ストローマグの練習はいつから始める?
赤ちゃんがストローを使えるようになれば、水分補給も手軽にできるようになるので、はやく練習させたいと考える人もいるはずです。ストローマグの練習は、いつから始めればよいのでしょうか。
適した開始時期には個人差がある
ストローマグを使い始める目安は、離乳食を開始する「6カ月ごろから」が一般的です。しかし、使用開始時期に明確な決まりはなく、離乳食と同時に使わなければならないということもありません。
比較的スムーズに使える子もいれば、ストローに興味を示さず、なかなか吸い上げてくれない子どももいるでしょう。あまりにもはやい時期からストローマグを使い始めると、口くうの発達によくないとする説もあります。
2~3歳ごろになってから使い始めるケースもあるので、開始時期にとらわれすぎず、子どものペースに合わせましょう。
参考:2歳ストローが使えません -今月2歳になった娘がいますが、いまだにスト | 教えて!goo
参考:もうすぐ11ヶ月の女の子ですが、ストロー飲みが出来ません。ストローを- 赤ちゃん | 教えて!goo
コップ飲みが先のケースもある
ストローマグの練習がうまくいかないときは、コップで飲んでみることから先に挑戦してみるのもひとつの手です。無理にストロー飲みの練習をしすぎると、あごの成長にも影響を与えるという見解を持つ歯科医師もいます。
とはいえ、ストローマグは倒しても中身がこぼれにくかったり、ストロー飲みができるようになると外食時の水分補給も楽になったりとメリットもあります。
もしも、ストロー飲みに苦戦しているなら、無理せずコップ飲みも併用しながら練習してもよいでしょう。
参考:我が家のコップ飲み練習 | 佐藤歯科クリニック 名古屋市西区浄心
上手に使えるようになるための練習方法
最近まで哺乳瓶を使っていた赤ちゃんが、ストローへ移行するのは、簡単ではありません。ストローマグをうまく使えるようになるための、練習方法をチェックしましょう。
ママやパパがお手本を見せる
赤ちゃんがストローマグに初めて触れる前に、ママやパパがお手本を見せて興味を引き出します。実際にストローを口に入れて見せると、ママやパパのまねをして、うまく吸えるようになるケースもあります。
大人のやることに興味を示す時期なら、ストローをくわえたり、吸い上げたりする動作を何度も見せてあげましょう。
実際に飲み物を吸うのではなく、唇の動きや音などで吸い上げ方を見せるのも効果的です。赤ちゃんの機嫌が悪いときや、ほかに関心があるときは避け、タイミングを見て挑戦しましょう。
ストローに慣れさせる
大人はストローを見ると、飲み物を飲むために使うのだと分かります。しかし、赤ちゃんにとっては初めて見るものなので、どう扱うものなのか分かりません。まずは実際に手に触れさせたり、唇の近くに持って行ったりして、ストローの感触に慣れさせます。
口に入れても大丈夫なものと分かれば、興味を示して積極的に使ってくれるようになるかもしれません。大人がそばで見守りながら、手に持たせたり口に含ませたりしているうちに、興味が湧いてくるでしょう。
興味を持ってくれない場合は、ストローをくわえる部分に、赤ちゃんの好きな飲み物を少量つけます。そうしてみると「ストローは飲み物を飲むための道具なんだ」と理解してくれるようになるでしょう。
慣れてきたら紙パック飲料で練習する
ストローの存在にも慣れ、口に入れられるようになったら「赤ちゃん用の紙パック飲料」を使って、飲む練習をしてみます。
大人が紙パックを持ち、軽く押しながらサポートしてあげると、赤ちゃんはストローから飲み物が出てくると分かります。
赤ちゃんは、ストローマグをまだ、うまくつかめないこともあるでしょう。しかし、赤ちゃん用の紙パック飲料は、軽くて手で持ちやすい形状をしているので、比較的スムーズに練習できそうです。
ただし、強く握りすぎると中身が勢いよく出て、喉につまらせたり、むせてしまったりと危険もあります。必ず大人がそばで見て、サポートするようにしましょう。
慣れないときはスパウトマグを試してみる
「スパウトマグ」は乳首の幅を広くしたような形状の飲み口で、哺乳瓶と同じように傾けて飲めます。いきなりストローから練習するよりも、吸う感覚をつかみやすい赤ちゃんもいるでしょう。
飲み口が哺乳瓶に近く吸いやすいですが、いつまでも使用しているとストローに慣れない原因になりかねません。スパウトマグで飲み口をくわえる感覚に慣れたら、だんだんとストローに移行しましょう。
赤ちゃんがストローを嫌がるときは?
大人が熱心にストローマグの練習をさせようとしても、赤ちゃんが拒否反応を示すこともあります。赤ちゃんが嫌がったときの対処法を見ていきましょう。
練習をいったんやめる
赤ちゃんがストローを嫌がる場合、無理に練習させるのではなく、いったん中断して様子を見ましょう。無理強いすれば、ストローが嫌いになってしまう可能性もあります。
しばらく練習を中断してから再挑戦すると、意外にうまくいく場合があります。赤ちゃんの成長スピードには個人差があり、いずれはストローを使えるようになるので、焦らないようにしましょう。
ストローを嫌がったら、コップ飲みの練習をさせたり、スパウトマグを使ってみたりと、別の方法を練習する方が賢明です。
練習する際の注意ポイント
ストローマグを練習する際に、気をつけたい点がいくつかあります。赤ちゃんがけがをしたり、ストローが嫌になってしまったりするケースもあるので、事前に注意点を確認しておきましょう。
練習中は赤ちゃんから目を離さない
ストローマグは、赤ちゃんに危険がないように工夫されているものがほとんどです。しかし、万が一の事故を考え、赤ちゃんがストローマグの練習をしているときは、目を離さないようにしましょう。
うまく使えるようになったと思っても、油断は禁物です。ストローを抜いて目や口を突いてしまったり、口の中を傷つけてしまったりということもあるかもしれません。
思いもよらない使い方をして、危険な目に遭うこともあります。安全に使用するために「大人の目が届く範囲で使わせること」が大切です。
失敗はつきもの!忍耐強く取り組む
赤ちゃんが何かをできるようになるには、練習が必要です。「何事にも失敗はつきもの」だと考え、忍耐強く取り組みましょう。
失敗したときに大人が焦った様子を見せたり、叱ったりすると、ストローマグを使うのが嫌になってしまう恐れもあります。
なかなかうまくいかない状態が続くと、ママの気持ちの余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。つらいと感じたときは、練習を中断します。気持ちが落ち着いてから再開し、親子で楽しく挑戦しましょう。
扱いやすい軽量のマグを使う
赤ちゃんが投げたり、落としたりしたときに危険がないよう、軽量のストローマグを使うこともポイントです。赤ちゃんにとって扱いやすいものなら、手に持ったり、口に運んだりしやすくなります。
同じ赤ちゃん用であっても、商品によって重さは様々です。できるだけ軽いものを用意してあげましょう。
プラスチック素材なら軽量で、振り回したり、ぶつけたりしても危険は少ないといえます。ガラス製は、割れたときに、けがの原因にもなる鋭利な破片が出るので避けましょう。
どんなストローマグがおすすめ?
ストローマグには様々な商品があり、どれも同じに見えてしまうかもしれません。しかし、よく見ると大きな違いがあります。使いやすいストローマグの選び方を紹介します。
選び方のポイント
ストローマグを選ぶときは、持ちやすさや、中身がもれにくい構造になっているのか確認します。両サイドに持ち手があるタイプは、安定感があり持ちやすく、赤ちゃんも扱いやすいでしょう。
パッキンがあるものや、逆さにしたときに中身がもれにくいタイプは、バッグに入れて持ち運ぶ際に便利です。赤ちゃんが振り回してしまったときも、中身がもれる心配がありません。
また、洗いやすさもチェックしたいポイントです。持ち手・ストロー・ふたなど、分解して洗えるようになっているものは、隅々まで清潔にできます。より衛生的に使いたい人は、消毒・除菌ができるタイプかどうかも確認しましょう。
まとめ
赤ちゃんがいつからストローマグの練習を始めるべきか迷ったときは、離乳食と同じタイミングで試してみましょう。
ストローの存在に慣れてもらうところから始め、興味を示してもらえるよう大人が吸い上げているところを見せます。赤ちゃんが嫌がったときは、いったん練習を中断し、しばらくしてから再開します。その間、コップ飲みの練習を先に始めてみてもよいでしょう。
いつからストローを使えるようになるのかは個人差があり、2~3歳ごろになってからストローを使えるようになるケースもあります。赤ちゃんにとって使いやすいストローマグを選んで、楽しみながら練習しましょう。