手づかみ食べはいつから?スタートサイン・練習方法・コツを解説

第210回 みんなが共感!ママのお悩み
赤ちゃんの手づかみ食べは生後8カ月から1歳ごろまでに始まる傾向にあるといわれています。しかし、赤ちゃんによって個人差があるため、月齢よりも赤ちゃんからのサインを確認してから始めるのがおすすめです。手づかみ食べの練習方法や、コツを紹介します。

手づかみ食べはいつから?

赤ちゃんの成長途中に、自分で食べられるようになるための「手づかみ食べ」があります。「見て・つかんで・口に入れる」という一連の動作は、摂食機能を成長させる重要なステップとされています。手づかみ食べはいつから開始すればいいのでしょうか。

離乳期後期から手づかみ食べが始まる傾向

手づかみ食べは、離乳期・離乳食後期にさしかかる8カ月から1歳ごろまでに始まる傾向があるといわれています。いわゆるカミカミ期にもあたるこの時期は、赤ちゃんが自分から食べ物に手を伸ばすようになります。

体の成長とともに運動量も増える時期なので、手づかみ食べやコップを持つ練習を始めるタイミングといえるでしょう。しかし、赤ちゃんによって個人差があるため、いつから手づかみ食べを始めていいのか、悩むママも多くいます。

手づかみ食べの開始時期は、離乳期・離乳食後期を目安に、赤ちゃんのサインを見逃さないようにしましょう。

参考:山内小児科|手づかみ食べ|小児科専門医

参考:手づかみ食べ・・ -よく「手づかみ食べはさせた方がいい」と聞きますが- 不妊 | 教えて!goo

手づかみ食べを始めるサイン

手づかみ食べを開始するタイミングは、月齢を気にしすぎるよりも、赤ちゃん自身の成長と行動に注目して見極めましょう。

1人で座れるようになり、自分で口に食べ物を運べるようになってきたら、手づかみ食べを始めるサインです。モグモグと口を動かし、固形の離乳食を歯ぐきでつぶして食べられるかどうかもポイントです。

なによりも、赤ちゃん自身が食べ物に興味を持つことが大切です。「手づかみ食べを始めてもいい月齢になったから」と無理に始めてしまうと、嫌がってしまい練習が困難になることもあります。

一般的に手づかみ食べの時期といわれる月齢より遅いとしても、心配しすぎる必要はありません。赤ちゃんの成長に合わせて手づかみ食べを始めましょう。

いよいよ手づかみ食べの練習にトライ!

赤ちゃんが手づかみ食べを始めるサインを出したら、練習に入りましょう。手づかみ食べの練習方法や、赤ちゃんの成長段階に合わせた食べ物・注意事項を紹介します。

ママやパパが手づかみ食べをして見せる

赤ちゃんはママやパパの動作を見て、まねをしながら覚えて成長します。手づかみ食べを始めたら、まずはママやパパが手づかみ食べをして、赤ちゃんに見本を見せてあげましょう。

赤ちゃんが嫌がらずに手づかみ食べを練習するには、楽しく声かけするのも大切です。「上手だね」「おいしいね」など、赤ちゃんがごきげんになるような、楽しいトーンで話しかけてあげましょう。

「手づかみ食べは遊びの時間だ」と赤ちゃんが覚えてしまわないように、遊びと食事の切り替えを意識させるのも重要です。食事の際は「いただきます」をはっきりいうことや、エプロンをつけたり、決まった時間で区切ったりするなど、赤ちゃんにもわかりやすいルールを決めておくとよいでしょう。

成長段階に応じて硬さ・大きさを変える

手づかみ食べの際、赤ちゃんに与える食事は、成長段階に合わせて硬さ・大きさを変えます。

まずは、口の中で溶けやすい食べ物から始めましょう。赤ちゃん用せんべいやバナナ・やわらかく煮たさつまいもなど、甘みがあって食べやすいものがいいでしょう。大きさは、ひと口で食べられるサイズの角切りがおすすめです。

赤ちゃんが手づかみ食べに慣れてきたら、歯ぐきでつぶせる程度の硬さで、かむのを楽しめる食事にします。蒸しパン・ハンバーグや、赤ちゃんに合わせたサイズのおにぎりなどがおすすめです。赤ちゃんが握れる大きさに整えましょう。

口の中に詰め込みすぎないよう渡す量に注意

手づかみ食べを練習している時期の赤ちゃんは、自分の口にどれだけの分量が入るのか理解していません。おいしいと夢中になってしまうと、つかんだものを次々と口の中に詰め込んでいきます。

ママやパパが少し目を離している隙に、赤ちゃんが飲み込めない分量の食べ物を、口の中に入れてしまう可能性もあるので注意が必要です。

「赤ちゃんは自分が飲み込めない分量の食べ物を口に入れてしまうもの」と念頭に入れておく必要があります。手づかみ食べの練習をするときは、ママやパパは赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

手づかみ食べを練習するときのコツ

手づかみ食べは、赤ちゃんの摂食機能を促す大切なステップです。ママ・パパ・赤ちゃんも楽しく練習するためのコツを紹介します。

ママやパパの心に余裕があるときに練習する

手づかみ食べの練習をするために、ママやパパは食べ物をやわらかくしたり、大きさを整えたりする必要があります。ママやパパがせっかく作った離乳食を、赤ちゃんは投げたり握りつぶしたりして、ぐちゃぐちゃにしてしまうものです。

意気込んで練習を始めたものの、うまくいかなかったり、少ししか食べてくれなったりすると、ママやパパの心が折れそうになることもあります。準備や掃除の手間が増えると、イライラしてしまうこともあるでしょう。

赤ちゃんに楽しく手づかみ食べを覚えてもらうためにも、練習はママやパパの心に余裕があるときに始めましょう。思い通りにならなくても、手間が増えてもイライラしないタイミングで行うのがおすすめです。

後片付けが最小限になる工夫をしてから挑戦

手づかみ食べの練習をしていると、どうしてもテーブル・床・赤ちゃんの服が汚れるものです。片付けの手間を最小限にするためにも、しっかり準備してから練習に挑みましょう。

赤ちゃんが食べ物を放り投げても汚れないように、床に新聞紙やビニールシートを敷くのがおすすめです。また、食事用スタイやマットを用意しておけば、口に入らなかった食べ物を受け止められます。

汚れたらすぐに拭けるよう、台拭きやおしぼりなどをママやパパの手が届きやすいところに用意しておきます。とにかく「汚される」ということを念頭に入れ、片付けやすい環境にしてから練習を始めましょう。

まとめ

赤ちゃんの手づかみ食べを開始する時期は、一般的に離乳期・離乳食後期にさしかかるころに始まる傾向にあります。しかし、赤ちゃんによって個人差があるため、月齢にこだわりすぎず赤ちゃんからのサインを確認してから始めましょう。

手づかみ食べの練習の際、赤ちゃんは食べ物を投げてしまったり、遊んでしまったりと、すぐにうまくできるとは限りません。ママやパパの心に余裕がないと、焦ったり、イライラしてしまったりすることもあります。

手づかみ食べは、赤ちゃんはもちろんのこと、ママやパパが楽しく練習できることも大切です。心に余裕を持ち、赤ちゃんの成長に合わせて行うようにしましょう。

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