「かぶ」の葉も皮も“まるっと使い切り”で4品作ってみた!「炊き込みご飯」「肉詰め」「昆布和え」…【始末料理】

「かぶ」の葉も皮も“まるっと使い切り”で4品作ってみた!「炊き込みご飯」「肉詰め」「昆布和え」…【始末料理】

料理大好き、手抜き料理が得意なkimiko♪です。今回は「かぶ」が主役の「始末料理」に挑戦します。関西には古くから「始末する」という言葉があって、そこには節約・倹約するという意味が含まれています。つまり”始末の料理”というのは、食材を無駄なく使いきる、ということ。食品廃棄の問題や消費生活を見直すきっかけにもなる、SDGsにも通じる考え方・倫理観なんですね。つい捨ててしまいがちな「かぶの葉っぱ」で炊き込みご飯を中心に、皮まで余さず使った「かぶ定食」を作ります。

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かぶの葉っぱについて

かぶの葉は固いため、食べられないと思って捨てている人も多いかもしれません。
でも、実はかぶの葉っぱって緑黄色野菜なんですよ。
白い部分よりもビタミンやカルシウムなどたくさんの栄養が含まれているので、捨てずにおいしく食べたいですね。

ここでは、炊飯器でほったらかしの炊き込みご飯を作ってみましょう。

【材料】
・かぶの葉…適量
・米…2合
・和風だし(顆粒)…大さじ1
・しょうゆ…大さじ2
・料理酒…大さじ2
・塩…適量
・白すりゴマ…適量

かぶの葉は、ほぼ使います。

【作り方】
1.  米を洗ってザルにあげておく。
2.  かぶの葉を細かく切る。
3.  炊飯器に米を入れる。
4.  3に、和風だし、しょうゆ、料理酒を入れ2合分のメモリまで水を入れる。
5.  4を味見し、味が足りないようなら塩を適量加え味を整える(若干薄めに)
6.  5に2のかぶの葉を入れて、炊飯器でご飯を炊く。
7.  炊けたら出来上がりです。かぶの香りが食欲をそそりますよ。

”味付けは薄めに”がおいしく仕上げるポイント

今回は小かぶで作りますが、もちろん大かぶでも大丈夫ですよ。

かぶと葉に切り分けます。
今回のメインは、葉です。

かぶの葉を5㎜~1㎝の幅で切ります。

炊飯器に、洗った米と調味料を入れます。
ここで出汁の味を見て、塩気が足りないようなら塩を適量加えて味を整える。
(ただし炊き上がりは味が濃縮されて濃くなるので、薄めの味付けがおすすめです)

かぶの葉を入れて、炊飯器で炊きます。
炊いている間に炊飯器からは、「おいしそう!」というよりは強い青臭い香りが漂ってきますが(笑)、心配しないで大丈夫。
最後にはおいしい香りに変わります!

きれいに炊き上がりました~!

ご飯を混ぜたら、いい香りが…!

仕上げに、白すりゴマをふって召し上がれ ♪
ゴマの香りが、かぶの葉っぱとよくあっておいしいですよ。
例えると、高菜ご飯の香りを強くして少し苦味を加えた味です。
食べるほどに、口の中でおいしさが広がります。

かぶの皮も一品おかずに!

ご飯を炊いている時間を利用して、3品のおかずを簡単に作ってしまいましょう!!
メニューは、かぶの皮の昆布和え・かぶの肉詰め煮・かぶのかき玉汁です。

まずは冷めてもおいしい、かぶの皮の昆布和えから。

【材料】
かぶの皮…2個分
塩こんぶ…適量
和風だし(顆粒)…少量
塩…少量

【作り方】
1.  かぶの皮を小さめの細切りにする。
2.  塩こんぶを小さく切る。
3.  1と2を合わせて、和風だし少々と混ぜ合わせる。
4.  600Wの電子レンジで30秒加熱する。
5.  味を整える。

しょうゆをかけたら、ご飯のお供にもぴったり!

かぶの皮をピーラーで剥きます。

いつもは捨てている、かぶの皮が主役です。

かぶの皮は小さめの細切りに。塩こんぶも、大きければキッチンばさみで小さく切る。

かぶの皮と、塩こんぶを合わせる。

和風だしを少量入れて、混ぜる。
600Wの電子レンジで約30秒加熱する。

具材がしんなりしたらOK。味を見て、足りなければ塩で味を整える。

こんぶの風味がおいしい、優しい味の和え物ができました。
味にパンチがほしい時は、食卓でしょうゆを少しかけてください。
ご飯のお供にぴったりです!

トロリとあんをかけ、本格的な味わいのかぶ料理

さあ!続いてはかぶの肉詰め煮を作りましょう。

【材料】
・小かぶ…2個
・鶏ひき肉…70g
・卵…1/3個
・片栗粉(ひき肉用)…大さじ1
・水…500ml
・めんつゆ(2倍濃縮)…100㎖
・片栗粉(あんかけ用)…大さじ1

【作り方】
1.  かぶの皮を剥く。
2.  かぶの真ん中をくりぬく。
3.  鶏ひき肉と卵、片栗粉を混ぜる。
4.  かぶに3を詰める。
5.  水とめんつゆを鍋に入れたら4のかぶを入れ、中火で約10分煮る。
6.  煮えたらかぶを取出し、器に盛る。
7.  耐熱容器に、鍋の煮汁150㎖を入れる。
8.  7に少量の水で溶いた片栗粉を加え、600Wの電子レンジで約20秒加熱する。
9.  トロミがついたら器に入れたかぶにかけて、出来上がり。

まずは、かぶの真ん中をくりぬくところから!
包丁で切り目を入れましょう。

切り目に合わせてスプーンを差込み、クリンとくりぬきます。

こんな感じです。
くりぬいた真ん中も、もちろん後で使うので取っておいてくださいね。

くりぬいた真ん中に、片栗粉(分量外)をつける。

ボウルに鶏ひき肉を入れます。

卵と片栗粉を加え、混ぜ合わせます。
(ここで使った残りの卵は、後でかき玉汁に使うので置いておいてください)

「ちょっと卵が多いかな?」と思ったら、片栗粉を少量加えましょう。
卵の大きさで量が変わると思うので、1/3個にこだわらず硬さの調整をしてください。

かぶの真ん中に、鶏ひき肉の肉ダネを入れます。

鍋に水とめんつゆを合わせ、かぶを入れます。

火にかけたら、まずは強火で沸騰させます。

沸騰したら、中火にして約10分フタをして煮ます。

途中5分経過したくらいで、くりぬいたかぶを入れて一緒に煮ます。

肉ダネに竹串(爪楊枝)を挿してみて、スッと入ったら大丈夫です。

器に盛ります。

鍋から煮汁を取り出して水溶き片栗粉を加え、600Wの電子レンジで約20秒加熱します。

トロミがついたらレンジから取り出します。
トロミが足りないようなら、再度加熱します。

あんをかぶにかけたら、出来上がりです ♪
トロトロ&熱々のかぶをハフハフいいながらいただきます。
鶏ひき肉もあっさりしていて、かぶの炊き込みご飯に合うおいしさです。

煮汁もかき玉汁にして、余さずいただきます!

最後、鍋に残ったくりぬいたかぶと煮汁でかき玉汁を作ります。

【材料】
鍋の煮汁とかぶ…適量
卵…あまった分

鍋に残った、かぶと煮汁です。
このままでは味が濃いので、水を加えて味を整えます。

火にかけて、沸騰させます。

沸騰させたまま、肉ダネを作った時に残った溶き卵を少しずつ流し入れます。

おいしそうな、かき玉汁の完成!
卵がふわっとして、かぶの香りが広がります。
やっぱり、ご飯を食べる時には汁物があると落ち着きますよね。

かぶの葉の炊き込みご飯定食が、出来上がりました!

全てのメニューにかぶが入っているので、安定のハーモニーが味わえます。
どのメニューも薄めの優しい味つけ。
根菜の繊維やビタミンは、健康や美容にもいいと言われています。
おまけにトロミ効果も加わって身体を温めてくれるので、これからの時期に最適の定食になりますよ。

ご飯が炊ける間におかずの支度ができるので、1度試してみてくださいね。

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あたらしい日日
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