ひじきの栄養と期待される効能「鉄分豊富って本当?」効率的に摂るコツや注意点を管理栄養士が解説

ひじきの栄養と期待される効能「鉄分豊富って本当?」効率的に摂るコツや注意点を管理栄養士が解説

栄養豊富なひじきを取り入れる際の注意点

ひじきは栄養豊富ではありますが、取り入れる際に気を付けてほしい注意点があります。

水戻しをしてから調理する

ひじきは必ず水戻しをしてから調理しましょう。

水戻しすることで、ひじきに含まれる無機ヒ素という物質を減らすことができます。

ヒ素は農薬や殺鼠剤にも使われており、毒性があることが知られている物質です。

無機ヒ素は海藻類の中でもひじきに多く含まれることがわかっています。

水戻しをして調理すれば半分ほどに減るため、過剰摂取の心配を減らすことができます。

乾燥ひじきをそのまま煮汁に入れたり、炊き込みご飯に使ったりするのは避け、必ず水戻ししてから使うようにしましょう。

食べすぎないようにする

無機ヒ素や食物繊維の摂りすぎとならないよう、食べすぎに注意しましょう。

無機ヒ素の過剰摂取を避けるためには、1食5g(水戻しして50g)を週に2回までがよいとされています。

また食物繊維が豊富であるため、食べすぎにより消化不良を起こし、お腹の調子を壊すことも考えられます。

ひじきが体によいからといって、続けてたくさん食べるのは控えましょう。

※参照:農林水産省「消費者の部屋」

ひじきの栄養を効率的に摂るコツ

ひじきを取り入れる際は、コツを知っておくことで、より効率的に栄養を摂れますよ。

油と一緒に調理する

ひじきに含まれるβ-カロテンは、油と一緒にとることで吸収率が高まります。

β-カロテンを効率的に摂るなら、煮物や炒め物にする際はサラダ油やごま油を使う、サラダにするときは油の入ったドレッシングを使うなどの工夫をしてみましょう。

きのこと組み合わせる

ビタミンDを含むきのこ類と組み合わせることで、ひじきに含まれるカルシウムの吸収を助けてくれます。

ビタミンDは、特にきくらげ、まいたけ、エリンギに多く含まれます。

煮物や炒め物などに一緒に使うようにするとよいでしょう。

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