思春期ニキビを悪化させる3つの〇〇

第1回 親も知るべき「思春期ニキビ」の対策法
思春期ニキビが出来た子どもに無神経なことを言って傷付けてしまう親は意外に多く、特に自分がニキビで悩んだ経験がない場合、アドバイスもしにくい。思春期ニキビだからといって、放っておくとニキビ跡が一生残ってしまうことも…。そこで、「思春期ニキビはなぜ出来るのか」「どうしたら治るのか」を「青山ヒフ科クリニック」院長・亀山孝一郎氏に聞いた。

●そもそも思春期ニキビの原因とは?

「思春期ニキビは女の子だったら生理が始まるくらいからポツポツと出来始め、18~20歳ぐらいまで続きます。原因は、この時期、男女ともに男性ホルモンが急激に上昇して皮脂腺の働きが活発になり、過剰に反応するからです。ただニキビというのは他にも原因が多々あります。ストレス、夜更かし、甘くて脂っこいお菓子…これらはニキビを悪化させてしまう可能性があります」(亀山氏 以下同)

だが、上記以外にもニキビを悪化させてしまう3つのNG行為がある。

□ニキビを悪化させるNG行為
その1●日焼けをして紫外線を浴びる
その2●過剰なスクラブ洗顔
その3●角栓パック(鼻)のやり過ぎ

無防備に日焼けをしてしまうと、紫外線で発生した活性酸素により、アクネ菌が増えてニキビの原因になりやすいという。夏前からニキビがひどくなる人は、日焼けが関係している可能性も…。それでは、スクラブ洗顔はなぜよくないのだろうか?

「ニキビというとオイリーという印象がありますが、実は乾燥をカバーするために皮脂が出ている場合もあります。保湿をしなくてはいけないところに、スクラブ洗顔をやり過ぎてしまうと、さらに悪くなるケースも多々あります。それから毛穴パックも角質層に傷を付けてしまいます」

思春期ニキビを悪化させる3つの○○

  

さらにニキビの原因となるのは、大人ニキビと同じようにストレスだという。

「10代の頃に多い原因となるのは受験のストレスですね。夜遅くまで勉強して寝不足が続いて、ニキビが出来てしまう人が多いです」

親はなるべくニキビが出来ないような、栄養バランスがとれた食事を作り、わが子が将来ニキビ跡に悩まされないよう、注意してあげたいものだ。

(取材・文/谷亜ヒロコ)

お話をうかがった人

亀山孝一郎
亀山孝一郎
青山ヒフ科クリニック 医学博士 院長 
数多くのニキビ患者を診察。「ニキビにはビタミンCが有効である」という事実を世界で初めて突き止め、オリジナルの高濃度ビタミンCを利用した治療を行っている。「10代の患者さんの場合、親と一緒に来てもらい納得した上で治療を」と呼びかけ、亀山院長自ら一人一人にあった最適な診療をしている。
数多くのニキビ患者を診察。「ニキビにはビタミンCが有効である」という事実を世界で初めて突き止め、オリジナルの高濃度ビタミンCを利用した治療を行っている。「10代の患者さんの場合、親と一緒に来てもらい納得した上で治療を」と呼びかけ、亀山院長自ら一人一人にあった最適な診療をしている。