摩訶不思議!黄身返しゆで卵の作り方

第354回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
卵を鍋で数分間、ゆでるだけで完成の「ゆで卵」。サラダに入れたり、おでんや煮物に入れたりしますよね。またなかには、卵の賞味期限が近づくと、ゆで卵にして、保存しておく人もいると思います。そんなゆで卵も、ちょっとした工夫ひとつで珍しいものが作れるということを、ご存知でしょうか?

摩訶不思議!黄身返しゆで卵の作り方

●江戸時代の幻の料理!

今回紹介するのは、黄身と白身が反転している「黄身返し」というゆで卵。じつは、江戸時代から伝わる、伝統料理のひとつ。1785年に発刊された「万宝料理秘密箱」(器土堂主人 著)というレシピ本にも掲載されていたそうです。ちなみに、当時の作り方は、以下の通り。

□黄身返しの作り方(江戸時代)
1)産み落とされて3日ほど経過した“有精卵”の気室側に穴を開ける
→気室とは、ゆで卵の下にできるくぼみのこと。よく見ると、卵には、細いほうと太いほうがあり、太いほうが気室側です。
2)3日間、味噌に漬ける
3)味噌を洗い流し、ゆでる

しかし、当時のレシピでは、ほとんど成功することがなく、次第に「幻の料理」と呼ばれるように。また現在、食用として売られている卵は、無精卵なので、この方法だと不可能だそうです。

●自宅でかんたん再現!

そんな幻の料理を、自宅でかんたんに作ることができます。まず、準備するものは、以下の5つ。

□準備するもの
・生卵
・ストッキング(長袖シャツでも可)
・針金(ストッキングを固定できるもの)
・セロハンテープ
・懐中電灯

肝心の作り方は…? 気になる人は、動画でチェックしてみてくださいね。黄身返しの作り方を紹介する動画は、たくさんあるのですが、今回の動画は、およそ500万回も再生されています。ぜひ、参考にしてください!

同じゆで卵でも、たった少しの工夫で、まるで別ものに。通常のゆで卵と両方作れば、料理の見た目も華やかになりますね。お弁当のおかずやちょっとしたパーティーにも使えそうです。学校も夏休み中なので、お子さんと一緒に作ってみるのも、きっと楽しいはずですよ。
(文・明日陽樹/考務店)

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