へその緒がついた赤ちゃんのケアは?注意点や取れる時期の目安も

第198回 みんなが共感!ママのお悩み
産後、「へその緒」がついた赤ちゃんを目の前に、ケアの仕方が分からなくて悩んでいるママ・パパは多いのではないでしょうか?へその緒が取れる時期の目安はもちろん、消毒・おむつ替えの注意点や、取れた後の保管方法などを解説します。

赤ちゃんのへその緒が取れる時期の目安

妊娠中に母体から赤ちゃんへと栄養・酸素を送っていたへその緒は、出産して間もなく切除されます。では赤ちゃんのおなかに残ったへその緒の切れ端は、どれぐらいの時期に取れるのでしょうか?

生後1~2週間ごろが目安

前提として、赤ちゃんのへその緒が取れる時期には個人差がありますが、へその緒が取れる時期の目安は、だいたい生後1~2週間ごろといわれています。

赤ちゃんのおなかに残ったへその緒は、血が止まって乾いたタイミングで自然に取れていきます。早い場合は、退院して自宅に戻ってから数日でへその緒が取れるケースもあるようです。

へその緒が取れかかっているからといって、無理に引っ張るのは禁物です。個人差があることを理解して、赤ちゃんのへその緒が自然に取れるのを待ちましょう。

参考:沐浴(赤ちゃんのお風呂) | 名古屋市守山区の産婦人科 フォレストベルクリニック

へその緒が取れるまでの注意点は?

へその緒が取れるまでは、生活のなかでもケアが必要です。へその緒が取れていない赤ちゃんと接する際の注意点を、もく浴・おむつ替えに分けて解説します。

もく浴の後に綿棒で消毒

たとえ赤ちゃんのへそを清潔に保つ目的だとしても、1日に何度も消毒するのは禁物です。消毒するタイミングは1日に1回、もく浴後に行うのがおすすめです。

赤ちゃんのもく浴が終わった後、バスタオルでやさしくへその表面・根元部分についた水分を拭き取ってからケアをします。消毒液を含ませた綿棒で、へその根元をぐるりと1周します。

へそ周りにおむつが触れないようにする

赤ちゃんのへその緒をスムーズに取るためには、しっかりと乾燥させる必要があります。赤ちゃんにおむつをはかせる際は、へその緒に触れないよう折り曲げましょう。

母体から切り離された赤ちゃんのへその緒には、少量の血液がついているケースもあります。しかし、たとえ痛々しく見えたとしても、へその緒をガーゼ・布などで覆うのは禁物です。かえって乾燥を妨げ、へその緒が取れにくくなる恐れがあります。

へその緒が取れた後の対処法

へその緒が取れた赤ちゃんには、どのように接すればよいのでしょうか?へその緒が取れた後の対処方法と、保管方法のアイデアを紹介します。

へそが乾くまで消毒を続ける

へその緒が取れたばかりの赤ちゃんは、へその周辺がジュクジュクしています。そのため、赤ちゃんのへその緒が取れてからも、しばらくの間はもく浴後の消毒が必要です。1~2週間ほど消毒を続けていると、赤ちゃんのへそが乾燥してきます。

赤ちゃんのへそが黒くなっていたとしても、無理に拭き取るのは控えましょう。どうしても赤ちゃんの状態が心配な場合は、自分だけで対処せず、かかりつけの小児科・産婦人科で相談や受診するのが大切です。

参考:赤ちゃんのおへそトラブル|大江整形外科

参考:赤ちゃんのおへそについて -もうすぐ1ヶ月の赤ちゃんですが、産婦人科- 赤ちゃん | 教えて!goo

参考:赤ちゃんのおへそが黒いままです。 へその緒が取れたあと、かさぶたが- 赤ちゃん | 教えて!goo

取れたへその緒を保管する方法

出産の記念として、赤ちゃんから取れたへその緒を保管する家庭は少なくありません。へその緒を保管し、お守りのように扱う地域があるのも事実です。

産院によっては出産を終えたママに、へその緒を保管するためのきり箱を記念品として贈ることもあるようです。

取れたへその緒を保管する場合には、清潔なガーゼの上でしっかりと乾燥させるようにしましょう。乾いたら、きり箱などのケースに入れ、乾燥剤と一緒に保管するのもおすすめです。

へその緒にまつわるQ&A

痛々しくも見えるへその緒は、親にとっては心配の種といえるでしょう。赤ちゃんのへその緒にまつわる疑問を、Q&A形式で解説します。

赤ちゃんのへそ…受診の目安は?

へその緒が取れてしばらくの間は、赤ちゃんのへそに血がにじむケースもあります。赤ちゃんのへそが乾くまでは、もく浴後の消毒を続けましょう。

ただし、あまりにもへそが赤く腫れていたり、血・うみが出続けていたりする場合は例外です。へそが乾くまでの間に、何らかの細菌が侵入した可能性も考えられます。

「そのうちよくなるだろう」と自己判断せずに、できるだけ早めにかかりつけの小児科を受診しましょう。

参考:おへそはどれくらいでとれますか | あおばウィメンズホスピタル

保管したへその緒はどのように活用する?

出産の証ともいえるへその緒は、保管しておいて、成長した子どもに見せるのがおすすめです。小学校低学年の生活科には、自分自身の成長を振り返る単元もあります。

「へその緒でママとつながっていた」といわれても、低学年の子どもには、いまいち実感できないでしょう。しかし、実際にへその緒を見せることで、ママから生まれてきたという説得力が増すかもしれません。

また、子どもが成長してから、母子手帳・アルバムと一緒にプレゼントする方法もあります。そのほか、自分の棺おけに入れてもらうというママもいるようです。

まとめ

誕生と同時に母体から切り離されたへその緒が、赤ちゃんのおなかから取れる時期の目安は、生後約1~2週間後です。

しっかりと乾燥させるうちに自然に取れるといわれているため、過度に消毒したり、へその周辺をおむつなどで覆ったりするのは控えましょう。

赤ちゃんの体から取れたへその緒は、十分に乾燥させた上できり箱などのケースに入れて保管するのがおすすめです。子どもの成長に合わせて、おなかにいた証といえるへその緒を見せて、妊娠・出産の体験を話すのもよいでしょう。

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