ブログ「マンガ食堂」管理人 umebon(梅本ゆうこ)さんのマンガ愛
umebon(梅本ゆうこ)さん
マンガ作品に登場する料理を実際に作って再現する大人気ブログ「マンガ食堂」の管理人。2012年には同名の書籍を出版し、現在は各種メディアでも活躍中。ブログ
umebon(梅本ゆうこ)さんのマンガ愛♡一問一答
1000冊入る本棚はジャンル別にレイアウトしているけど、たまに崩壊しているそう
漫画の目覚めはいつ?
「兄弟が多かったので『ドラえもん』などの子ども向け作品から、『美味しんぼ』など大人向けのものまで、実家の本棚にはいろんなジャンルのマンガがありました。
小学生のときに衝撃を受けたのが手塚治虫先生の『ブッダ』。旅先のホテルに置いてあって、滞在中に夢中で読んだのを覚えています。今でも「人生のベスト」を挙げるとしたら、これになるかもしれません」
初めて買ったマンガは?
「これは記憶が曖昧です……。『あさりちゃん』か『ちびまる子ちゃん』だったような気がします」
ひと月に買うマンガの冊数は?
「20冊前後」
現在の所蔵数は?(デジタルも含む)
「5000冊くらい」
普段どこで買う?
「最近はほとんどを電子書籍として購入しています。ユーザーレビューを見ることができるので、そこから「自分の好みに合いそう」と事前に判断しやすくてありがたいです。
一方で、紙の単行本を中心に買っていたときは、酔っ払った帰りに本屋に立ち寄り、勢いで深く考えずあれこれジャケ買いして、そこから思いもよらない好きな作品に出会ったりして、楽しかったなあと思い出します」
あなたの至福のマンガタイムは?
「週末、自分だけの時間が確保できたときに布団や座椅子でじっくり。漫画喫茶の個室に長時間パックでおこもりして、じっくり読むのも至福です」
良い作品に出会う秘訣は?
「マンガ好きの知り合いからオススメしてもらう。自分のアンテナだけに頼ると、表面的な好みで選んでしまうので、どうしても偏りがちです」
あなたにとってマンガとは?
「紙とペンだけで人を楽しませ、日々、さらに人生にも影響を与えてくれる最強の娯楽」
読者に伝えたいマンガの素晴らしさ
「映画やアニメは複数人でも楽しめますが、マンガは基本ひとりで楽しむ娯楽です。
だからこそ、ときに作者から直接メッセージを受け取ったような気持ちになったり、生き方や考え方までに影響を与えられたりするのではないでしょうか」
umebonさんのオススメ漫画①よしながふみ『愛すべき娘たち』
白泉社刊・全1巻
「よしなが先生は『フラワー・オブ・ライフ』というマンガで大好きになって、その流れでいろいろ読んでいたときに手に取った作品。映像化もされた『きのう何食べた?』『大奥』が有名な作者ですが、ほかも名作ぞろいです。
この作品はさまざまな立場と年代の女性が登場する5つのオムニバス短編。彼女たちに同じ女性として共感できたり、不可思議に思えたりする『愛』を描いています。
初めて読んだのは20代の後半でしたが、30代、40代と年齢と経験を重ねるにつれて、読み返すたびに段々と『分かること』が増えていく不思議な作品です」
umebonさんのオススメ漫画②入江喜和『ゆりあ先生の赤い糸』
講談社・全11巻
「今年完結しましたが、ラストまで見事な『大人の少女マンガ』でした。
入江先生の作品はとにかくリアル。これも『仲むつまじく暮らしてきた夫に、美青年の恋人がいた』など、昼ドラも真っ青な驚きの展開が怒涛のように押し寄せますが、キャラクターたちの人となりが丁寧に描かれているので、読み進めるうちに感情移入が止まらなくなります。
ふわっとした優しいタッチの絵に反して、心をえぐってくるような展開に目が離せません」
umebonさんのオススメ漫画③コナリミサト『凪のお暇』
秋田書店刊・現在10巻まで発売中
「黒木華さん主演のドラマでハマった人も多いと思いますが、原作マンガも自分の周囲の女性たちにすごい反響だった作品。
『空気を読んでしまう』主人公の生きづらさや本音の描き方、そしてその殻を破るために不恰好でも奮闘する姿が、共感を呼ぶのだと思います。読んだら誰かと語りたくなる魅力あり。
そして、節約大好きな主人公が作中で披露する、レシピや生活術も見どころのひとつ。ひねりのきいた楽しいマンガ飯も満載なので、その点も楽しみにしています」
【マグネットな本】山脇麻生さんを引き付けた一冊
『くらしマグネット』の出演者に、その人のライフスタイルに大きな影響を与え、まさに磁石のように吸い寄せられた一冊を紹介してもらうコラム「マグネットな本」。
山脇麻生さんにそんな引力のある本を選んでもらいました。
昭文社 地図 編集部『ツーリングマップル』
「15年ほど前にバイクに乗り出したのですが、当初はまったく道が分からないくせにナビをつけていなかったので、『ツーリングマップル』が道中欠かせませんでした。
実際に走ったルートにマーカーで線を引いたり、美味しかったものの情報を書き込んで使っているので、以前通ったルートを見返すと、そのときの思い出がよみがえってきます。地図アプリにももろもろの情報を入れていますが、紙の地図ほどの感慨は得られないんですよね。
美味しい定食屋やキャンプ地、快走路などの情報も網羅されていて、これさえあればお酒が飲めるぐらいです」
Text & Edit_Yasushi Shinohara
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配信: くらしマグネット
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