フルーツの王様といわれるキウイには、驚くべき栄養がたっぷり詰まっています。
1日1個のキウイで得られる効能はどのようなものがあるのでしょうか?
またグリーンとゴールドで栄養成分値が変わるのかどうかも気になりますよね。
今回の記事では「キウイの栄養」について、管理栄養士が解説します。
キウイのすごい栄養と効能
キウイの栄養は果物の中でも豊富で、1日1個でさまざまな効能が期待されます。
特にビタミンCの含有量がずば抜けて優秀で、ほかにもさまざまな栄養素を含みます。
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
またこれらの栄養素には、下記のような効能が期待されます。
これらの栄養素と効能について、さらに詳しく見てみましょう。
美肌づくりや免疫機能の維持に「ビタミンC」
キウイのもっとも注目すべき栄養素であるビタミンC。
美肌づくりや、免疫機能の維持に役立つ働きがあります。
いったいどれほど優れた含有量なのか、ほかの果物と比較してみましょう。
グリーンキウイでもみかんの約2倍、バナナの約4.5倍、りんごの約18倍と優れているのに、ゴールドキウイはグリーンキウイのさらに2倍の含有量と、ずば抜けて豊富であることがわかります。
1日に必要なビタミンCを摂るには、グリーンキウイなら1.4個分、ゴールドキウイなら0.7個分で十分なほど、豊富に含まれています。
むくみの解消や高血圧の予防に役立つ「カリウム」
キウイにはカリウムが含まれ、むくみの解消や高血圧の予防に役立ちます。
カリウムは余分なナトリウムとともに水分を排出する、いわゆる利尿作用があります。
これにより、むくみを解消したり、血圧を下げてくれたりするのです。
キウイはりんごやみかんの2倍以上のカリウムを含むため、効率的に補給できるでしょう。
腸内環境を整える「食物繊維」
キウイには、タンパク質分解酵素であるアクチニジンが含まれています。
ゴールデンキウイにも含まれますが、グリーンキウイに特に多く含まれることが知られています。
キウイを下ごしらえに使うとお肉がやわらかくなることが知られていますが、最近ではヒトの胃の中でもタンパク質の消化をスムーズにする効果が期待できるのではないかと、研究が進んでいます。
胃もたれを起こしたくないときに、お肉と一緒にキウイを食べるのもよいかもしれませんね。
抗酸化作用のある「ポリフェノール」
キウイはポリフェノールを豊富に含むことが知られています。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素の働きを抑えたり、取り除いたりしてくれます。
ビタミンCとダブルの効果で、美肌づくりにさらに役立ってくれるでしょう。
※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」,厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
栄養豊富なキウイはグリーンとゴールドどちらがおすすめ?
グリーンキウイとゴールドキウイ、どちらを取り入れたらよいか悩むときは、目的によって使い分けてみましょう。
・グリーンキウイ:食物繊維やアクチニジンを多く摂りたいとき
・ゴールドキウイ:ビタミンCをたっぷり摂りたいときたとえば下記の使い分け方があります。
また、グリーンキウイは1年中手に入りやすいのですが、ゴールドキウイが出回るのは4~12月ごろで、冬の間はあまり出回っていません。
どちらのキウイも栄養豊富であることには変わりないため、季節や好みで使い分けるのもよいでしょう。
キウイの効果を期待するなら、とにかく毎日のように取り入れることが大切です。
続けやすい種類を選んでみてくださいね。
配信: トクバイニュース