バイパーというカナダ発の最新トレーニング・ツールが今、ブームの兆しをみせていることは、「バイパーの歴史と魅力」の項でお伝えしました。
今回は、まずこの『ViPR(=Vitality・Performance・Reconditioning)』を使ったトレーニングをする前に、皆さんの体幹をきちんと矯正することからはじめましょう。2011年のミス・インターナショナル日本代表で、バイパー・インストラクターの資格を持つ村山和実さんは、体幹の大切さについて、こう語ります。
「バイパーは、足をしっかりと踏んで、地面の力を借りながら身体を持ち上げたりするトレーニングなので、身体のコア(中心)となる部分である“体幹”を鍛えることが重要なポイントになります。
体幹を鍛えるには、まず下っ腹に意識を向けて力を入れること。そして、しっかりとお腹を固めて背筋を伸ばし、さらにはその流れで体幹の先にある四肢への意識も高めます。
とりあえずは基礎トレーニングとして、自宅でも簡単にできる以下の2つを、今すぐにでも試してみてください。
これらは『アイソメトリックトレーニング』の一種で、呼吸を止めずに、たとえば“両手を胸の前で合わせたポーズで動きを止める”のと同種類のトレーニング。正しくないポーズで腹筋運動やスクワットを100回やるより、ずっと効果的だと言われています。とくに体幹を鍛える場合は、アイソメで“自分のポーズがどういう状態なのか”を自覚したほうがベターなんです」
(1)ニーハグ・バランス立ち
脚の形がキレイになることから、別名が「美脚立ち」。膝を抱えてまっすぐ立つことで、姿勢のキープ力、体幹を鍛えます。コレ、簡単なようで案外むずかしいです(笑)。(できれば大きい)鏡の前でやりながら、自分のポーズをこまめにチェックしましょう。
足をかかととつま先がまっすぐになるように立つ。(※まっすぐだと自分で思っていてもまっすぐじゃないケースが多いので写真を参照)
片足に重心をかける。次にすべての重心を軸足に置いたまま、膝を引き上げて、足を抱え、太ももをお腹にくっつける。
なるべく肩胛骨を引いて胸を張る。胸を張るとのけぞったりしがちだが、しっかりと固める。肩を耳から遠ざけるイメージで。つま先が落ちないように、なるべく引き上げる。のけぞったり、前かがみになるのは×
(2)ピラーブリッヂ
頭の先からかかとまでを一直線に伸ばすことを意識するので、やはり体幹を鍛えるには最適。呼吸を止めず(どうしでも、「フン!」と気張って、呼吸を止めがちになってしまうので)、常に「吸って吐いて~」を繰り返し、板のようにポーズをまっすぐ保つことを心がけましょう。
肩の下に肘を置き、手のひらを上にする。肩が前に行きすぎると首に負担がかかり、肩こりの原因にもなるので、肘を肩から真っ直ぐの位置に置く。(1)と同様、肩胛骨をキュッと引くイメージ。つま先も開いたり閉じたりせず、まっすぐにして指を全部地面につける。
おへそを天井に突き上げるようなイメージで、お腹を上げる。
お尻を突き上げないように。お腹を使わずお尻だけで上げるのも×。
次回は、いよいよ「バイパーを使った初級トレーニング編」です。
■協力一覧
実地指導インストラクター:ViPRジャパン ナショナルトレーナー・千葉啓史さん/体験モデル:日向琴子さん
スタジオ: ISEA BODY STYLE- Hot Core Studio(イセアボディスタイル-ホットコアスタジオ)(麻布十番)
店舗情報
電話番号: 03-3454-5990
http://iseabodystyle.com/
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