
●免疫力がつく
小さい頃に、多くの菌に触れておくことは、免疫力に大きな影響があります。大人になると、「泥=汚いもの」と認識してしまいがちですが、子どもの免疫力を高めるためには絶好のチャンス。土の中には沢山の雑菌がおり、土に触れることでそれらの雑菌に対する抵抗力を養うことができるそう。
また、泥遊びとなると、必然的に屋外で遊ぶことになります。梅雨とはいえ、雨にあたっていると、肌寒いもの。屋外で遊ぶことで、寒さにも慣れて丈夫な体を作ることにつながるそう。家の外で泥遊びをすると、自然と風邪をひかない強い体になっていくんですね。ただし、風邪をひいてしまう恐れもあるので、「雨具を着せる」「長時間やらせない」「すぐに着替える」など、対策は忘れずに!
●体力がつく
水をたくさん含んだ泥は意外と重たいですよね。それを飽きずにずっと持ち上げたり、かき混ぜたりしている子どもたち。実は、それがかなりの運動になっているのだとか。自分が楽しいと思ってやっていることは、疲れも忘れて夢中で続けます。結果的に運動で体を鍛えるよりも効果的に体力を鍛え、集中して遊ぶことで、集中力や感性を高めることができると言われています。
●精神面での効果
泥は色々な形に姿を変えてくれます。ご飯やおにぎりを作っておままごともできますし、車や家、頑張ればお城も作ることが出来ちゃいます。子どもの想像次第で、どんな物でも作れてしまう泥遊びは、子どもの想像力を育てるのにも最適ですね。
さらに砂や泥の独特のザラザラした手触り。この触り心地は、セロトニンというリラックスをさせるホルモンを分泌させることがわかっているそうです。セロトニンは、鬱病の予防にも効果があると言われており、情緒を安定させる効果も期待できそう。現代社会は子どもすらストレスを抱えると言われているので、泥遊びがストレス発散にも一役買ってくれるかも?
子どもが水たまりやドロドロの土に寄っていくと、ついつい叱ってしまうママは少なくないでしょう。しかし、泥遊びでさえも子どもにとっては貴重な体験。童心にかえって、一緒にやってみるのもいいかもしれませんよ?
(文・姉崎マリオ/考務店)