
●学問の文系・理系
高校生になると文系・理系どちらのコースに進むか、選択することがあります。ここでの文系・理系は、学問のジャンルの話です。あくまで学問の便宜上、分類があると便利なため作られたに過ぎないものだそう。人間に当てはめようとすると、「国語は好きだけど英語は嫌い」「歴史が大好きな数学者」といった矛盾が出てきてしまうのも、そのためです。
●理系脳・文系脳
それでも「理系的・文系的」といった感覚がなんとなくあるのはわかると思います。実は、人間にはおもに5歳までの環境によって形成される、後天的な思考能力の傾向があるのだとか。一般的に「文系脳」と呼ばれる人は「開拓者的」、「理系脳」と呼ばれる人は「貢献者的」と言われています。それぞれの特徴は、次の通り。
□「開拓者的」・「貢献者的」それぞれの特徴
・開拓者(文系脳):何かを作り出す活動が得意。論理を組み立てて整合性をとるよりも、0から1を生み出すようなイマジネーションを必要とするような作業に長けている。
・貢献者(理系脳):発展させる活動が得意。何かを基に発展させて新しいものを考えたり、仮定に基づいて結果がどうなるのかということを論理的に組み立てて考えたりするのが得意。
●理系脳・文系脳の判別方法
子どもの脳が理系脳か、文系脳かを確実に調べることは難しいそう。しかし、簡単に判別できる方法はいくつかあるようなので、参考にしてはいかがでしょうか?
□判別方法
・目の前で手を組ませてみる。
→右手の親指が上にくれば文系脳、左手の親指が上にくれば理系脳である場合が多い、と言われているそうです。
・以下の2つのうち、どちらが好みかで判別
1)○□△3△△○□△△%△○□△△△△○□&△△△○□△△△△
2)・□・・・・・・・・・・□・・・・・・・・・・□・・・・・・・・・・□・・・・・・・・・・□・・・・・・・・・
上の二つの文字の羅列を見て、1)が好きなら文系脳、2)が好きなら理系脳の場合が多いようです。
文系脳・理系脳という分類は、どちらもそれぞれ特徴があり、優劣があるわけではないそうです。むしろバランスが取れている方が優秀であることが多いそうなので、どちらであるかにこだわるよりも、子どもの特徴を知る一つの目安としてみるのがいいかもしれませんね。
(文・姉崎マリオ/考務店)