管理栄養士が実践「あんこの作り方」鍋・炊飯器でおいしく簡単に作る方法を解説!

管理栄養士が実践「あんこの作り方」鍋・炊飯器でおいしく簡単に作る方法を解説!

【炊飯器】簡単なあんこの作り方

炊飯器を使ってあんこを作ると、火加減をみる必要がなくほったらかしで完成します。

今回は、渋きりをせずに簡単に作れる方法を紹介します。
渋みやえぐみがやや残りますが、小豆本来の味を楽しめるからとあえて渋きりをしない場合もあります。

渋きりをしたい場合は、炊飯器で炊く前に、鍋で渋きり(鍋での作り方1~2を参照)をしてください。

<材料(作りやすい分量)>
小豆…250g
砂糖…100~200g(お好みで)
塩…少々

<作り方>
1.サッと水洗いした小豆を炊飯釜に入れ、3合の目盛りまで水を入れ「普通モード」で炊飯する。

2.小豆がやわらかくなっているか確かめ、硬いようであれば3合の目盛りまで水を足し「早炊き」モードで再度炊飯する。

1回目炊飯後。我が家の炊飯器では一度でやわらかくならないため、追加炊飯をしています

2回目炊飯後。やわらかくなりました

砂糖を加えたあとは小豆がやわらかくならないため「やわらかすぎるかな?」という程度まで加熱しましょう。

3.砂糖、塩を入れてよく混ぜ、3合の目盛りまで水を足し「普通モード」で炊飯する。

砂糖と塩を加えると小豆から水分が出ます。

3合の目盛りより水分が多くなるよう、水加減を調整してください。

3.炊き上がったらつぶしながら混ぜる。

少しゆるい場合でも、混ぜているうちに水分が飛び、冷めるとしっかり硬くなります。
それでもやわらかい場合は、保温モードでフタを開けておき、水分を飛ばしましょう。

硬い場合はお湯を入れて調節してください。

<炊飯器で作る場合の注意点>
炊飯器によっては調理できないものがあるため、必ず説明書を確認したうえであんこを作るようにしましょう。

鍋と炊飯器のあんこの味の違いは?

炊飯器で作ったあんこは、おいしいのかどうか心配に思う方もいるかもしれません。
ですが、炊飯器でも十分においしいあんこができるため、心配しないでくださいね。

今回2種類のあんこを同時に作ったため、実際に食べ比べてみたところ、大きな味の違いは感じませんでした。
炊飯器で作った方は「渋きり」をしておらず、確かに少しだけ渋みは感じますが、言われなければ気付かない程度の差だと思いました。
スイッチを押すだけで簡単に作れ、焦がす心配もなく作れるのが魅力です。

気軽にあんこを作ってみたい方は、炊飯器で試してみるのもよいでしょう。

あんこの作り方で「失敗する」原因は?

あんこを手作りしたものの、小豆が硬くて食べられなかった……という失敗をした方もいるのではないでしょうか。

作り方の途中でも説明していますが、失敗する原因と対策をもう一度確認しておきましょう。

煮るときに湯面から小豆が出ている

小豆が湯面から出てしまうと、火の通り加減にムラが出てしまい、硬い部分が出来てしまいます。

様子を見ながら、水をときどき追加しましょう。

砂糖を加えるタイミングが早い

小豆がやわらかくなる前に砂糖を加えると、それ以上小豆がやわらかくなりません。

茹で汁の糖分濃度が高くなると、浸透圧の関係で、小豆の水分が外に出て豆が硬くしまります。

本来なら、小豆の煮崩れを予防する働きなのですが、小豆が十分にやわらかくなっていない状態で砂糖を入れると、硬い小豆になってしまうのです。

やわらかすぎかも?と思うくらい、しっかりやわらかくなるまで煮ましょう。

小豆の状態によっては1時間以上、煮るのに時間がかかる場合があります。

硬いあんこは救済できる?

残念ながら、砂糖を入れてしまうと、どんなに時間をかけてもやわらかくなりません。

硬いあんこはミキサーにかけてペーストにすると、こしあんのようになりおいしく食べられます。

または煮汁から小豆だけを取り出し、水で再び炊き直すとやわらかくなる場合があります。

やわらかくなったらお湯を捨てて煮汁と一緒に再度煮て、好みの固さになるまで煮詰めてみてください。