「誕生日に死ぬ」突然、言い出した祖父…。認知症に向き合う家族を描いた作品

「誕生日に死ぬ」突然、言い出した祖父…。認知症に向き合う家族を描いた作品

もし、「自分は次の誕生日に死ぬ」と身内が言い出したら、皆さんはなんと声をかけますか?かぞくのかたち@育児漫画(@pokotaro0301)さんの祖父は軽度の認知症をわずらっています。家族のあり方を考えさせてくれる作品『おじいちゃんが突然85歳の誕生日で死ぬと言い出した話』の見どころをご紹介します。

©pokotaro0301

©pokotaro0301

誕生日の数か月前、突然はじまった妄想

かぞくのかたちさんの祖父は軽度の認知症をわずらっています。そんな祖父が、85歳の誕生日の数か月前「次の誕生日に死ぬ」と言い出します。しかもかなり具体的な妄想をしているようで、その話を聞く祖母も少し疲れ気味。

誕生日というおめでたい日に、命が終わるという妄想をしてしまう祖父。認知症の影響かなと思いつつも、なんだか切なくなってしまいますね。

病気への不安?認知症の祖父の妄想が悲しい

©pokotaro0301

©pokotaro0301

©pokotaro0301

認知症とはいえ、まだ日常生活を送ることはできている祖父。それなのに「死ぬ」という妄想をしてしまうことについて、かぞくのかたちさんは悲しくなります。少しずつできることができなくなっていく不自由さや怖さを感じ、祖父は不安なのでしょう。

本当に早くお迎えがきてほしい、と思っているのだろうかと、かぞくのかたち@育児漫画さんはさみしさを感じているようです。

祖父母とは特別な思い出のある方もいるかと思います。自分をかわいがってくれたり、ときには優しく守ってくれたりした存在だった祖父母が、だんだんと年を重ね、いつしか子どもだった自分が支える側になることもあるでしょう。時がたつ以上当たり前のことですが、衰えていく姿を見てつらくなる、かぞくのかたちさんの気持ちもわかる気がしますね。

関連記事: