他人を攻撃する人に狙われやすいタイプは?

第2回 ママ友にもフレネミー女子が増殖中
「フレンド(友人)」と「エネミー(敵)」を合わせた造語である「フレネミー」。ママ友だと思っていたら、裏で悪い噂話を流されるなど、被害を受けることがあるという。どんなタイプにフレネミー女子が多いのか、認定心理相談士の山川憲太さんに聞いてみた。

「誇張するような態度をとったり、気分に浮き沈みがあったりする人は、その可能性が高いでしょう。フレネミーのように裏表のある行動を取るのは、自己否定感の強い人です。自信がないために相手を無価値化することで、自分の劣等感をなぐさめています。他人を攻撃する正当性を相手に理由付けしているため、余計にたちが悪いですよね」(山川さん 以下同)

フレネミー女子にも大きく2種類あり、他人を利用するタイプと、孤立させて自分に従わせようとするタイプがいるそうだ。

ではどんな人がフレネミーに狙われやすいの?

「自己主張をあまりしないおとなしい人と友人のいない人がターゲットになりやすいです。フレネミーの手口に裏で印象操作をして周囲から孤立させようとすることがありますが、その餌食になりやすいんです」

困っている女性

●フレネミーは女性特有のトラブル

ちなみに、フレネミーによるトラブルは女性の集団のなかで起こるようだが、パパ同士の付き合いのなかでも、似たような問題行動を起こす人はいるのだろうか?

「男性のなかにも自分に自信がなく、攻撃的な態度をとる人はいます。ただし女性とは性質が違うため、演技のように態度を変えるというよりは、理攻めで相手を追い込む直接的な表現になることが多いと思います」

山崎さんによると、ママ友グループに誘われたとき、まずはリーダー格の女性に目を向けるといいそうだ。フレネミー女子は、頭の回転が速い人物であることが多いため、集団では中心的存在にいることが多い。司令塔的なポジションにいると他人を思うように利用しやすいためなのだとか。もし「ちょっと態度に裏表がありそう」など、違和感を覚えたら、距離を縮めないほうが自分にとっては気持ちが楽かも?
(ノオト+石水典子)

お話をお聞きした人

山川憲太
日本カウンセリング協会
協会認定心理相談士。俳優業の傍らで、ジェンダーに関する専門的な相談を含む、心理カウンセリングを行う。
協会認定心理相談士。俳優業の傍らで、ジェンダーに関する専門的な相談を含む、心理カウンセリングを行う。