暑いのに冷えている体?! 白湯に期待される効果とは
うだるように暑い夏。特にここ数年は夜でも30度を下回らない超熱帯夜と呼ばれる日もあり、自宅でも職場でもエアコンがフル稼働というのも珍しくないはず。もちろん熱中症の予防からエアコンは欠かせないものですが、問題は冷やしすぎてしまうこと。
特に女性は男性に比べて首・手首・足首の三首が細く、さらに筋肉量や内臓脂肪も男性より少ない傾向にあるため、三首から血管を通して入り込んだ冷気が内臓を冷やしやすくなります。内臓の冷えそのものは自覚症状が乏しいものの、血流の低下から免疫力や基礎代謝、消化機能の低下にもつながる可能性があり、頭痛や不眠、便秘の一因となったり、風邪をひきやすくなったり、疲れやすくなったり、肌が荒れやすくなったりと、様々なトラブルを引き起こすと言われています。しかも冷えているのが体の内側になるので、エアコンから体を守るために羽織りものなどで対処していても、なかなか冷えが改善されにくいのです。
そこで取り入れていただきたいのが白湯。起源は古く、インドのアーユルヴェーダ発祥とされ、自然を構成する五元素のうち水・火・風のエネルギーを持つ魔法の飲み物とも呼ばれています。
白湯を摂ることで内臓が温められると血流がよくなり、冷えが緩和されるのはもちろんのこと、基礎代謝がアップするダイエット効果、頭痛や肩こりが緩和される、睡眠の質が上がる、便通改善などの効果が期待できます。
白湯の作り方と摂り方のポイント
さて、そんな嬉しい効果満載の白湯の作り方ですが、用意するものはシンプルに水とやかん。水は水道水でかまいません。
汲みたての水を火にかけ、やかんの蓋は外した状態で10分ほど沸騰させます。換気扇を回しながら作るとより風のエネルギーを取り込めるという説もあるようです。
そして、50~70℃に冷ましたものを少しずつ飲みましょう。白湯を冷ますときに水を加えたりはせず、自然に冷めるのを待ちます。サーモマグに入れておいて持ち運びするのもいいでしょう。夜寝る前に白湯を作っておき、サーモマグに入れておけば朝には飲みごろになっているのでおすすめです。
白湯の良い点は何といっても手軽なところ。サイトによっては電子レンジや電気ケトルで沸かす方法もあるようですが、その効果を最大限に生かしたいときはぜひやかんで沸かすやり方をお試しください。丁寧に作った白湯は、ほんのり甘みが感じられるという人もいるんですよ。
また、白湯を摂るのに最も適しているのは朝起きたとき。コップ1杯の白湯を10分ほどかけてゆっくりと飲みます。
朝昼晩の食事前に飲むのもいいですね。一度に沢山飲んでしまうと胃腸に負担がかかり、逆効果の場合もあるので適量を守ることが大事です。摂取量は1日で800ml程度、寝る前はむくみの原因になりやすいため控えめに。
シンプルな白湯に慣れるまでは生姜のすりおろしやレモン汁を加えても。冷えの自覚が無くても夏の体調不良に思い当たる節がある方は、夏の白湯をぜひお試しください。