【沖縄県うるま市】クリエイターが”シマダカラ”を表現。島々が舞台の「うるまシマダカラ芸術祭2022」開催

島アートプロジェクト実行委員会は、11月25日(金)~12月4日(日)の10日間、「うるまシマダカラ芸術祭」を開催。沖縄県うるま市の5つの島の自然環境や生活文化が色濃く残る集落を会場に、沖縄県内外で活躍するクリエイター約40組の作品が展示され、体験ワークショップも多数実施される。

海中道路がつなぐ沖縄の島々が舞台

3年ぶりの開催となる「うるまシマダカラ芸術祭」は、 沖縄県うるま市の5つの島々を題材に行われる、現代アート、デザイン、食、工芸などクリエイティブ領域の人材と地域人材が交わりながら実施するアートプロジェクト。

「シマダカラ」には「それぞれの島に存在する人、文化、自然などはシマ(島)のタカラ(宝)である」という意味と、「うるまのシマダカラ(島だから)できる芸術祭をめざす」という2つの意味が込められているという。

舞台となるのは海中道路でつながる4つの島々(平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島)と、フェリーで行く津堅島だ。赤瓦の古民家、サンゴの道、水が溢れるカー(井戸)など沖縄の原風景が残る5つの島には9つの集落があり、合わせて約3,000名が暮らしている。

2022年のテーマは「ふだんのそうぞう」

世界的に新型コロナウイルスが猛威を振るった数年間、当たり前だったシステムの確実性がゆらぎ、人々は日常と非日常の狭間で毎日を過ごしてきた。一人ひとりが幸せの在り方を問い、土と親しむ時間を求めたり、食のあり方を再構築したり、途切れることなく(不断の)想像力を働かせて1日1日を過ごしてきた。

そうした時代において、うるま市の5つの島で営まれ続けている生活文化は、今や懐かしさやノスタルジーがあるだけでなく、環境に適応するための日常的な(普段の)創造力によって育まれた土着の知(=ローカルナレッジ)として未来の在り方の一つを示している。

今回の芸術祭は、島の自然や生活文化を深く掘り下げることにより、途切れることない日常のイマジネーションの種を見出し、一人ひとりや島しょ地域の可能性を引き出す事を目指す。

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