子どもに贈るプレゼント選びのポイント
子どもへ贈り物をするときは、プレゼントによって子どもにどうなってほしいかを考えるとよいでしょう。どのような点を見ておけばよいか、三つのポイントを紹介します。
遊びが成長につながるもの
子どもは遊びを通じて、様々なことを学んでいきます。大人にとっての遊びは娯楽であることがほとんどですが、子どもにとっては大切な勉強の時間です。
そこで考えておきたいのが、プレゼントが子どもに与える影響です。成長を促すおもちゃは、知育系に限りません。
体を動かすおもちゃなら運動神経が、組み立てるおもちゃなら思考能力が鍛えられます。与えられたものによって育まれる能力も異なるため、伸ばしたい力を養うという視点から選ぶとよいでしょう。
子どもの性格や好みに合っている
子どもはイベントが近づくごとに「プレゼントは何だろう?」と期待に胸を膨らませているはずです。あまりにも好みから外れたプレゼントだと、がっかりさせてしまいます。
まずは子どもがいつも、どんなものに興味を示しているか、どんな遊びをしているか思い出してみましょう。喜びそうなもののイメージを固めておくと、プレゼントを選びやすくなります。
プレゼントを子どもと一緒に選ぶママも少なくありません。2~3個ピックアップしたもののなかから選んでもらったり、動画や写真を見せたりして、さりげなく反応を確認してもよいでしょう。
コミュニケーションに役立つ
プレゼントにおもちゃを選ぶのであれば、誰かと一緒に遊べるものがおすすめです。人との関わりが多かった子どもは、成長後もよい人間関係を築きやすくなります。
また、まだ言葉のおぼつかない子どもと、どう遊んでいいか分からないママもいるでしょう。おもちゃがあれば、かける言葉も笑顔も自然と出てきやすくなります。
ゲームや動画に熱中する時間が多いという子どもも、楽しいおもちゃがあれば人とのコミュニケーションを楽しめるようになるはずです。
1歳の子ども向けプレゼント
1歳の子どもは、まだ家のなかでの遊びが中心です。単純な遊びを何度も繰り返す時期なので、シンプルなおもちゃに興味を示すでしょう。室内で遊べて、小さな手でも遊びやすいおもちゃを厳選しました。
ボーネルンド「ルーピング フリズル はじめての"知育"体験」
木のプレートに張り巡されたワイヤーに、木製のビーズが通してあるルーピングコースターです。人気があって有名なおもちゃなので、キッズスペースで見かけることも多いでしょう。
「ルーピング フリズル」の特徴は、中央でらせんを描く赤いワイヤーです。交差する部分でビーズを持ち替えなければいけないため、自然と両手を使って遊ぶようになります。
奥行きや距離感を認識し、目と手を連動させて動かす訓練にもぴったりです。「青いビーズだね」といったように声掛けをしてあげると、色の名前も覚えられるでしょう。
・商品名:ボーネルンド「ルーピング フリズル はじめての"知育"体験」
幻冬舎「いないいないばあっ!ワンワンとうーたんのはこがさね」
1歳児に大人気のテレビ番組「いないいないばあっ!」のキャラクターが描かれた、紙でできた箱形のおもちゃです。
10個すべて重ねれば、74cmと1歳児の目線くらいの高さになります。軽い紙製なので、勢いよく倒してもケガをする心配がなく、好きなように遊べます。
イラストは動物・食べ物・生活などのテーマに沿って描かれていて、仲間探しや名前クイズといった遊びにも活用できそうです。
マトリョーシカのように小さい箱が大きな箱のなかに収まるので、場所を取らずすっきりと片付けられるでしょう。
・商品名:幻冬舎「いないいないばあっ!ワンワンとうーたんのはこがさね」
BRIO「つみき50ピース」
四角形・三角形・円柱など全部で7種類の形状が、50ピースセットになった白木の積み木です。
積み木は想像力を養うおもちゃとして、昔から育児の現場で愛用されてきました。積み上げる・硬さを確かめる・木のにおいを感じる、といった行動もよい刺激になります。
1歳のころは無造作に積んでみたり、形を確かめたりといった遊び方が多いかもしれません。やがてトンネルや塔を作るといった複雑な遊びに発展し、遊びの変化から子どもの成長を感じられるでしょう。
BRIOの積み木はFSC認証済みです。「FSC認証」とは環境に配慮した木材を使用していることを示すもので、SDGsの達成にも貢献できます。
・商品名:BRIO「つみき50ピース」
2歳の子ども向けプレゼント
2歳は動きも思考もしっかりしてくる時期です。1歳児に比べて遊びの幅がぐんと広がっていくため、興味が偏らないようサポートしてあげられるおもちゃを選びましょう。
VASCHY「ベビーリュック 迷子防止ひも付き」
2歳くらいの子どもは上手に歩いたり走ったりできるようになり、親子でのお出かけも楽しくなってきます。
しかし、いっときもじっとしていない2歳児は、いつ迷子になるか分かりません。そこで便利なのが、迷子防止ひも付きのリュックです。お祭りや遊園地など、人混みのなかを歩くときに大活躍します。
反対にお出かけ嫌いな子には、自分専用のリュックでお出かけに誘いやすくなるでしょう。おやつやお気に入りのおもちゃを入れて、積極的に外へ出ようとするかもしれません。
VASCHYのリュックは、うさぎ・恐竜・猫など、子どもが好むぬいぐるみを使用しています。背負った姿はとてもかわいらしく、写真映えもばっちりです。
・商品名:VASCHY「ベビーリュック 迷子防止ひも付き」
Rocotto「ままごとキッチン」
子どもの身長に合わせた、プチサイズのキッチンです。ホワイトを基調にしたシンプルなデザインで、ナチュラルテイストの部屋によく似合います。
調理器具・調味料・食器までそろっているので、組み立ててすぐに遊び始められます。食品衛生法の基準を満たしているため、食べるごっこ遊びも安心です。
ナイフやフォークといった小物や、フライパンや鍋をはじめとした調理器具の使い方についても理解が深まります。家族と一緒にままごと遊びをすれば、やりとりを通じて会話もどんどん上手になっていくでしょう。
・商品名:Rocotto「ままごとキッチン 木製 組立式」
Skirfy「お絵かきボード」
お絵かき大好きな子におすすめなのが、お絵かきボードです。紙やクレヨンと違って描いても減らないので、好きなだけお絵かきを楽しめます。
子どもにお絵かきをさせているときに気掛かりなのが、壁や床への落書きではないでしょうか。この商品はボード以外に色が付かないため、家事の間にひとり遊びをさせていても怖くありません。
おもしろいのは筆圧感知機能です。描く強さによって線が太くなったり細くなったりするので、まるで紙に描いているときのような感覚で遊べます。
・商品名:Skirfy「お絵かきボード」
3歳の子ども向けプレゼント
3歳は好奇心が強くなってくる子が多く、新しい出来事を吸収する力も抜群のタイミングです。今までの遊びにはなかった、新しい体験ができるおもちゃを選びましょう。
くもん出版「ひらがなさいころつみき」
3歳は覚えの早い子だと、簡単なひらがなを読み始めるようになるころです。まだ勉強という意識がないため、楽しみながら日に日に理解できる言葉を増やしていくでしょう。
「ひらがなさいころつみき」は、この時期の子どもにぴったりの知育おもちゃです。1辺3cmの立方体が50個セットになっており、すべての面にひらがなとイラストが入っています。
例えば「あ」のつみきは、ひとつの面に「アリ」のイラストと、残りの5面に「あいうえお」の文字がそれぞれ書かれているため、アリの「あ」といったように覚えやすい仕組みです。
・商品名:くもん出版「ひらがなさいころつみき」
KAWAI「ミニピアノP-32」
「ピアノを習わせたいけれど、興味を持ってくれるかな?」と悩んでいるなら、まずはミニピアノで様子を見てはいかがでしょうか。
子ども用のおもちゃピアノのなかでも、ピアノメーカーの老舗・カワイの「ミニピアノP-32」がおすすめです。
本物のグランドピアノと違って屋根は開きませんが、屋根に穴が開いているので音がきれいに響きます。軽いタッチで子どもでも音を出しやすく、ミニサイズでも十分なクオリティです。
ママと遊んで「ピアノは楽しい!」と感じてもらえれば、いずれ自分からピアノを習いたいと言い出すかもしれません。
・商品名:KAWAI「ミニピアノP-32」
STRIDER JAPAN「ストライダーフォーティーンエックス」
ペダルのないストライダーは、地面を蹴って進むため脚力が鍛えられます。やがてスピードに乗って足を浮かせるようになるので、バランス感覚も養えます。
ストライダーのようなキックバイクに乗っていた方が、三輪車から自転車練習に移行するよりも、コツをつかみやすいでしょう。
「フォーティーンエックス」は、ペダルを付ければ慣れたキックバイクで自転車の練習ができます。3歳のうちに自転車をこげるようになる子どもも珍しくありません。
ただ、まだ握力が弱くブレーキ操作に不安があるため、運転中は必ず側で見守ってあげましょう。
・商品名:STRIDER JAPAN「ストライダーフォーティーンエックス」
4歳の子ども向けプレゼント
4歳になると集中力も増して、長時間の1人遊びもできるようになってきます。少し難易度の高いおもちゃや遊具を用意してあげると、喜んでチャレンジするかもしれません。
WTOR「216ピース ビーズコースター」
216個のパーツを自由に組み合わせて、コースターを作るおもちゃです。歯車や階段など様々な形状のパーツがあり、ビーズの通り道に複雑な仕掛けを施せます。
WTORのコースターは透明プラスチックでできているため、ビーズの行方を見失うことはありません。何度も観察しているうちに、動きの規則性を学べるでしょう。
全パーツを使ったコースターとなると複雑な思考力を必要とするので、4歳児にはやや難しく大人のサポートが必要です。親子で試行錯誤する時間は、きっと楽しいものになるでしょう。
・商品名:WTOR 216「ピース ビーズコースター」
LEGO「黄色のアイデアボックス プラス 10696」
4歳になると手先もだいぶ器用になってきます。「黄色のアイデアボックス」は、デュプロシリーズよりもパーツが小さいクラシックシリーズのデビューにぴったりです。
基本的なピースに加えて、目・タイヤ・窓などのパーツが入っているため、乗り物や動物なども作れます。組み立て例の通りに作る遊びに慣れたら、自由にもの作りを始めるでしょう。
レゴブロックをそのまま大きくしたような収納ボックスもおしゃれで、子ども部屋らしいインパクトを添えるインテリアになりそうです。
・商品名:LEGO「黄色のアイデアボックス プラス 10696」
ケンコバハンズ「キッズクライミングロープ」
元気いっぱいな4歳児に、毎日手を焼いているママも多いでしょう。そこで、有り余るエネルギーを発散させられる仕掛けを家のなかに作ってみてはいかがでしょうか。
家の天井にも設置できる「キッズクライミングロープ」は、外出が難しいときでも思い切り体を動かせます。ディスクの上に立つだけでも意外と難しく、バランス感覚が養えるでしょう。
上まで登るには手で自分の体重を支え、脚でロープを挟んで体を持ち上げなければいけません。楽しく遊びながら、握力・腕力・脚力が鍛えられます。
・商品名:ケンコバハンズ「キッズクライミングロープ」
5歳の子ども向けプレゼント
5歳ごろになると赤ちゃんらしさはすっかり抜けて、興味の方向性が定まってきます。心と体の発達に合わせて、様々なタイプのプレゼント候補をピックアップしました。
LOU-LOU「キッズテント」
「ママの見えないところで遊びたい」と思いつつ、まだ子ども部屋にひとりこもって遊ぶのはさみしいと感じる年ごろです。
そんな複雑な気持ちを持つようになった子どもには、リビングに置ける「キッズテント」をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。自分だけの秘密基地は、子どもの自立心を養います。
子どもが2~3人入れる大きさなので、きょうだいで使うこともできます。ボールプールとしても、お店に見立ててままごと遊びにも使えそうです。
・商品名:LOU-LOU「キッズテント」
小学館『小学館の図鑑NEO 動物 DVD付』
物事の仕組みが気になる学者肌タイプの子どもは、図鑑に興味を持つことも多いでしょう。1冊目には、身近な動物図鑑がおすすめです。
『小学館の図鑑NEO』にはイラストや写真が豊富に使用されているため、絵を眺めているだけでも楽しめます。DVDは対象年齢ごとにチャプターが分けられていて、未就学児でもリアルな生態系を学びやすくなっています。
子どもの反応がよければ別の図鑑も集め、興味を持っているうちにどんどん知識を吸収させてあげましょう。
・商品名:小学館『小学館の図鑑NEO 動物 DVD付』
オーキー「Ookkieプロ スケートボード」
外遊びが大好きな子どもなら、公園遊びやアスレチックはやり尽くしているかもしれません。いつもの遊びに退屈してきたら、スケートボードに挑戦するよいタイミングです。
オーキーのスケートボードは、上達レベルに応じて3段階に変化させられます。最初はハンドルを付けて大人が押せるので、子どもの様子を見ながらゆっくり練習できるでしょう。
バランス感覚はあらゆるスポーツの基盤になります。今後何かほかのスポーツを始めるときにも、スケートボードの経験がきっと生きてくるはずです。
・商品名:オーキー Ookkieプロ スケートボード
6歳の子ども向けプレゼント
6歳になると身体能力はもちろん、精神面もだいぶ成長し、大人と同じような遊びができるようになってくるでしょう。理解力の増した6歳児におすすめのアイテムを紹介します。
POSO「子供用デジタルカメラ」
これまで撮られる側だった子どもも、6歳ごろになれば次第に撮る側に興味を持ち始めます。本物のカメラを持たせるのがまだ不安なら、子ども用のカメラをプレゼントするとよいでしょう。
POSOのデジタルカメラには、オートフォーカス・フィルター機能など便利な機能が満載です。子ども目線で撮った写真を、家族全員で鑑賞するのも楽しいでしょう。
サイズは85×60×50mmとコンパクトで、子どもの小さな手でもしっかりホールドできます。本体はシリコンでカバーされているため、万が一落としてしまっても壊れにくい仕様です。
・商品名:POSO「子供用デジタルカメラ」
タカラトミー「東大脳 ! ブロック10」
クイズ番組で東大王として名をはせた、伊沢拓司監修のブロックゲームです。
正方形をつなげて様々な形状になったブロックを、ルールに従って組み立てていきます。コンピューターゲームの『テトリス』に似ていますが、こちらは立体で考えなければいけません。
東京大学の教授によれば、10種類のゲームを繰り返し遊ぶことで、数学力・構想力・発想力まで身に付くそうです。家族で遊びながら、子どもの論理的思考力を育ててみてはいかがでしょうか。
・商品名:タカラトミー 東大脳 !「ブロック10」
Jasonwell「108pcs マグネットブロック」
組み立てる作業が好きな子どもには、マグネットブロックがおすすめです。Jasonwellのマグネットブロックはエッジに強力な磁石が入っていて、近づけるだけでブロック同士がくっつきます。
組み立てが簡単なので、もの作りに集中しやすいのが特徴です。静かにしているなと思ったら、組み立て例にもないような大作を作り上げているかもしれません。
マグネットブロックは、空間認識能力の向上をサポートします。「立方体を作るには6個のブロックが必要だ」と自然に分かっていくため、展開図も理解しやすくなるでしょう。
・商品名:Jasonwell 108pcs マグネットブロック
まとめ
プレゼント選びに迷ったら「子どもの毎日が豊かになるか」を基準にしてみるとよいかもしれません。
おもちゃなら発達を促す要素があったり、遊具なら身体能力の向上に役立ったり、探してみるとおもしろいアイテムがたくさん見つかります。
子どもが楽しめることはもちろん、親も興味を持てるものだとなおよいでしょう。子どもにとって、家族で楽しく遊ぶ時間は何よりすてきなプレゼントになるはずです。