玉ねぎが微妙な量残っちゃった…!そんなときは、兵庫県淡路島の玉ねぎ農家・木田朱美さんに教わった「残(った)玉(ねぎ)マリネ」がオススメです。材料は玉ねぎ・オリーブオイル・塩のみで、チャチャッと作れます。出来たてをそのまま食べるのはもちろん、お刺身のトッピングに、サラダにリメイクとアレンジは無限大!んじゃ、作りますかね♪
【調理の裏ワザ】涙が出る前に「玉ねぎ1個」を”さいの目切り”にする方法!所要時間はわずか30秒!
使いかけの玉ねぎ半分。このままラップして野菜室に入れて…は、ちょっと待ったー!実はこれ、玉ねぎ農家的にはNG。
「ラップをしても切り口から水分がどんどんと蒸発してしまうので、なるべく一度に使い切ってほしいんです」と木田さん。
使い切りたいのはやまやまですが、何に使えばいいのやら…。
「そんなときはぜひマリネを作ってみてください!そのまま食べてもおいしいし、アレンジもしやすいので作り置きにもおすすめです。冷凍保存もできますよ!」(木田さん)
使いかけはこれ一択!「残玉マリネ」
材料
玉ねぎ…1個
オリーブオイル…小さじ1
塩…小さじ1
今回は作りやすいよう、玉ねぎ1個分の分量で紹介します。
「残った玉ねぎの量を見て、オイルと塩の分量を調整してくださいね」(木田さん)
作り方
1. 玉ねぎは皮をむき、薄くスライスする。
スライスして食べてみたところ…あっ…辛い。たくさん食べるにはちょっとツラい辛さでした。
「そんなときはスライスした玉ねぎにラップをふんわりかけて、1時間ほど置きましょう!玉ねぎの辛み成分は揮発しやすいので放置するだけでも辛みが抜けていくんです」(木田さん)
スライス玉ねぎをバットに並べ、ラップをして1時間後。尖った辛みがなくなり、食べやすくなっていました!
2. ボウルに1の玉ねぎを入れ、オリーブオイルと塩を加えてよく混ぜる。
3. 冷蔵庫で15分程度寝かせれば完成!
冷凍する場合は冷凍用保存袋に入れてこのまま冷凍します◎
取り出してみると、玉ねぎがしっとりしています。まずはそのままいただきま~す!お、玉ねぎの爽やかな風味にオリーブオイルの香りがほどよくて上品。ただ、玉ねぎの風味が強く、2口くらいで満足してしまいました。これ、何か別の食材と合わせたらさらに食べやすいやつじゃない?ってことで、木田さんおすすめのアレンジ、サーモンと鯛のお刺身と和えてみました!
ひと口パクリ。おお、これめちゃくちゃアリ!マリネの塩気が刺身のおいしさを引き出しています。全体はしっとりしていますが、シャキッとした生玉ねぎの歯ごたえもあっていていいバランスです。ワインと合わせたらお家バル気分~♪
続いて、冷凍したものを使って、さらにアレンジ。解凍すると水っぽくなるので、水分をぎゅっと絞ってから使います。
作り置きの手作りスパイスサラダチキンと合わせると…シャキシャキ食感が加わってこれまた大アリ~◎
さらに3品目。トマトとツナと合わせ、黒こしょうを効かせてみました!うんうん、これまたいい感じ~◎さっぱりしたサラダがお手軽に完成です。1品ほしい時に嬉しいっ!
加熱なしで混ぜるだけ、しかも少量から作れるから、”玉ねぎが余ったらマリネにして保存”がわが家の定番になりそうです♡
みなさんもぜひ作ってみてくださいね!
きちまる農園
木田朱美さん
兵庫県淡路島の農家に生まれる。小学2年生から淡路島の伝統芸能・人形浄瑠璃に関わり、高校を卒業後、淡路人形座に就職。人間国宝・(故)鶴澤友路に師事し、30年間三味線奏者として勤務する。2020年3月、新型コロナウイルスの影響による人形座の臨時休館に伴い、実家の玉ねぎ農家を手伝い始めたが、農家に転向することを決意し、同年7月に人形座を退職。玉ねぎを中心とした野菜の栽培の他、地域活性化のため地元の農家仲間と無人販売所「小屋まる」を立ち上げボランティアとして運営する傍ら、農協(JAあわじ島)理事としても活躍。また、三味線奏者・指導者として継続的に活動し、国の重要無形文化財保持者に認定された。”芸農人”として淡路島の農業・文化を盛り上げている。
配信: あたらしい日日
関連記事: