友人ぶった敵“フレネミー”からの被害を防ぐには?

第3回 ママ友にもフレネミー女子が増殖中
友人のふりをして他人を利用したり、批判的な言動をしてきたりするフレネミー女子。被害を受けないためには、関わらないに越したことはない。とはいえ、保育園や小学校が一緒で子どもを含めての関係となると、付き合わざるえないこともあるだろう。

自分がいるグループにフレネミーがいた場合、何か対応策はあるのだろうか?

「相手の攻撃性を引き出さないために、嫉妬心を刺激するような自慢話や成功体験などの話はしないようにしましょう。また他人に話されて困ることや、自分やわが子のプライベートな話はあまりしないほうが無難です」

こう話すのは、認定心理相談士の山川憲太さん。フレネミー気質の女性と付き合うには、まず隙を見せないことが大切。ただし、普段から友人が少なくて寂しい思いをしている人は、必要以上に話しすぎてしまったり、フレネミーの不自然な行動に気が付いたりしにくいそうだ。

「人に自分の話を聞いてもらうことはうれしいものです。とはいえ、個人的な話は信頼のおける相手を選んでしますよね。ついペラペラと饒舌に自分の話をしてしまう人は、家族や友人、夫婦同士の関係がうまくいっていないことが多いようです。裏を返せば、ママ友に限らず、ほかの人間関係が充実している人は、フレネミーからの被害を受けにくいんです」(山川さん 以下同)

困っている女性二人

●相手をたてるのではなく認めてあげる

フレネミーは頭の回転が速く、社会的スキルの高い人が多いという。ではフレネミー気質の人は、常にたててあげれば被害に合わないのでは?

「フレネミー女子をたてるのは、予防策として有効です。しかし、それよりも相手のしている仕事を認めて評価してあげるほうが効果的です。フレネミーが相手の幸せを認められないのは、自己否定感が強いためです。褒められることで気持ちが安定し、被害は減るのではないでしょうか」

フレネミー気質の女性は、自分の自信のなさから攻撃性を発揮している。付き合う際には、相手の自尊心を傷つけないように、そして嫉妬心を刺激しないようにくれぐれも気を付けよう!
(ノオト+石水典子)

お話をお聞きした人

山川憲太
日本カウンセリング協会
協会認定心理相談士。俳優業の傍らで、ジェンダーに関する専門的な相談を含む、心理カウンセリングを行う。
協会認定心理相談士。俳優業の傍らで、ジェンダーに関する専門的な相談を含む、心理カウンセリングを行う。