも、サンマは年々収穫量が激減していて、今年はさらに小ぶりで身も細いものが多いらしい。そんな折、サンマの料理で「湯煮」というものを初めて知りました。テレビ番組『サタデープラス』でサンマの特集をしていたんですよ。サンマの水揚げ量日本一の根室では、多くの人がこの「湯煮」を絶賛していました。これは作ってみないと!

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「湯煮」とは?

聞き慣れない名前の「湯煮」。根室では一般的のようですが、いったいどんな料理なのでしょう?
実は…その名の通り、”サンマの身をお湯で茹でる”料理のこと。ポン酢じょうゆ等であっさり食べるそうです。

お湯で茹でちゃって、パサパサしないか心配ですが…。いったいどんなお味になるのでしょう。
さっそく作ってみます。

「サンマの湯煮」
【材料】
サンマ…1尾
料理酒…大さじ1

【作り方】
サンマはさっと洗って、えらの後ろから頭を切り落とします。
内臓を取り除き、よく洗い流します。
スーパーで頭と内臓を取ってくれるところもあるので、ここまでお店でやってもらうのも手。

尻尾を取って、さんまを4つにぶつ切りにします。

鍋に湯を沸かし、料理酒を入れます。
弱火にして、さんまを入れていきます。

弱火のまま5分煮て出来上がりです。

皿に盛り付けます。
薬味とポン酢じょうゆでいただきます。
今回は白髪ねぎを添えました。

それでは食べてみます。

えーおいしい! 思っていたのと全然違いました。
もっとパサつくのかと思っていましたが、さんまの脂はしっかりと残っていて、表現すると「しっとりふわふわ」です。焼き魚にはないこの軽くてふんわりとした食感。サンマをこんなにやわらかい状態で食べたのは初めてです。
今までこの料理を知らなかったなんて。というかもっとメジャーにしてもいいと思います。さすが、根室の人たち、サンマのおいしい食べ方をよく知っていますね。

この料理のいいところは、茹でるだけという手軽さに加えて、焼きサンマのように煙やにおいが出ることもなく、後片付けもラクチンです。

アニサキスについて

アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。その幼虫(アニサキス幼虫)は長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで白色の糸のように見えます。サバ、アジ、サンマ、イワシ、カツオ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
アニサキスが寄生している魚介類を生で食べると、食中毒を引き起こします。
食後数時間から激しい腹痛やみぞおちの痛み、吐き気やおう吐などを生じます。
予防する方法としては、
1.鮮度のいい魚を選ぶこと
2.内臓を生で食べないこと
3.よく見てアニサキスがいないか確認すること
4.冷凍(-20℃で24時間以上)または加熱(70℃、60℃なら1分)すること
これらの対処で回避できます。
新鮮なサンマを選んで十分に加熱してください。

サンマの栄養

たんぱく質をはじめ、貧血予防効果のある鉄とビタミンB12が豊富に含まれています。また、良質な脂の中に生活習慣病を予防するDHA・EPAが多く、動脈硬化、心筋梗塞、高血圧の予防に効果があります。β‐カロテンやビタミンCの多い緑黄色野菜と合わせることで、体内でDHA・EPAの酸化を防ぐことができます。

今日は「湯煮」というサンマの新しい食べ方を知りました。ふんわりやわらかで、とってもおいしいです。弱火で5分がふんわりの秘訣のようです。アニサキスに気をつけてぜひお試しください。

参考文献:
アニサキスによる食中毒を予防しましょう (mhlw.go.jp)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html

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配信元

あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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