カナダ発の最新トレーニング・ツールであるバイパーには、ある大きな特徴が一つあります。2011年のミス・インターナショナル日本代表で、バイパー・インストラクターの資格を持つ村山和実さんに、その詳細を教えていただきました。
「カナダの農業に倣ったと言われるバイパーは、当然の事ながら、農作業を応用した動きを多く取り入れています。なぜなら、一連の農作業は一箇所の身体の部位だけに力を入れてやっても、絶対に長くはできません。だから、これらの作業に日々携わる人たちは、自然と全身の筋肉やバネを最大限かつバランス良く使う機能的な動きが身についているんです」
今回は、そのバイパーの「基本中の基本」である3つの初級トレーニング法を村山さんに、正しいお手本写真付きで紹介してもらいましょう。たしかに、どこか農作業を彷彿させるポーズ……ですよね?
(1) シャベリング
シャベルで土を掘る動作を応用したトレーニング法。片脚に重心を置いて胸椎を回旋させます。しっかりと前足に重心を置き、エネルギーをお尻にしっかり溜め、そこから踏み込んでお腹を捻ってしっかりと上に上げましょう。お尻を支点に身体を捻る運動なので、ウエストの引き締めやヒッピアップに最適。バストの形を整える効果もあります。4~6㎏くらいの小さなお子さまがいるママさんは、このフォームで「高い高い」をすれば、同様の効果が得られるかも(笑)?
[持ち方]一つ取っ手のほうをすくうように持って、もう一方は4本の指で支えながら親指で上から押さえる。
(A)右足に重心をすべてかけてつま先・膝・お尻の向きを全部あわせて腰を落とす。シャベルを地面に刺しているようなイメージ。
(B)しっかり踏み込んで、お腹と一緒に胸椎も捻るように持って行く。前足のつま先をクイッとまわして、エネルギーを左側に持っていく。
(C)重心を左側に移して足を伸ばす。すくった土をヒュイッと放り捨てるイメージ。一度のトレーニングで、左右各5回もやればヘトヘトに?
(2) ランジ&ラテラルドラック
肥料などの入った袋を横に動かす動作を応用したトレーニング法。体幹を固めて股関節の横方向のシフト機能を高めます。股関節が正しい方向に向くので、結果として内股矯正ほかの美脚効果へと繋がり、お尻にもキレイな丸みが出ます。
バイパーを一つ取っ手を上に向けた状態で横向きに置き、肩幅よりも大きめに足を開く。
右足の位置は一つ取っ手のあたりで、足の裏が一つはいるくらい後方で。
(A)右足に重心をすべて入れてかがむ。お尻を引いて、肩を下ろすのではなく股関節をしっかり折って、重心を下げる。そして、左手で一つ取っ手を持つ。これがかまえのポーズ。
(B)右足で地面をグッと押して、蹴りながら逆側に重心を移していく。
(C)写真の位置までバイパーを持って行く。重心は完全に左足へ。一度のトレーニングで左右10回くらいが目途。地味だが、やはりかなりキツイ。腰が浮いたり、腕の力だけで引っ張ったりするのは×。
(3) スクワットスレッドレッグス
鍬を振り下ろして畑を耕す動作を応用したトレーニング法。股関節の縦方向のシフト機能を高めます。お尻の引き締めプラス、腕の引き締め効果も。あと、肩胛骨が鍛えられ、“天使の翼”が美しく浮き出るようにもなります。
(A)両手でバイパーを持って、腰幅と肩幅の中間くらいに足を開く。
(B)顔のあたりまでバイパーを持ち上げたら、目線の前に左手が来るようにかまえて、右手を頭の上に。
(C)股関節を折って、左腕を伸ばしながらお尻をうしろに引く。しっかりお尻をうしろで踏ん張っている感覚がポイント。
(D)お尻の力を使って腰を起こす。その後に手が自然に付いてくるイメージで。お尻と自分の足と足の間にバイパーをゆっくり振り下ろす。
(E)(F)また持ち上げる。そのときは地面をしっかりと踏んで、お尻を引くだけではなくお腹もきっちりと締める。腕は「支えている棒」くらいに考える。回数の目安は左右計10回。正しいフォームでしないと、すぐバイパーが地面についてしまたりするので要注意。
次回は、バイパーに興味をもったママさんが、バイパーを実際に教わることができるスポットの情報などを、お伝えしましょう。
■協力一覧
実地指導インストラクター:ViPRジャパン ナショナルトレーナー・千葉啓史さん/体験モデル:日向琴子さん
スタジオ: ISEA BODY STYLE- Hot Core Studio(イセアボディスタイル-ホットコアスタジオ)(麻布十番)
店舗情報
電話番号: 03-3454-5990
http://iseabodystyle.com/
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