赤ちゃん向け日焼け止めのおすすめ11選!選び方・使い方を解説

第72回 どれがいいの?子育てグッズ
赤ちゃん向けの日焼け止めは、肌に負担をかけないようこだわって作られたものが多くあります。それぞれ特徴が異なるので、使うシーンや用途・目的に合ったものを選びましょう。赤ちゃんの肌への日焼け止めの必要性や、選び方・おすすめの商品を紹介します。

赤ちゃんに日焼け止めは必要なの?

日焼け止めは「赤ちゃんの肌によくないのでは…」と不安を感じている人もいるかもしれません。赤ちゃんの肌に、日焼け止めは必要なのでしょうか?

赤ちゃんの肌に対する日焼け止めの必要性や、使うタイミングを紹介します。

肌がデリケートなので使用がおすすめ

紫外線量の多い季節・時間帯での外出では、赤ちゃんにも日焼け止めが推奨されています。

赤ちゃんの皮膚は薄く、生後4カ月ごろでも角層の厚みは大人の3分の1程度といわれています。大人よりも肌がデリケートなので、日焼け止めを使用して保護する必要があるのです。

赤ちゃんが紫外線を浴びすぎると、将来「皮膚の老化を早める」「目の病気や皮膚ガンを発症しやすくなる」などのリスクが上昇しやすくなります。大人と同じように、赤ちゃんも紫外線対策を行いましょう。

参考:日焼けから肌を守りましょう|一般社団法人千葉市医師会

参考:こどもの紫外線対策について|日本小児皮膚科学会

参考:子どもの皮膚の特徴|まさき皮フ科クリニック

使用する時期の目安

赤ちゃんの日焼け止めについて「生後○カ月から」という決まりはありません。新生児から使えるものもあるので、月齢に適した日焼け止めを使用しましょう。

一般的に、1カ月健診を過ぎた2~3カ月ごろから、赤ちゃんとの外出が増える傾向にあります。紫外線が強い季節・時間帯の外出が増えてきたら、赤ちゃんにも日焼け止めを使用しましょう。

ただし、「紫外線量の多い時間帯を避ける」「タオルや帽子・長袖で日焼け対策をする」など物理的な対策をしていれば、日焼け止めは必ずしも必要ではありません。外出するときの天候・紫外線量・時間などを考慮して、日焼け止めの使用を考えましょう。

参考:紫外線環境保健マニュアル2020|環境省

赤ちゃん向け日焼け止めの選び方

赤ちゃんの日焼け止めは「デリケートな肌に塗ること」を前提に選びます。赤ちゃん向けの日焼け止めを選ぶ際に、チェックしたいポイントを紹介します。

肌への負担が少ないものを選ぶ

赤ちゃんや敏感な肌の人は、日焼け止めに配合されている成分に肌が反応することもあります。

例えば、アルコール・着色料・香料などは、デリケートな肌の場合、刺激を感じるかもしれません。赤ちゃんに塗るものなので、これらの成分が入っていない日焼け止めが望ましいでしょう。

とはいえ、どのような成分が刺激となるかは、赤ちゃんによっても異なります。日焼け止めを塗布する際は、少量から試し、肌に異常がないかをしっかりチェックしましょう。

落としやすさで選ぶ

赤ちゃん向けの日焼け止めは、シャワーや石けんで落とせる手軽さもポイントです。

専用のクレンジングが必要だったり、ゴシゴシこすって落とさなければならなかったりする日焼け止めは、赤ちゃんの肌に大きな負担を与えてしまいます。紫外線量が多い時期には、頻繁に塗布することも考慮し、オフのしやすさにも注意しなければなりません。

万が一、日焼け止めが落としきれずに肌に残ってしまうと、肌荒れや炎症などを引き起こす原因にもなり得ます。肌トラブルを招かないよう、手軽に落とせる日焼け止めを選ぶようにしましょう。

使うシーンに合わせて選ぶ

一般的に、普段用ならほどほどの日焼け止め効果があるもの、長時間の外出・レジャーならしっかりと日焼け止め効果があるものと使い分けることを推奨されています。

日焼け止め効果がどの程度あるのかを判断するポイントは「SPFの数値」と「PA+表記」です。SPFは、紫外線の1種であるUVBに対する防御力を、PAはUVAへの防御力を示しており、SPFの数値が高く、PAの+が多いほど、日焼け止め効果が高いとされています。

短時間の外出なら、SPF10~20で、PA+またはPA++を選択するとよいとされています。一方、強い紫外線を長時間浴びると想定されるときは、SPF30以上で、PA+++以上の日焼け止めが推奨されています。

参考:サンスクリーン(日焼け止め)|日本小児皮膚科学会

参考:~子どもの日焼け対策~|グレイス病院 小児科

参考:紫外線環境保健マニュアル2020|環境省

肌への負担が少ない赤ちゃん向け日焼け止め

日常的に使うなら、肌に負担が少ない日焼け止めがよいでしょう。赤ちゃんのデリケートな肌にも使いやすい、おすすめの日焼け止めを紹介します。

エルバビーバ「ベビーサンスクリーン」

ライフスタイルブランド・エルバビーバの、酸化亜鉛を配合した日焼け止めです。

肌を紫外線から保護する「酸化亜鉛」のほか、「ローマカミツレ花油」「ラベンダー油」などの保湿成分も配合されています。

クリームタイプの日焼け止めで、白浮きしにくく、さらっと快適な使い心地です。SPF30で、気軽な外出からアウトドアレジャーまで幅広いシーンで役立ちます。

石けんで落とせる日焼け止めですが、推奨月齢は生後6カ月以上です。生後6カ月未満の赤ちゃんに使うときは、事前にかかりつけ医に相談しましょう。

・商品名:エルバビーバ「ベビーサンスクリーン」

・楽天:商品はこちら

アトピタ「保湿UVクリーム29」

アトピタは、赤ちゃんのデリケートな肌に着目して作られたシリーズです。乾燥しがちな赤ちゃんの肌を考慮し、日焼け止めにも保湿成分が配合されています。

保湿成分のヨモギ葉エキスや、うるおい補給成分のラノリン脂肪酸コレステリル(保湿剤)などを採用しています。赤ちゃんの肌に負担をかけがちな、香料・着色料・アルコールは使われていません。

SPF29・PA+++で紫外線を防御し、日常使いしやすい日焼け止めです。ウォーターベース処方でさらっとしていて、スムーズに塗り広げられます。石けんで落とせるので、赤ちゃんの肌をゴシゴシする必要がないのもうれしいポイントです。

・商品名:アトピタ「保湿UVクリーム29」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

まも肌「ベビーUVエアリークリーム」

ママの声から生まれたスキンケアシリーズ「まも肌」の日焼け止めクリームです。着色料・香料(精油含む)・アルコール・食物アレルギー成分は不使用です。SPF25・PA++で、しっかり紫外線対策をしてくれます。

クリームタイプではありますが、テクスチャーは軽くベタベタしにくい使い心地です。いつもの石けんやボディソープで落とせて、赤ちゃんの肌負担も軽減してくれます。

アレルギーテストやスティンギングテストなどを行い、安全面の配慮もしています※。デリケートな赤ちゃんの肌にも、使いやすい日焼け止めといえるでしょう。

※すべての人に皮膚刺激が起こらないということではありません

・商品名:まも肌「ベビーUVエアリークリーム」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

ヴェレダ「エーデルワイスUVプロテクト」

スイスのオーガニックブランド・ヴェレダの日焼け止めです。NATRUE(ネイトゥルー)のオーガニック認証を取得しており、紫外線吸収剤・合成香料などは不使用です。

酸化チタンをステアリン酸とアルミナでコーティングするなどの配慮もあります。デリケートな赤ちゃんの肌にも使いやすいといえるでしょう。

エーデルワイスエキス・カミツレ花エキス・サンシキスミレエキスといった植物由来の保湿成分も配合されています。ホホバ種子油も配合されており、スムーズに肌に塗り広げられます。

SPF38・ PA++で、月齢1カ月程度の赤ちゃん※から大人まで、幅広く使える日焼け止めです。落とすときは、石けんやボディソープなどを使いましょう。

※使用テスト済みです。すべての人に皮膚刺激が起こらないというわけではありません

・商品名:ヴェレダ「エーデルワイスUVプロテクト」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

パックスベビー「うるおいUVクリーム」

赤ちゃんの肌のことを考えて作られた「パックスベビー」シリーズの日焼け止めです。

紫外線吸収剤や、着色料・香料・アルコール(エタノール)などは不使用です。保湿成分として、マカダミアナッツ油やカミツレ花エキスが配合されています。

SPF17・ PA+で、気軽な外出時にもおすすめです。シンプルな作りで肌に負担をかけにくく、石けんで落とせるのもうれしいポイントでしょう。アレルギーテスト・パッチテスト済み製品です※。

※すべての方に肌荒れや刺激・アレルギーが起きないということではありません

・商品名:パックスベビー「うるおいUVクリーム」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

レジャーで使いたい赤ちゃん向け日焼け止め

アウトドアレジャーや長時間の外出で使うなら、紫外線防御力の高さや、汗をかいたときの落ちにくさもポイントです。強い日射しの下でも使いやすい、おすすめの日焼け止めを紹介します。

ベビーマドンナ「サンミルク」

なめらかなクリームタイプで塗布しやすく、白浮きしにくい、SPF30・PA+++の日焼け止めです。マンダリンオレンジ果皮油が心地よく香ります。

無着色・無香料・紫外線吸収剤不使用で、デリケートな赤ちゃんの肌にも使いやすいでしょう。保湿成分として植物エキスやシアバター(シア脂)なども配合されており、肌の乾燥も防いでくれます。

石けんで落とせるため、赤ちゃんにも使いやすいでしょう。新生児から使えるとされていますが、皮膚科で相談してから使用するのがおすすめです。

・商品名:ベビーマドンナ「サンミルク」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

フォーファム「アウトドアUVミルク」

セラミドEOPを始めとする6種類のセラミドや、加水分解コラーゲン・植物由来のオイルなどが配合されており、乾燥しやすい赤ちゃんの肌を守ってくれる日焼け止めです。

紫外線防御力はSPF30・PA+++です。紫外線吸収剤やアルコールなど不使用で、赤ちゃんの肌にも負担が少ないでしょう。

ミルクのようななめらかなテクスチャーで、スムーズに塗り広げられます。汗や水に強いとされ、アウトドアレジャー向きの日焼け止めですが、石けんで落とせるのも魅力です。

・商品名:フォーファム「アウトドアUVミルク」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

ベビーボーン「フェイス&ボディサンスクリーン」

SPF50+・PA++++という紫外線防御力が高い日焼け止めミルクです。紫外線吸収剤※は、パウダーでコーティングされており、肌に直接触れにくい処方になっています。着色料・アルコールなど不使用で、赤ちゃんの肌にも使いやすいでしょう。

水や汗、衣服のこすれにも強い日焼け止めとされています。さらっとしたテクスチャーは肌に塗り広げやすく、家族で使えます。石けんで落とせるのも魅力です。

ただし、赤ちゃんに使う場合は、事前にパッチテストを行うことを推奨しています。

※メトキシケイヒ酸エチルヘキシル

・商品名:ベビーボーン「フェイス&ボディサンスクリーン」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

虫対策にも期待できる赤ちゃん向け日焼け止め

赤ちゃんの肌にあれこれと塗り重ねたくない場合は、虫対策も期待できる日焼け止めがおすすめです。虫・紫外線対策が一度にできる、便利な日焼け止めを見ていきましょう。

ママベビー「UV&アウトドアスプレー」

ティーツリー葉油やアオモジ果実油を配合した、スプレー式の日焼け止めです。ピュアエッセンシャルオイルの香りを特徴とし、ディート(ジエチルトルアミド)は不使用です。

スプレータイプなので、いつでもどこでも使いやすく、赤ちゃんとの外遊びがより身近になります。

紫外線防御力はSPF20・ PA++で、日常使いに便利です。シャワーで落とせるのもポイントで、新生児から大人まで幅広く使えます。

・商品名:ママベビー「UV&アウトドアスプレー」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

アノネベビー「トータルアウトドアUV」

ユーカリシトリオドラ油・ラベンダー油・ハッカ葉油などによる、すっきりした香りが特徴の日焼け止めです。

クリームタイプでするすると肌にのび、スクワランなどの保湿成分も配合されています。紫外線・虫などから肌を守りつつ、しっとりした肌に導いてくれるでしょう。

紫外線防御力はSPF20・ PA++で、シャワーで落とせるので、生後1カ月の赤ちゃんから使えるとされています。

・商品名:アノネベビー「トータルアウトドアUV」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

アロベビー「UV&アウトドアミスト」

レモングラス葉油・ローズマリー葉油を配合しているミストタイプの日焼け止めです。紫外線吸収剤やディート不使用で、月齢の低い赤ちゃんから使えます。

紫外線防御力はSPF15・ PA++なので、気軽な外出に適しています。塗り広げる必要はなく便利ですが、スプレーする際は、目に入らないよう注意しましょう。

ナノ化した酸化チタンがシリカでコーティングされているので、肌に残りにくく、シャワーで落とせるのも魅力です。

・商品名:アロベビー「UV&アウトドアミスト」

・Amazon:商品はこちら

・楽天:商品はこちら

赤ちゃんに日焼け止めを使う際のポイント

赤ちゃんに日焼け止めを使うときは、大人以上に慎重になるでしょう。赤ちゃんの紫外線対策を考えるときに、押さえておきたいポイントを紹介します。

パッチテストをする

赤ちゃんの皮膚は薄いため、大人よりも乾燥しやすく、刺激も受けやすい傾向にあります。初めて日焼け止めを塗るときは、一度にたくさん塗るのではなく、パッチテストをしてみるとよいでしょう。

パッチテストとは、アレルギー反応が起こるかどうかを確認するためのテストです。日焼け止めを使う48時間前に、赤ちゃんの腕の内側に少しだけ日焼け止めを塗布します。その後、経過を観察し、肌に異常がなければ、その日焼け止めを使っても問題ないといわれています。

パッチテストのやり方に不安がある場合は、皮膚科でお願いするのもひとつの方法です。

参考:~子どもの日焼け対策~|グレイス病院 小児科

こまめに塗り直そう

赤ちゃん向けの日焼け止めの多くは、肌への負担を考慮し、機能性は比較的シンプルに作られています。汗や摩擦などで落ちやすい日焼け止めもあるため、こまめな塗り直しが必要です。

外出前に塗ったからと安心せず、2~3時間程度を目安に塗り直すようにしましょう。塗り直しのポイントは、汗や汚れをきちんと拭くことです。

ただし、紫外線は、骨の健康維持やビタミンDの生成に関係するとされています。紫外線対策を徹底しすぎると、赤ちゃんがビタミンD不足になりやすいとの報告もあります。紫外線対策は必要ですが、紫外線を完全にシャットアウトするのは避けましょう。

参考:紫外線照射によるビタミンD摂取の必要性と有害性|国立研究開発法人 国立環境研究所

帽子や衣服で物理的にも紫外線を防御しよう

「日焼け止めを塗ったから紫外線対策が完璧」というわけではありません。赤ちゃんと外出するときは、コーディネートにも気を配るのがおすすめです。

紫外線が強いときは、つばの広い帽子と長袖を着用する方がよいでしょう。衣服は、紫外線を反射しやすい白や淡い色がよいともいわれています。

また近年は、紫外線予防効果のある素材で作られた衣服もあります。春夏の外出用に、何枚かそろえておくとよいかもしれません。

参考:赤ちゃんの日光浴で気をつけること|環境省

参考:こどもの紫外線対策について|日本小児皮膚科学会

虫よけと一緒に使う場合の注意点

虫よけと日焼け止めを同時に使う場合は、日焼け止めを塗ってから虫よけを塗ります。虫よけを先に使うと、防虫効果を発揮しにくいとされているためです。

日焼け止めは、紫外線を反射・吸収して日焼けを防ぐ効果に期待できるものです。虫よけの前に塗っても効果に違いはないといわれています。そのため、併用する場合は、日焼け止めを塗ってから、虫よけを使用するようにしましょう。

まとめ

紫外線は、大人はもちろんのこと、赤ちゃんの肌にも大きなダメージを与えかねません。紫外線の強い時期や時間帯は、赤ちゃんにも日焼け止めを塗ることを推奨されています。

赤ちゃんに使用する日焼け止めを選ぶポイントは、肌への負担の少なさや、落としやすさを考慮することです。赤ちゃんの肌がデリケートであることを踏まえて、トラブルが起こりにくいものを選んであげましょう。

月齢が進めば、赤ちゃんと外出する機会も増えてきます。強い日射しの下でも快適に過ごせるよう、日焼け止めをじょうずに使いましょう。

for Reader
for Reader
「読者のため」を徹底追求。データと編集力を組み合わせたコンテンツを作成します。
「読者のため」を徹底追求。データと編集力を組み合わせたコンテンツを作成します。