【プロが教える】ヒメシャラを使ったおしゃれなお庭を実現する方法!単幹でも株立ちでもシンボルツリーとして魅せる

【プロが教える】ヒメシャラを使ったおしゃれなお庭を実現する方法!単幹でも株立ちでもシンボルツリーとして魅せる

※本記事の家具・コーディネートなどの画像を確認したい場合は、Hello Interiorホームページにてご確認ください。

株立ちの整った樹形で、庭木として手ごろな大きさのシンボルツリーがご希望の方。季節ごとに移り変わる魅力のある樹木をお探しの方。ヒメシャラはいかがでしょう。春の新緑、初夏の花、夏の緑陰、秋の紅葉、冬の幹肌と見どころの多いヒメシャラは、庭木の定番です。

ヒメシャラは和風の庭、雑木風の庭にぴったりですが、洋風の庭にもよく似合います。ヒメシャラの特徴を理解して上手にお庭に取り入れてみませんか!今回はヒメシャラでおしゃれなガーデンを実現する方法について解説します。今後のお庭づくりの参考になる素敵な実例もたくさんご覧くださいね。

ヒメシャラを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法

ヒメシャラの特徴とガーデニングのポイント

ヒメシャラは日本の山林に自生している落葉広葉樹です。枝の広がりが少なくやや細長い樹形に育ちます。自然樹形がととのっているため、庭木として人気があります。単幹もありますが、自然な雰囲気を持つ株立ち樹形が多く流通しています。和風、和モダン住宅のシンボルツリーとしてもよく使われます。

6~7月ごろに一重のツバキを思わせる白い花を次々と咲かせ目を引きます。夏は爽やかな緑を楽しめ、秋には赤やオレンジ色に紅葉します。花の後にできる実は先端がとがって割れた面白い形です。ヒメシャラの幹肌は赤茶色・まだら模様のある滑らかな表面で、冬の庭を明るく見せてくれます。

ヒメシャラは主庭や玄関まわりなどお庭の目立つ場所に植えて季節感を演出したり、株立ちや単幹など樹形によって植栽プランを工夫すると、よりおしゃれなお庭にすることができます。

単幹でも株立ちでも!ヒメシャラでおしゃれなガーデンを実現する方法

ヒメシャラ×単幹の場合

左右対称に整った樹形の単幹のヒメシャラは、洋風のイメージによく似合います。花壇の中に植栽して、一本幹の足元に色とりどりの花を育てても素敵です。写真のように、広い芝生の庭の一角にシンボルツリーとして目立たせたい場合も単幹を。また列植してリズムを出したい場合にも単幹が使えます。

ヒメシャラ×株立ちの場合

株立ちのヒメシャラは一本植栽しただけでもボリューム感がでるため人気があります。スペースの限られた玄関前や中庭などでも、ヒメシャラの株立ちのみで自然豊かなイメージを表現することが可能です。

複数の幹を引き立たせて見せるには低めのグラウンドカバープランツを合わせて足元はすっきりさせたり、壁面やフェンス、常緑樹などを背景に配置したりするのが効果的です。

ヒメシャラと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル

ヒメシャラと相性が良い下草

日当たり~半日陰に植栽することの多いヒメシャラの足元には、半日陰を好む植物が合います。

株立ちを引き立たせたい場合は芝、ツルニチニチソウ、タマリュウ、フッキソウなど背の低いグラウンドカバープランツを。逆に足元にふわっと広がるボリューム感を出したいなら、ホスタやヘメロカリス、ヤブランやフウチソウを。アセビ、マホニア類、サツキツツジなど常緑低木を合わせて冬に緑を補うのも良いですね。

ヒメシャラと相性が良いマテリアル

ヒメシャラの特徴の一つである幹肌の美しさや株立ち樹形を生かすために、背景をシンプルにしましょう。例えばウォールやウッドフェンスを背景にすると、樹形や幹、紅葉などが一層引き立って見えます。和風なら竹垣を背景にすると良いですね。

後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。

ヒメシャラは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう

ヒメシャラは日本の気候で育てやすく、初心者向けの樹木です。元気に育てるには、ヒメシャラが好む環境で育てる必要があります。ヒメシャラは適度な日当たりは必要ですが、強い日照・乾燥や強風を好まないため乾燥が激しい場所や西日が当たる場所を避けましょう。土壌はやや湿り気があるのが理想です。土壌の深さは最低でも60センチは欲しいところです。

剪定時期は落葉後の12月、または早春の3月ごろです。ヒメシャラは強剪定を避け、自然樹形を生かして枝を透かすように剪定しましょう。

ヒメシャラの成長速度と高さをおさえるコツ

ヒメシャラの成長速度は、年間で10~20センチ程度。落葉樹の中では遅めです。単幹と株立ちでは、株立ちのほうが成長がさらに控えめになります。高さをだしたくない場合は、株立ち樹形を選びましょう。

プロがおすすめする定番ヒメシャラの品種、近縁種2選

冬の色鮮やかな幹肌を楽しみたいなら、ヒメシャラ

初夏の花、整った樹形、秋の紅葉、冬の幹肌と季節を通じて人気があるのがこのヒメシャラです。花期は7月ごろ。同じく人気のあるシャラに比べると、花や葉は小ぶりで幹の色はより鮮やかな赤茶色です。冬の幹の色が印象的なため、欧米ではオレンジバーク・ステワルティアと呼ばれます。

大きな花や葉を楽しみたいならシャラ

欧米でジャパニーズ・ステワルティアとして人気があるのがシャラ(ナツツバキ)です。花期は6月ごろ。ヒメシャラに比べて花や葉が大きめで目立ちます。幹肌は樹皮がところどころうすくはがれて灰褐色のまだら模様になります。ヒメシャラよりもやや大ぶりの花、まだらの幹模様がお好みならシャラをチョイス。

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