
●パパ・ママ・子どもみんな一緒に!
パパやママの願いとしては、「自分のことは自分で」というのが本音ではないでしょうか。とはいえ、集中力もなく、飽きっぽい子どもたちがひとりで全部やってくれるというのは、夢のまた夢…。
初めのうちは、パパやママ、お兄ちゃん、お姉ちゃんが一緒にやってあげたほうがスムーズに進みます。ただお片付けするだけでは退屈なので、「お片付けのうた」を歌いながらやる、「誰が一番多く片づけられるか」ゲーム性を持たせるなど、ひと工夫。お片付け=楽しいというイメージをつけるチャンスですよ。
●子どもは「一気にまとめて」ができない!
大人でも面倒なお片付け。子どもにとっても当然面倒なものですよね。また、量が多ければ多いほど面倒で、お片付けの途中で飽きてしまうこともあります。まとめてやろうとするのではなく、何回かに分けてお片付けするのが◎。
たとえば、「一度に使っていいおもちゃは5個まで」とルールを決めたり、「一旦ここで使わないものをお片付けしよ!」と、量を減らす代わりに回数を増やしたり。まとめてやらなくて済む方法を考えると、いいかもしれません。
●子どもに命令形はNG!
自分が子どもにお片付けさせる時、なんと言っていますか? イライラして、「片付けなさい!」と怒鳴ったり、命令したりしていませんか? 誰でも命令されるというのは、いい気持ちはしませんよね。言い方ひとつ変えるだけで、子どもの受け取り方も変わるはずですよ。
こんな時に役に立つのは、「Iメッセージ」というもの。「Iメッセージ」は、主語をパパ・ママにするだけ。「(子どもが自分で)片付けなさい!」と「ママ(パパ)は、○○ちゃんが片づけてくれたら助かるなぁ」という2つの表現を比較してみてください。同じことを言っているのに、印象はまったく違いますよね。
また、具体的に指示してあげるのも効果的。ただ「片付けて」と言われても、子どもたちはあまりピンときません。「床にあるブロックを片付けて」「その絵本を本棚にしまってね」と、“何を”、“どこに”が加わるだけで、とても伝わりやすくなりますよ。
子どもは、思った以上にパパやママの背中を見ています。まずは、自分たちがきちんと掃除・お片付けができているのか、振り返ってみてください。そのうえで、今回紹介したちょっとの工夫を試してみれば、お片付け上手になってくれるかもしれませんよ?
(文・明日陽樹/考務店)