今、ベトナムコーヒーがアツい！

みなさん、「ベトナムコーヒー」って飲んだことありますか？

ベトナムに旅行に行ったときに飲んだことがあるという方もいらっしゃるのではないかと思いますが、このベトナムコーヒーの人気が今日本でもじわじわと高まってきているんです。

ベトナムコーヒーとは？

ベトナムコーヒーとは、ベトナムの伝統的なコーヒーのこと。

深めに煎った豆をフランス式のフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えて飲むのが一般的です。

日本でわたしたちが普段からよく飲むコーヒーとは、一体何が違うのでしょうか。

実は、豆の種類も、作り方も、飲むスタイルも全然違います。

ベトナムコーヒーについて詳しく知りたいということで、今回筆者の地元である新潟にて「カフェフィン」というベトナム喫茶を営むチャンさんに、ベトナムコーヒーのあれこれやおいしい楽しみ方について教えていただきました。

豆の種類

日本でよく見かけるコーヒー豆はアラビカ種。一報、ベトナムコーヒーで使うのは、「ロブスタ」と呼ばれるコーヒー豆です。

ロブスタ種の特徴は、強い渋みと苦み。
麦茶や大豆を連想させる煎った麦の独特の香りがとりわけ強く、苦みは強いけど酸味は少なめ。

さらにカフェインの含有量が多く、その量はなんとアラビカ種のおよそ2倍！

「毎朝ベトナムコーヒーを飲めば、目覚めもスッキリするかも！」（by. チャンさん）

作り方

日本ではペーパードリップでコーヒーを淹れることが多いのに対して、ベトナムでは「フィン」というアルミフィルターを使ってコーヒーを淹れます。

コーヒーを飲むカップやグラスに直接フィンをのせ、1杯ずつ淹れます。

ここで、チャンさんに教えていただいたおいしいベトナムコーヒーの淹れ方をご紹介。

おいしいベトナムコーヒーの淹れ方

1. フィルターカップにコーヒー粉を約13～15g入れる。

2. おさえでフィルターカップのコーヒーをぎゅっと押さえる！

3. お湯を少し入れ、30秒蒸す。

4. お湯をフィルターカップの口までゆっくり注いでから蓋をする。

5. 約10分待つ。（フィルターカップからコーヒーがドリップされます！）

6. コーヒーのドリップが止まったら蓋を取って、お湯が残っていないか確認し、残っていなければ完成。

楽しみ方

フィンを使うと、コーヒーを抽出するのに約10分ほどかかります。

日本ではみんな忙しくて時間がないからか、コーヒーを片手に移動したり作業したりということが多いですが、ベトナムではこの抽出の10分間も含めて、コーヒーを飲むときにはゆっくりと過ごす習慣があるんだそうです。

また、ベトナムコーヒーといえばやっぱりコンデンスミルクが欠かせませんよね。あらかじめグラスにコンデンスミルクを入れておいた上で、コーヒーを淹れます。

フィンを使って時間をかけて抽出すると、お湯とコーヒー粉の触れる時間が長いため、仕上がりは濃いめになります。ブラックで飲むには濃くて苦みも強いので、コンデンスミルクをたっぷりと加えて、甘くして飲まれることが多いんだそうです。

日本ではミルクや砂糖を入れることが多いですが、当時のベトナムは高温多湿な気候に加えて冷蔵庫が普及していなかったため、ミルクの代わりに常温で保存可能なコンデンスミルクを入れていたんだそう。苦みのあるロブスタ種のコーヒーと甘く優しい香りのコンデンスミルクとが溶けあった味わいがおいしく、ベトナム流のメニューとなったと言われています。

ちなみに、本場ベトナムではホットよりもアイスで楽しむのが一般的。

私もベトナム旅行に行ったときにはアイスのベトナムコーヒーを飲んだのですが、暑くてじめじめとした中で飲んだ甘くて濃くて冷たいベトナムコーヒーはものすごくおいしかったです！

配信： おうちごはん